2019年4月22日月曜日

シーパラ再び


宿泊を伴う研修があり、場所はいろいろ選べるのに、わざわざ少し遠い八景島を選んでしまいました。せっかくなので、夜の空き時間に懇親会をサボってシーパラへ行きました。飲まないとやってられないよ、と思ったことは一度もないですが、あまり残業が続くと、魚見ないとやってられない、とは思います。水族館は薄暗く、水の中に、海の生物がゆらゆら、ふわふわと漂っている様子は見ていて落ち着きます。「憂さ晴らし」というのは、私には合わない気がしています。別世界に身を置いて、自分のことは考えず、ただ「きれいだな、おもしろいな」と見ているのが良いように思います。


水族館は、休日に行くと混雑が気になります。平日夕方7時に、わざわざここまで来る人は少ないようで、館内はとても空いていました。シロクマの接写も、魚と会話をすることも可能です。


水族館に行くと、いつも、浦島太郎はこんな光景を見たのだろう、と思います。PCを持たず、月、火と研修に行って、4日間、全く仕事をしていなかったので、関係者には、私が休みを取ったと思われたらしく、出勤したら「お休み明け早々ですが」等と言われ、浦島太郎気分でした。メールの自動応答には、不在の理由まで記載しないといけないなと思いました。
このい●がしいのに、休みなんて取るわけないぢゃん
夫は、出張の空き時間に、美術館やコンサートに行ったり、きれいな街並みの写真を撮って共有してくれます。それを見て、羨ましいとは思わず、単に本人のために良かったと思いますし、自分を上機嫌にするために、一人の時間の楽しみを見つけに行くのは、とてもステキだと思います。それで、単にステキですね、良かったですね、とだけ、伝えるようにしていました。今回、写真を送って夫に自慢したところ、同じ反応でした。

2019年4月21日日曜日

ラファエル前派の軌跡展

三菱一号館美術館の「ラファエル前派の軌跡展」に行きました。カイシャから徒歩5分なので、終業後に行くこともできますが、やはり休日に夫と行って、ついでにちょっと良いランチをする方が良いと思いました。この美術館は、赤レンガの建物と中庭もきれいで、重厚な雰囲気です。この場所に来るだけで期待が高まります。

今回は、ジョン・ラスキンを軸に据え、150点弱が展示されていました。展示内容も、絵画(素描、水彩、油彩)、書籍、ステンドグラス、モリスの壁紙や家具、タペストリーと幅広く、見応え十分です。一部、写真撮影可能の部分もあります。

ロセッティによる、エリザベス・シダルのスケッチがありました。ロセッティは、華麗な色彩の絢爛たる美人も良いのですが、私は素描が好みです。ロセッティによるエリザベス・シダルのスケッチばかり集めた画集は、中学生の時にロンドンで購入したお気に入りです。どんなに本の断捨離をしても、これは手放せません。

ロセッティの油彩画は本展覧会の目玉であるように思いますが、個人的には、アーサー・ヒューズのかわいらしい作品が見られたことがうれしかったです。また、バーン・ジョーンズの描く「ピュラマスとシスビー」は小品ながら、清らかさが印象的です。夫はレイトン卿の「母と子」が良かったそうです。

入館料一般1700円はやや高い気もしますが、欧米の美術館に行っても、ラファエル前派だけをこれだけたくさん集めた展示はなかなか見られないので、妥当なのかもしれません。平日の夕方に再訪するのもありだなと思っています。