2016年11月27日日曜日
鎌倉シャツ
ファッションには疎く、職場にはとりあえずちゃんとして行かないと、とは思っても、オシャレには全く興味がありません。毎朝4時に起きて、服を選ぶことに時間をかけていたらもったいないですから、いつも同じような格好をして、選択肢を少なくしたいと思いました。サラリーマンに倣えば良いと思い、ほぼ毎日、シャツを着ることにしました。当初は、バーゲンの売れ残りや、中古で買ったものを使っていたのですが、生地がガサガサしていたり、くたびれていたりして、アイロンをかけて楽しくないですし、数百~千円程度のシャツに、毎週、1枚当たり10分ほども費やしてアイロンをかけるのも釈然としない思いでした。こんなことは精神衛生上、良くないです。たまたま1枚だけ持っていた鎌倉シャツは、生地にハリがあって、アイロンをかけると気分が良いので、半端なものは処分し、鎌倉シャツで揃えました。
サラリーマンは出勤日はほぼいつでもシャツを着る人が多いと思いますが、OL(古い?)はもっと服の選択肢の幅があるのでしょうから、鎌倉シャツの品ぞろえは男性用に比べて女性用は少ないです。購入目的の半分は「アイロンかけ」なので、素材は綿100とし、色・模様はおとなしめに、白とストライプにしました。週に4.5日はシャツを着て行きます。
毎週、土曜の朝は5時起きで、洗濯物を干すことと、アイロンかけから週末を始めます。バロック音楽をBGMに、1時間以上、アイロンをかけます。いくらアイロンをかけても、翌週にはまた同じことをしなければならないので、一見、無駄な作業のようですが、この時間にレポートや、仕事で作成する書類に何を書こうか、どう調査を進めようか、と考えるのが結構重要です。必ずしも良いアイディアや、有用なことを思いつくわけではないとはいえ、色々なアイディアが出ます。布地がまっすぐになって行くのは、それ自体が気持ちの良いことですし、それを見ながら考えていると、不思議と頭が整理される気がして、早朝のアイロンかけの時間が好きです。
2016年11月20日日曜日
書斎に憧れない
そんな次第で、新しい本棚も単なる大型カラーボックスです。このように仕切られていると、棚板が重みでたわむのは軽減されるでしょうが、本の収納スペースは減ります。
帰国後は、教科書と、画像中心の本は紙で買い、その他は、電子版があれば、電子書籍にしています。価格としては、古本で買う方が電子書籍版よりも安いことがほとんどですが、読み終わった後、持て余して、捨てるのも気が引けるし、かといって売却も億劫なので、そのまま残しておくと、引越しの時はまた荷造りして、本棚を作って、並べて…と途方もないほどの労力を費やすことになります。その労力と、電子版と中古本との差額を考えると、差額など問題にならないので、迷わず電子書籍にします。ペーパーバックで所有していた英文学は、著作権が消失しているものはすべて手放し、電子書籍を無料ダウンロードしました。テキストや問題集は紙の方が便利な気がしますが、あまり勉強熱心な方ではないので、よほど気に入るものでない限り、試験に合格したら処分してしまいます。文庫本なども、電子書籍で購入できることを確認したものは、相当数を処分し、また読みたくなったら買えばいいや、と思っています。公立図書館は電車を乗り換えて、さらに駅から●分くらい歩いたところに「分館」しかないので、利用する意欲がありません。
文学部出身で、読書は嫌いではなかったはずで、「書斎」とか、本でいっぱいの家に憧れた時期もありました。でも、近年は、電子書籍が普及してきましたし、何度か引越しをするうちに、本に囲まれるより、「本をいかに減らし、空間を増やすか」が重要であると思い知り、「本に囲まれる生活」に対する憧れなど、完全に「若気の至り」と片付けられるに至りました。
2016年11月17日木曜日
夫観察日記
高校生の頃は、友達や先生の言ったことに笑うと、ノートに書き留め、後で読み返してまた笑っていました。自分で書いたものですが、私はそのノートがとても気に入っていました。社会人になると、日々そこまでおもしろいことなどないものだなあと思っていましたが、「あなたを笑わせることがわしの生き甲斐やねん」と言って、いつも夫が一生懸命笑わせようとしてくれます。自分の顔本を読むと、夫の話ばかりで、やはり読み返して笑ってしまいます。
○月○日
曰く、「かまととって何なの?なんでカマボコが関係あるん?」
○月○日
帰宅が遅くなった。あと少しで家、という所で不審者に会った。カボチャ色の服を着た明らかに変な人が、道路の真ん中を歩いてくる。歩き方が妙にふらふらしているし、こっちを見ているようでもあり、これは絶対に目を合わせたらいけないやつだ、と思い、目をそらして足を速めた。不審者が突然踊り出したので、怖くて駆け出そうとしたところ、「おかえり~。遅かったねぇ」と言われた。
○月○日
我が家のLDにあるスピーカーは「至福」という名前である。理由は上記のとおり。「至福つけてや」=「スピーカーで音楽をかけよう」
○月○日
夫と「女心とは何か」について議論するも、私は女子力がないため、埒が開かないので「Siriに訊いてみよう」ということになった。Siriに「女心」と話しかけたところ、「5569に発信します」と言われた。
○月○日
曰く「投信て儲かるらしいねん。ちょっとやってみようと思うわ」半年後「投信やめるわ。全く儲からん」私「どれくらい儲けたんですか」夫「7円」
○月○日
