2013年7月11日木曜日

ヨーロッパ旅行 美術史美術館(ウィーン)

Wikipediaより
 ウィーンに行ったらまずはここ、かどうか分かりませんが、美術史美術館に行きました。ハプスブルク家の君主が建てさせた美術館で、建物が宮殿のように立派です。欧米の美術館はどこでもだいたい建築が見事ですが、ここまですごいのはなかなかお目にかかれません。重厚でヨーロッパらしく、ただこの空間にいるだけでも幸せになります。



美術品のコレクションは19世紀までと銘打ってはいるものの、18世紀末までの作品が中心です。


ヤーコプ・フレルという画家の作品です。はじめて聞く名前ですが、フェルメールとハンマースホイの雰囲気を併せ持つ画風だと思いました。フェルメールもハンマースホイも好きなので、この感じがいいなと思います。

かわいい
ブロンズィーノ。大理石のようなお肌
ブロンズィーノの描く肖像画はおそらく写実的なのでしょうが、キリスト教や神話に取材しているテーマの場合、人物が並外れて端正な容貌です。精緻な絵を描く画家だと思います。それと細く長い指の手がきれいです。

ティツィアーノ
 写真をたくさん撮ったのですが、この美術館は照明があまりよくなくて、ほとんどピンボケか光ってしまいました。絵画のテーマは、1.王侯貴族の肖像画、2.キリスト教関連、3.神話すなわち裸の人々、のいずれかでした。ハプスブルク家の特徴的な顔立ちがどういうものがちょっと分かりました。ルーベンスのコレクションが充実しています。ただ、私にはルーベンスの良さは理解できません。美の感覚が現代とはかけ離れています。おもしろかったのは、同じ作品のいくつかのバージョンを並べて展示しているものです。同じ画家による同じ主題の作品は世界各地の美術館に散らばっていることが多くて、並べて見られる機会はなかなかない気がします。

「ちょっと来なはれ!」「やめてぇ!」

天井の装飾。この少し下にはクリムトによる壁画もあります。美術館は吹き抜けの所にカフェがあり、美術品に囲まれてお茶するのも乙なのかもしれませんが、tripadvisorによると「サービスが悪い、スタッフが失礼」とのことです。狐とブドウっぽいですが行かなくて良かったのかもしれません。この美術館はミュージアムショップの品揃えがよく、王侯貴族の肖像画から翻案したアクセサリーが色々ありました。なお、コレクションの点数は一日中美術館で遊べるほど多くはないです。

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