横浜といえば、中華街でもみなとみらいでもなく、三渓園です。「17.5ヘクタールの敷地に、各地から17棟の重要文化財を移築し」という説明を読むと、テーマパークのようなイメージを持ちますが、土地の起伏を生かした配置で、庭園とも調和しているため、テーマパークのようなギラギラした、ちぐはぐな感じとは無縁です。気心の知れた人と、静かに散策したい名所だと思います。
しかし、花は今の季節は、ヒガンバナ、ハギ、フヨウくらいしかありません。サクラ、またはアヤメ、フジなど、花のある季節の方が良いとは思います。夏は蛍もあるそうです。9月は、夜にライトアップとお月見もあるようで、近くに住んでいるなら出かけたいものですが、自宅からは電車で2時間近くかかり、駅からも遠いので、将来の楽しみとしてとっておくことにします。
三渓園の良いところは、周りが丘に囲まれていて、ほぼ池を中心として配置されているため、外にある諸々があまり見えず、ちょっとした別世界のような感覚に浸れることです。現実逃避するなら、これくらい徹底して逃避したいものだと思います。展望台に上ると、美しくはない湾の風景がよく見えて、我に返ります。
園内には橋が多いです。お彼岸に行ったからというわけでもないでしょうが、橋は単純に、川などで隔てられたこちらがわと向う側をつないでいるだけではないような気がしますし、笹のトンネルの向うには思いがけないものがあるように思えてきます。
花は少ないとはいえ、全体としてフォトジェニックな庭園ですし、そんなことを思わされるので、このタイミングで出かけるのも意味のあることだったのかもしれません。別世界のことはさておき、結婚前に夫と行ったことがあったので、色々と過去のことを思い出しました。
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