前に住んでいた家はオール電化だったので、ガスというものは連絡しないと開通しないことを知らず、2,3日お湯が使えなかった。入浴もままならず、困っていたところ「ウォッシュレットならお湯が出るで」
○月○日
クーデターや選挙の話の最中に、夫が「ネコほしいわぁ」とか「イヌいいよねぇ。夢やね」などとさりげなく挟んでくるのだが、サブリミナル効果を狙っているのだろうか。
○月○日
ケンカをした。寝る直前「どうする?明日もケンカ続けるん?お皿投げてみる?」
○月○日
海外へ引っ越すとき、倉庫に保管するものには保険をかけるので、その金額を記載しなくてはならない。大学と、大学院の学位記について「これはまあ、5000円くらいの物やろ」それ、旧帝大のやつ…
○月○日
心理学の教科書を買った。「心理学って、動物の子に風船を母親と思いこませたり、人間の赤ちゃんが本来まったく怖くないものを怖がるように仕向けたりするんやで。ひどいよね。そういうことする学者は絶対地獄に落ちるわ。こういう実験をした後は、ちゃんとかわいがって、大切にしてあげないとあかんと思うわ」
○月○日
曰く「電波って半永久的に残るんやで。よく、『思い出作り』とかいって、恥ずかしいビデオに出たりする女子学生がおるけど、やめた方がええよ。何万年後かに宇宙人に解析されて、『なんやこれは!?』 と思われる可能性もあるんやで」
2016年11月13日日曜日
転居
2014年に、アメリカから帰国後に住んだ家は、私の就職が決まる前に決めたので、私の職場からは遠く、door to doorだと2時間近い通勤時間を要しました。仕事は法務なのに(?)い○がしく、残業も多く、通勤にそれだけの時間がかかるのは大変になってきて、契約更新を機に引っ越すことにしました。といっても、夫と私の仕事の中間を取ろうとすると、品川などになってしまい、そんな家賃の高いところには住めませんので、神奈川県の東京寄りの某所にしました。
専有面積とか、築年数で絞り込むと、選択肢は減り、すぐに決まりました。私は、仕事においては能力なしと評価されているものと思いますが、荷造りのような単純作業に関しては、びっくりするほど有能です(そのため、職場の引越し作業は7人いる部署で半分以上は私が一人で行う羽目に)。引越しの前々から計画的に荷造りを行い、直前に焦ることなどありませんでしたし、夫もよく作業をしてくれました。 それでも、ワレモノの収集が趣味で、写真に写っている量の100倍くらいのワレモノを梱包する必要があったため、地獄を見ました。最近は、いそ◎しさにかまけてワレモノ収集熱もほぼ収まったので、金輪際、買うまいと思いました。
引っ越した先は、渡米前に住んでいた所から数百メートルしか離れていないので、近所を歩いていると、状況が変わって、年も取ったけれど、自分自身は全く成長していないような、昼寝から覚めたら、前に住んでいた部屋にまだ住んでいて、全部夢だったのか!のようなことになりそうな気がしています。
引越し作業は手間ですが、住所を変えることは好きで、家が古くなってきたら、築浅の家に住み替えたいとか、色々な土地に住んでみたいと思っていましたが、大変物入りでもあるため、当分引っ越そうとは思いません。しばらくはこの家に住むつもりです。キッチンが狭いとか、大通り沿いでうるさいなどの不満もありますが、賃貸である以上、完璧な家ということは望めません。小さな花壇と、鉢植えを置けるウッドデッキがあるので、ちょっと植物を増やしてみようかと思っています。
引越した直後に、職場では「残業削減」のお触れが発され、本気の残業削減のためにあれやこれやを開始しました。引越し前は各方面に「これで残業三昧」と吹聴していましたが、あまり残念という気はしません。
2016年11月5日土曜日
#驚き明治
9~10月は、仕事、大学(通信)、引越し等、とにかく色々詰め込みすぎで、毎日「間に合わない!」という思いに駆られながらバタバタと走り回っていました。ただ、これはどうしても行かねば、と思っていた芸大美術館の「驚きの明治工芸」に、最終日に滑り込みました。台湾のコレクターの収集した「自在置物」や「ビロード友禅」などが展示されています。
ほとんどの展示物は撮影することができます。人物画や風景画は、どちらかといえば西洋ものが好みですが、動物の意匠は東洋の方が優れていると思っています。エドウィン・ランシーアの高貴なイヌやウマの作品など、いくら見てもうれしくないわけです。本展で展示されていた鳥、ウサギ、シカなどの動物は、どれも生き生きとして、触ってみたくなります。
今回の一番のお気に入りは、ヒョウタンで作ったアヒルです。ヒョウタンを見た人が、「これ、アヒルに似ているから嘴付けよう」と言って付けたのでしょう。今にも動き出しそうです。
おもしろくて、かわいくて、珍しい物ばかりで、驚異の部屋に飾りたくなります。「驚きの」明治工芸で「驚異の」部屋ですから、コンセプトとしても合っています。こんなすてきなコレクションを提供してくださった台湾コレクター様に感謝です。
最終日に行ったためか、かなり混雑していました。
その後、サントリー美術館の鈴木其一展にも足を運びましたが、こちらも最終日だったため、大変な混雑で、行列を見て尻尾を巻いて逃げてきました。この美術館とは相性が悪いのか、前回、ガレを見に行ったときも、尻尾を巻いていたようです。絵葉書だけ買いました。とてもかわいらしい絵が多くて、入れなくて残念でした。今回は、やむを得ない事情があったとはいえ、展覧会に最終日に行くものではないと思いました。
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