2018年6月29日金曜日

横浜山手洋館巡り

観光地は、近いと却って行かないものなのかもしれません。川崎に延5年間、住んでいるのに、横浜山手には一度も行ったことがありませんでした。長距離移動の際に、柚木麻子『けむたい後輩』を読み、横浜山手の洋館巡りをしてみたくなりました。横浜の「フェリシモ女学院」の女子学生が、洋館の寮に住んでいる、という設定で、女子寮は、かつて学生寮として使われていたベーリック・ホールがモデルではないかと思います。






ベーリック・ホール。こんな所に住むとは、羨ましすぎますね!敷地が広く、非常に立派な建物ですが、豪華、瀟洒というよりも、軽やかで風通しが良い感じがします。窓が大きく、日当たりが良いためかと思いました。
 窓の意匠に特徴があります。やはり、アルミサッシはダメです。木枠の窓が良いです。






他、イギリス館、山手111番館、山手234番館、エリスマン邸と巡りました。どの建物もきれいで、住むことは適わなくても、せめて、気軽に散歩できる距離なら良いのに、と思いました。天気が良かったので、街並みが一層キラキラして見えます。神戸の異人館の方が、数も多く知名度は高いかもしれませんが、私は横浜の洋館の方が好みです。神戸よりも、全体的に装飾が少なく、すっきりしていますし、内部に玩具を飾らないで、実際に使用していた調度が配置されているところが良いです。また、横浜市が管理しているため、すべて無料で見学できます。一般民家とは比較にならないとはいえ、一軒はそこまで大きくはないので、入場料を気にせず、まとめて複数見られるのはありがたいです。


イギリス館は、イギリス領事館だったそうです。バラ園が見事で、高台から横浜港が一望できます。この世の楽園のようなものだと思いました。その後、元町に戻り、繁華街を散策しましたが、このように美しいものをたくさん見た後では、お店で買えるようなものは何もかもそこまでではないな、という気がして、何も買わずに帰りました。



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