河鍋暁斎(1831-1889)は浮世絵師、日本画家で、三菱一号館の建築家、ジョサイア・コンドルも弟子でした。幅広くさまざまな絵をのこしていますが、戯画や動物画、幽霊などが特にユニークです。
展覧会では、擬人化された動物の絵や、マンガ的なものが多くて、楽しい感じでした。地味な展覧会だろうか、と思っていましたが、結構な人出でした。鳥獣戯画から始まるのか、それ以前からなのか分かりませんが、動物の擬人化に関して、日本画は突出していると思います。真面目に描いたリアルな動物の絵を見ても、本物を見ればよいのでは?と思うだけで、そこまでひかれませんが、真面目に服を着て人間のような動作をする動物の姿はおかしいです。カエル好きの夫も喜んでいました。
絵葉書、マグネット、お猪口を買いました。かわいいのでいろいろ買い込んでしまいました。飲まないのにお猪口を買って、何に使うつもりなのか不明です。左のお猪口は妖狐です。脅かしているのかもしれませんが、座り込んでジェスチャー付きで長話をする近所の小母さんのようです。暁斎は、日々起こる色々なことについて、死ぬ直前まで絵日記を描いていたそうで、お猪口に描かれているのは、絵日記の一部です。もう一つの方は、狐の頭の部分に菓子折りが付いていて、お菓子をもらったときこのように描いていたそうです。なんともユーモラスです。
猫又、カエルの人力車 |
眠り猫、布袋さん |
当然真似するわね |
三菱一号館美術館は2010年開館した、新しい美術館です。次回は、来年の夏に開催されるジュリア・マーガレット・キャメロン展を狙っています。丸の内界隈は、高級感漂う、気取った感じで巧みに欲望を刺激してくるので、あまり近寄らないようにしたいです。
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