【プラント実習】
メーカーに勤めていますが、日頃法務の仕事をしていて製造現場を見る機会はまずありません。一度くらいは当社の製造を見ておいた方が良いでしょう、という上司のお取り計らいで、新入社員と一緒にプラント実習を受けました。即ち、三交替のプラント運転を見学させてもらいました。三交替は7:30~の朝勤、14:30~の夕勤、22:30~(翌朝8:00まで)の夜勤が3日毎に入れ替わります。不規則な生活を強いられることになるだけでも大変ですが、休日も、9日間働いて、3日だけです。通常の日勤が土日+カレンダー上の休日も休むのとは異なります。何の知識もなく突然プラントにやってきても、できることはほとんどないので、運転員の作業を横で見ているだけで、仕事自体はやっていないに等しいですが、プラントは硫化水素その他さまざまな化学薬品の臭いに満ちており、その場にいるだけでもあまり気持ちの良いものではありません(それでも、かつてより臭いは改善されたそうです)。業務の分担は調整してもらったとはいえ、私は新入社員ではないので、毎日メールチェックをして必要に応じて法務の業務も行っていました。疲労がたまると、食べているスープすらもプラントの化学薬品の臭いがするような気がしました。
そんなわけで終わったときはホッとしましたが、私は1カ月だけなので、文句を言うことではないのです。製造現場の厳しさを経験することにより、自分も現場の要請に応えられる仕事をしたいと思いました。交替勤務を何年、何十年と続ける現場の運転の方々には、ただただ頭の下がる思いです。
10歳も若い新入社員と妙に親しもうとするのはどうなのか、と思って、少し距離を置くようにはしていましたが、イベントに声をかけてもらったり、終わりの頃には少し仲良くなれたことも良かったなと思います。
1カ月間、寮で生活し、一番遠出したのは自転車で1㎞ほど離れたスーパーに行っただけ、という生活で、一度も帰宅はしませんでした。家に帰ると、夫が8人分の豚汁を用意して待っていてくれたので、やはり自宅は良いものだと思いました。
【ドイツ語学習】
プラントの周りは何もないところです。原則として車がないと生活できませんし、車があっても最寄りの図書館まで10分ほどもドライブしないと到着しません。娯楽がとても少ないです。その上、実習期間中は寮でインターネットも使えません。通勤時間は往復20分程度で、普段より残業も少なく、食事は社員食堂でしますから、空き時間はそれなりにあります。いくら交替勤務が大変と言っても、勤務時間外はすべて睡眠ということもできないので、平日は3~5時間、休日は7~10時間、会議室にこもって勉強しました。寮の管理人さんに「あの部屋はpunkaさん専用のようなものですから」と言われるに至り、恥ずかしかったです。
でも、ついつい好きな勉強ばかりしてしまうのが怠け者の悪いところで、ひたすらドイツ語ばかりやっていました。チャイ語は申し訳程度にしかやらなかったので、TECC試験はさっぱりできませんでした。
ドイツ語の教材は英語ほど豊富ではありません。ドイツ語学習を継続している人のブログや、レビューを読んで良さそうだった『しっかり身につくドイツ語 トレーニングブック』を買ってみたところ、大いにハマり、20日間で2周しました。3週目は間違ったところや自信のないところをやりつつ、新しく『ドイツ語練習問題3000題』に着手しました。その他、単語の暗記、独検対策問題集、放送大学の講座に取り組みました。『しっかり身につく~』は文法の問題集なので、長文読解などもやらなければいけないとは思っています。
私は、ドイツ語を話せるようになってドイツ人と会話をしたいとは全く思っていません。ドイツの英語教育のレベルは高く、たいていの人は私よりもうまく英語を話すでしょうから、下手なドイツ語を話して笑われに行くのが得策とは思いません。そうではなく、ドイツ語の文章を読めるようになることと、聴いて理解できるようになること、併せて関連する資格を取って学習の成果を出すことが勉強の目的です。
今後は、4:30起床を継続し、朝の学習を続けたいと思っています。
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