2014年7月27日日曜日

イリノイ産蛍石



資金とスペース(が少ない)問題により、鉱物は、青色縛りで収集することにしました。八面体蛍石は、色ではなく、八面体という形で統一できるので、青色縛りはなしにしました。

濃い青と、水色の蛍石ラフを買いました。アメリカでもまれに見る杜撰な梱包で、本体の100倍ほどの大きさの箱に、半分程度の容積の、ビニール袋に空気が入っている梱包材と、ティッシュが2枚入っていて、鉱物は隅に、まったく梱包されることなく、互いにぶつかり合う状態で箱詰めされていました。蛍石は柔らかい石なので、輸送中に割れたと思われるカケラがいくつか入っていました。それで、ダメージが結構あります。

色と透明度は気に入っています。青紫色の方は黄銅鉱が着いています。青い蛍石はコレクターを魅了するものだと思います。鉱物愛好家のブログやtwitterで、本当にきれいな蛍石の写真を拝見して、憧れていました。鉱物コレクターは裕福な方が多いのだろうと思います。なかなか私の手の届くような青い蛍石は見つかりませんが、たまたま、手頃なものを見つけることができました。涼しい色合いです。


イリノイ産の八面体のコレクションです。形が揃っているので、並べて写真を撮りたくなりますが、こういうことをしていると、傍ら痛いだろうとは思います。夫に見られる前に片付け、ポーカーフェイスで関係ない作業をしてごまかします。それをブログで公開するのもおかしいですが…
淡い色のものが好みです。適当な紙箱に収納していますが、それではもったいないので、ちゃんとした収納用の箱を入手したいと思っています。

2014年7月10日木曜日

元祖美少女モデル コニー・ギルクライスト

品のない記事タイトルで恐縮です。内容は特段下品ではないはずです。

レイトン「勉強」リヴァプール美術館

レイトン「音楽のレッスン」ギルドホール美術館

レイトン「ヘラクレスの死」(部分)ウォズワース・アテナイオン美術館
レイトン「少女」

レイトン「糸巻き」(部分)ニューサウスウェールズ美術館
ヴィクトリア朝唯美主義の画家、フレデリック・レイトンの絵画を見ると、大人は、多少レイトン好みに変更されている印象はあるものの、それぞれ容貌に特徴があるのに、10歳前後の少女は、皆、判で押したように同じ顔をしているので「おや?」と思います。それは、描かれた少女のほとんどのモデルが、コニー・ギルクライストConnie Gilchristというレイトンお気に入りの少女だからなのでした。

フランク・ホール「村の葬儀」(部分)リーズ市立美術館

ホイッスラー「黄色と金のハーモニー 黄金の少女」メトロポリタン美術館

ホイッスラー「青い少女」グラスゴー大学ハンテリアン美術館

コニー・ギルクライスト(1865-1946)はロンドンに生まれました。お父さんは土木技師で、お母さんは厳しいステージママだったようです。舞台でのなわとび演技で人気を博しました。レイトンの他、ウィリアム・パウエル・フリス、フランク・ホール、ホイッスラーなど、錚々たる画家のモデルとなりました。ルイス・キャロルは12歳のコニーを、「顔立ちと体つきにおいて、これまでに出会った中でももっとも美しい子供の一人」と評し、写真を撮影しましたが、翌年には日記に「彼女の美しさは衰えはじめ、演技も下手だ」と記しています。


成長してからも、女優としていくつかの舞台に立ちました。特に喜劇を得意としていたようです。1892年にオークニー伯爵と結婚して舞台から引退しました。

写真を見るとかわいらしい、ヴィクトリア朝らしい美人です。ディケンズのヒロインのようなイメージです。レイトンが好んで描いた、ハーレムのような場所の、オリエンタルな調度品を背景に色白で金髪の子供が描かれているのは考えてみればなんとなく変ですが、とても滑らかで優雅なので、「細かいことは気にせず、とりあえず美しければいいのでは」という気もします。レイトンの絵画を見ていると、美の氾濫により、思考能力が麻痺してきます。芸術家のミューズは、通常は10台後半以降のはずで、10歳前後の少女に、様々な芸術家が魅了されたのは稀有なことだと思います。ステージでの活躍を期待されたり、長時間のポーズを幼い子供に強いるのはどうなのか、とは思いますが、絵画にのこされた姿はやはり美しいです。

2014年7月9日水曜日

七夕の願い事

歌川広重「名所江戸百景 市中繁栄七夕祭」
七夕の願い事は何でしょう、という話をしていて、夫は「英語が速く読めるようになりたい」、私は「ドイツ語を上達させたい」というものでした。自分の努力と工夫でなんとかすべきことで、他力本願ではどうにもなりませんが、もともと七夕の願い事というのは、学問や芸事の上達を願っていたようです。

したいことやなりたいものは書いたり口に出したりする方が叶いやすい気がします(そればかりでは、聞かされる方は困りますが)。好きなもの、好きなことについても、そのことを言うと、対象に近付けると思います。表現すると、実現するために何かしら行動するきっかけになる、とか、好きなものをアピールしていると棚ボタ的なことが起こりやすくなる、など、私にはメカニズムはよく分かりませんが、「○○したい」と言って実現できたことが、これまでにかなりあるように実感しています。夫は、おいしい、おもしろい、きれい、など、ポジティブな印象をよく口に出す人で、それによってまわりの人も気分が良くなるし、自分の思いを実現するための鍵にもなっている気がします。

七夕の願い事も、「星が願いを叶えてくれる」ということではなく、結局のところ「天は自ら助くる者を助く」ということに関する、雅で日本式な風習なのだろうと思いました。

2014年7月7日月曜日

ボストン湾周遊


お天気が良かったので、ボストン水族館の隣の波止場から、遊覧船に乗りました。約45分でボストン湾を周遊します。3時間コースで、クジラを見る遊覧船もあるそうです。ただ、暑い日に3時間も直射日光にさらされるのはちょっと厳しいと思います。


この角度からボストンを見たことはなかったのですが、こうして見ると本当にきれいな都市だと思います。ますますボストンが好きになります。船にはガイドさんが同乗し、「右手に見えますのは~」とやってくれます。歴史ある街なので、移民関係の話などがおもしろいです。


5台の飛行機を使って空に書いていました。書いていたのは、タフィーではなく、"MOHEGAN SUN #GOSOX"で、Mohegan Sunは、コネチカットにあるカジノのことらしいです。Soxはボストンの野球チームのレッドソックスのことと思われます。飛行機で広告を出して、大勢の人が「何かしら」と見上げるというのが、『ダロウェイ夫人』のようです。


きれいなボートや船がたくさん浮かんでいました。泳いでいる人はいませんでした。遊覧船が好きで、いろいろな所で乗りましたが、ボストンの遊覧船はことに景色が良かったです。夫と「船はいいねぇ」と話しました。



港の近くは、クインジー・マーケット、ファニュエル・ホールという飲食店やお土産屋さんが立ち並ぶ観光地です。 ペニー硬貨を加工して遊び、鉱物店でラピスラズリの玉を買いました。そこまでランクの高いものではないのでしょうが、パイライトの金が入っており、色落ちしないので本物ではないかと思います。ラピスラズリは研磨してある方が良く見える鉱物の一つだと思っています。