hidden gemは、「隠れた名所」というほどの意味ですが、有名観光地についても言ったりするので、単にその表現を使いたいだけでは、ということもあります。アサヒビール大山崎山荘美術館は、京都から電車で30分+登山10分ほどのところにあり、我々が訪れた際は、地震の影響で踏切が長時間開かず(2時間開かなかったと後で知りました)、ヒミツの地下道を通って、遠回りしてやっとの思いでたどり着きました。都市部から離れており、、美しい場所でしたので、これぞhidden gemではないかと思いました。
お庭は、モネのスイレンの趣があり、この美術館では、実際にモネのスイレンを何枚か所蔵していて、常時展示しています。建物は、チューダー様式で、暖炉に埋め込まれた、古代中国の彫刻を施した石、パステルカラーのステンドグラス、カットグラスのシャンデリアや鳥の意匠のあるペンダントランプ、全室異なるパターンのモリス商会のカーテンなど、細部まで贅を尽くした洋館でした。特別展の、ウィリアム・モリスの展示は、点数こそ少ないものの、背景にもモリスの壁紙が張られていました。テラスからは山のある風景が一望できます。美術館併設のカフェを利用することは少ないですが、ここにたどり着くまでの苦労からして、たまには良いかと思い、ワインケーキを頂いたところ、とてもおいしかったです。食器はウェッジウッドでした。館内は撮影禁止ですが、美しいパンフレットを頂きました。重厚な建物、見晴らし、お庭の風景、感じの良い展示等、ほとんど申し分ないのですが、安藤忠雄建築の後付けの部分は他と見事に調和していません。
訪れた日は、小雨でしたが、晴れた日はもっと良いだろうなと思いました。持参した鞄と、ポスターの柄が同じでした。ウィリアム・モリス関連の書籍や、小物類は手軽に入手することができますが、最近は実用品として使用できるモリスが良いなと思っています。(言うだけならタダなので)、将来は、この山荘のように、全室に異なるパターンのモリスのカーテンをかけたいと思います。
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