2013年7月6日土曜日

ヨーロッパ旅行 ペルガモン博物館


 ベルリンにはたくさんの美術館・博物館があります。中でもネフェルティティの胸像がある新博物館とペルガモン博物館は人気があるようで、ペルガモン博物館は旧国立美術館よりも大幅に人が多かったです。ギリシアから持ってきた神殿、エジプトの門と道路を再現した展示などがあり、スケールが大きいです。入館料にオーディオガイドが含まれています。オーディオガイドは日本語もあります。


出来の悪い生徒でしたが、高校生の時世界史が好きだったので、世界史の授業で聞いたことのある場所や王朝名がオーディオガイドで出てきて、懐かしく思い出しました。世界史は暗記ができずに苦労しました。もっとまじめに勉強しておけばこんな博物館を見るときももっと興味を持てたと思います。


イスラム美術の装飾に対する情熱は偏執狂的で、じっと見ていると少し寒気がしてくるほどです。赤を基調とした装飾と、青を基調としたものとがあります。模様の詳細は似ていますが、赤は穏やかで落ち着きのある感じ、青は高貴な印象でした。


ウィリアム・ド・モーガン
お皿の模様と色遣いがウィリアム・ドモーガンを思わせます。ド・モーガンのデザインは渦巻きとか、ウロコ模様を多用していて、異国情緒が漂っているなと思っていましたが、やはり西アジアの工芸品から影響を受けたのでしょうか。


ヤグルマギクの絵付けこの花瓶は、


ボストン美術館にあったのとほぼお揃いです。肩の所に水の注ぎ口がついているので、花瓶ではないのかもしれません。ヤグルマギクが咲いているのを見つけるといつもその鮮やかで目に染みるような青に驚きます。雨の多い季節の思わぬ爽やかな眺めに見入ってしまいます。古代の人々がヤグルマギクの群青色を工芸品に再現しようとしたのも分かる気がします。ペルガモン博物館は遺跡をそのまま展示したりととにかく壮大ですが、小さいものや細部が興味深い展示品も多く、大きさの対比がおもしろいです。

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