渋谷の東急文化村で開催中の、「英国の夢 ラファエル前派展」に行きました。リヴァプールにある3つの美術館に所蔵されている、ラファエル前派の作品が展示されています。作品数は60点余りと少ないですが、色彩豊かで中身の濃い作品が多く、見応えがあります。
J.E.ミレー『リンゴの花』1856-59年 |
エドワード・バーン=ジョーンズ『フラジオレットを吹く天使』1878年 |
twitterで「薄明かりの絵画@twilight_art」のアカウントで絵画の紹介をしています。これに登録してある800強の画像のうち、今回は2枚、実物を見ることができました。
アーサー・ヒューズ『ガラハッド卿の聖杯探求』1870年 |
アルバート・ムーア『夏の夜』1890年 |
展覧会のあと、ル・シネマで『アンジェリカの微笑み』を見ました。映画自体は微妙だと思いましたが、帰宅してチラシを眺めていて「おや!」と思ったのは、映画の女優さんがペルジーニのシャクヤクを抱えた婦人によく似ているということでした。伏し目の表情だけでなく、容貌も似ていると思います。文化村も芸が細かいです。
私がラファエル前派の追っかけをしていた中~高校生の頃は、ラファエル前派関連の画集はあまりなくて、高価な洋書の画集を羨望の目で眺めていたものですが、ここ10年くらいで急速に画像が充実し、ポストカードブックなども出版されるようになりました。ミュージアムショップは百花繚乱です。同時にインターネットできれいな画像が見られるようにもなりました。15年前にこれくらい資料が豊富にあれば、10代の自分は大喜びしたと思いますが、美に耽溺して身を持ち崩していたような気もします。