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シェーンブルン宮殿。Wikipediaより |
ハプスブルク家の、シェーンブルン宮殿とホーフブルク王宮は観光都市ウィーンの目玉です。つまりとても混雑しているということです。どちらも朝一番くらいで行ったのですが、混雑、混雑、とにかく混雑で、スリに気を付けてできるだけ早く人混みを抜けようと思い、ゆっくり見ることはできませんでした。満員電車のような混雑でした。
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ホーフブルク宮殿前。馬車は観光用です。見た目はいいけど臭いが… |
この二つもオーディオガイドがついていますが、それを聴きながらゆっくり見ようとは思いませんでした。オーディオガイドの代わりにパンフレットをもらいました。日本語もあります。これはなかなか内容が濃くて、後から座って読むとおもしろかったです。展示を見ながら読めるとともっと良かったとは思います。
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マリア・アントニア。Wikipediaより |
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エリーザベト皇妃。Wikipediaより |
シェーンブルンも、ホーフブルクも興味を引くのは「お姫さま」特にマリー・アントワネットと美貌で名高いエリーザベト皇妃です。小学生の集団が見学に来ていて、夫が「女の子はおとなしく聴いとるけど、男の子は退屈しとるな。『もうこんなんええから、早く帰って遊びたい』って感じやな」と言っていました。女の子はお姫さま大好きだし、男の子はそんなものに興味はないでしょうから、不公平な見学のような気がしますが、ほほえましくもあります。ホーフブルクには「
シシィ(エリーザベト皇妃)博物館」があり、
シェーンブルン内の子供博物館は子供たちが昔の王侯貴族のような扮装をできるようになっているのでした…
お姫さまがクローズアップされているとはいえ、私は質素で謹厳実直だったというフランツ・ヨーゼフ皇帝の生活ぶりに感銘を受けました。3時間睡眠で早朝に起床し、一日に数百人と謁見して国民の声にも耳を傾け、食事の時は他の人が全員食べ終わるまでカトラリーを置かない、など。
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ラピスラズリ製の噴水 |
ハプスブルク家は莫大な富と絶大な権力を誇ったヨーロッパ屈指の王族でしたから、宮殿も壮大で、内部も豪華絢爛でした。これに比べればコペンハーゲンで見たローゼンボー宮殿など、小さく思えるほどです。これだけスケールが大きく、時代の変遷を経て長年使用されると、美の追求よりも権力・財力の誇示という側面が強まっていくように思いました。ともあれ、日本やアメリカにはこういったものはなく(城、大邸宅はあってもここまで大きくはないし、重視している点も異なる)インパクトは絶大なので、はるばるヨーロッパまで来てそれらしいものが見られて良かったと思います。本当は「早く帰ってビール飲みたい」という心境だったと思いますが、お姫さま趣味に付き合ってくれた夫に感謝します。
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