2012年11月24日土曜日

サンクスギビング


サンクスギビングはアメリカ人の多くにとって大切な行事のようですが、由来からして日本人の私には関係がないし、Wikipediaの
インディアン達は感謝祭をこの日を境に先祖達の知識や土地がヨーロッパからの移民達に奪われた、「大量虐殺の始まりの日」としている。(中略)
ワンパノアグ族を中心に、ニューイングランドのインディアン部族が結成するニューイングランド・アメリカインディアン連合は、ピルグリムファーザーズのこの感謝祭にぶつけて同じ日に、「全米哀悼の日」としてデモ抗議を毎年行い、喪服を着て虐殺された先祖達に祈りを捧げている。
という記述を読むと、外国人が積極的に祝うようなことでもない気がして、特別なことをする予定はありませんでした。

とはいえ、そこまで揺るぎない思想を持っているわけでもないので、親切な人が「我が家に遊びに来ませんか」と誘ってくださったので喜んでお邪魔させて頂きました。今となっては「我々の偉大な先祖、ピルグリム・ファーザーズに思いを馳せる」という日ではなく家族でおいしいものを食べてゆっくり過ごすことがサンクスギビングの主な目的になっているようでもあります。実際、お邪魔したご一家は20世紀になってからアメリカに渡ってきた人たちで、お客さんたちも非アメリカ人ばかりです。


お宅の敷地には池と数エーカーの林があります。七面鳥を頂いた後は、森の中でオリエンテーリングをして遊びました。


イギリス式のクラッカーです。J.R.R.トールキンの『サンタクロースからの手紙』でこのように二人で両側を引っ張るクラッカーを見たことがありますが、実物ははじめて見ました。手を交差させてテーブルをぐるっと囲むようにしてクラッカーを開けると、中から小さなハンドベルと紙の帽子が出てきました。帽子をかぶり、ハンドベルで短い曲を演奏しました。

 先日ニューヨークの日本食店で買ったウサギ形饅頭をお土産に持っていきました。ウサギの描いてある箱を気に入ってもらえて、「お母さん、その箱私にちょうだい」お母さん「ダメよ、これ私のよ」と言っていました。「日本のお菓子って、『ただ単に砂糖をムシャムシャ食べている』という感じがしなくて、いいよね」と言われました。

楽しいサンクスギビングでした。

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