自作の記念日の料理。生焼けではありません。 |
この話を聞いた新入社員の私は、私なら「黙って自分で追加で焼く」です、と夫に話しました。また、夫と食べていた魚が生焼けだった時に、夫は「この魚はもう少し焼いた方がええな。あなたの分も一緒に焼く?」と言ったので、夫婦という関係において、夫の反応は120点だと思いました。
しかし、実際に、部下の仕事の出来が不十分だった時に、上司が「黙って焼いてしまう」ことが必ずしも良いとは思えません。色々な場合が考えられます。
- 急いでいる時:黙って上司自ら焼いて、出すしかないと思います。
- パセリとレモンを添えればよく、焼き直すほどではない時:上司自らパセリとレモンを添えて、部下に渡すのが親切と思いました。部下も、次回からはパセリとレモンも添えよう、と思います。
- 中火であと5分焼いて欲しい時:「中火であと5分焼いて」と指示するのが最善と思います。自分で焼いて、部下に「どうですか」はやり過ぎだし(部下としては、ありがたいけれど、申し訳なくて申し訳なくて、また、自分が出来が悪いことを恥じて、消えてなくなりたい気分になります)、かといって、「この魚まずい。私の口に合うように料理し直して」では部下も困ります。
- 追加調理等ではどうにもならないほどひどい時:渡したレシピに問題があったのかもしれないので、根本原因を部下と一緒に考え直すことになるかと思います。
とはいえ、昨今の部下は、魚焼き、タコ焼き、皿洗い、給仕等をしつつ、両側から挟まれるブタ(Pig in the middle)、綱引きの綱の役割等もこなさなくてはならず、見かねた上司が自ら魚を焼いて下さることがよくあり、消えたくなることが多いそうです。