2013年8月1日木曜日

香水瓶のコレクション


香水瓶をこっそり少しずつ収集しています。香水瓶の高価なものは美術館に所蔵されるほどで、数年前に東京都庭園美術館で開催された香水瓶の展覧会は、バカラやラリックなどがデザインした宝石のような瓶を集めた、きらびやかなものでした。香水瓶のコレクターは世界中にいて、「国際香水瓶協会」なる組織も存在するほどですが、私はそこまでディープな収集家になる意図も財力もありません。

写真一番後ろに写っている、八角形の平たい瓶はシャルル・ブロッソーの「オンブル・ローズ」の古い空瓶で、手前中央は「ドルセー」というメーカーのものです。他はもともと空の香水瓶として販売されていたのだと思います。メーカーなどは不明です。

香水瓶コレクターが必ずしも香水好きとは限らないそうです。私は香りについて書かれたものを読むと、どんな香りだろうか、と思いますがいざ香水のテスターをつけてみると時間が経つにつれて香りに酔って頭が痛くなることが多いです。気に入っているのは防虫香で、特に書画用のものが好きです。夫も防虫香を机の抽出しに入れて、香りを楽しんでいるようです。

クリスタルはアイルランドやチェコが有名でしょうか。アメリカにはスチューベングラスというメーカーがあります。日本には切子やカガミクリスタルなどすばらしいものがあるのに、香水瓶の生産は少ないように見受けます。香水瓶やフィギュリンの掃除には、電子機器用のエアダスターが良いみたいです。香水瓶の口は狭いので、水を入れて洗うと乾かすのが難しく、水の跡が残ります。

ところで、「こっそり」集めている理由は結婚前に夫に「家の中に『お土産のサケを持った木彫りの熊』のようなものを置くのだけはやめよう」と言われたからです。私は香水瓶はきれいだと思いますが、興味のない人にとっては「木彫りの熊」と同等のもののはずなので、あまり堂々と陳列できません。なお、私も家の中にわけの分からない民芸品を置きたくないという点では夫に賛成です。木彫りの熊には甚だ失礼なことですが、美しくもなく、役にもたたない置物を見るといつも「見事な木彫りの熊やな」と言っています。参照

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