タングルウッドまで行って、ジョシュア・ベルのコンサートを聴きました。演目はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲と交響曲第5番でした。チャイコフスキーは夫が特に好きな作曲家です。
会場は半分野外ステージのようになっていて、芝生の上で聴くこともできます。開演のころには芝生が観客で埋め尽くされていました。ピクニック日和で、食べ物やお酒の他、簡易テーブルに花まで飾ってピクニックを楽しんでいる人がたくさんいました。私たちは芝生ではなく屋根の下で聴きました。
ホールの様子 |
開演前にジョシュア・ベル本人がお出ましになり、インタビューに答えていました。ジョシュア・ベルが所有する前に盗まれて泥棒が使っていたという、ストラディヴァリウスについての話や、ピアニストのマルタ・アルゲリッチについて、「とてもカリスマ性のある方です。彼女と共演するのは野生の馬を乗りこなすようなものです」と話していたのがおもしろかったです。ジョシュア・ベルの演奏を聴くのは3回目です。糸っぽい音がまったくしない、なめらかで艶のある音色だと思います。インタビューの時は普通のアメリカ人に見えましたが、スター性のある演奏家だと思いました。高い演奏技術を持つプロはたくさんいますが、ステージに現れた途端に観客が歓声をあげて興奮するような人は多くはないと思います。
ステージはほとんど見えませんが、オーケストラが大きなディスプレイに映し出されます。演奏者の表情などもよく見えます。指揮者のラファエル・フリューベック・デ・ブルゴスは御年80歳で、椅子に座って指揮をしていました。クラシック音楽界の老大家を重んじすぎる風習ってなんとかならないものなんでしょうか…
夜公演は開演が8:30で、終わると11時を過ぎるので、その後2時間以上ボストンまで運転するのはかなり大変だったようです。昨年もタングルウッドに行って夜遅くなり、もしまた行くことがあったら、近くに宿泊しましょう、と夫と話したにもかかわらず、今年も深夜のドライブの車の中で、「また来る機会があれば次こそはレノックスにホテルをとりましょう」と話したのでした。
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