2015年3月29日日曜日

ミネラルザワールドin横浜2015



帰国したらミネラルショーに行ってみたいと思っていました。アメリカでも大規模なミネラルショーが開催されますが、ほぼ郊外の何もないところで行われるので、足がないとなかなか出かけられません。鉱物愛好家よりも、鉱物業者が多く集まるのではないかと思います。東京・横浜ではほぼ毎月のようにミネラルショーがあるようです。毎回出かけたら破産してしまいますが、数か月に一度、乏しいお小遣いを握りしめて行くのも、なかなか楽しいお祭だと思います。

今回購入したのは、後列左から
  • 南アフリカ産蛍石
  • コソボ産緑玉髄 (ガラス瓶に入っている)
  • スペイン産蛍石
  • ドイツ産蛍石
  • 産地不詳、ラピスラズリ
です。鉱物は「青色縛り」で収集する方針ですが、緑玉髄は、どれでも500円の箱の中に入っていたもので、鮮やかできれいな色です。「クリソプレーズ」という英名は、ギリシア語に由来し、「金」と「ネギ」という意味らしいです。鉱物をネギに喩えるのがユーモラスです。

スペイン産蛍石は、すでにいくつか所有していますが、色と透明感、結晶の形が好みで、つい手にしてしまいます。その右に置いているのが、南アフリカ産蛍石は、ボウル一杯の水に、インクを1滴だけ垂らしたような、ごく淡い水色です。凝視すると、カラーレスかも、とも思うほど、薄い色ですが、一見するとやはり青みがかっていて、その捉えどころのなさが魅力だと思います。

ラピスラズリは、研磨していないものは粉っぽくて、固形顔料のよう (実際、高級顔料として使用されます)なのに、研磨してあると宝石っぽくなるので、私は研磨品が好きです。スピリチュアルとか、パワーストーンなどは胡散臭いものだと思っていますが(失礼)、ラピスラズリの群青と、うっすらと入っている金色のパイライト、星空のようでもあり、地球のようでもある模様を眺めていると、なんとも離し難い気分になります。深入りすると危険だと思いました。驚異の青い棚に飾ります。





2 件のコメント:

  1. >ボウル一杯の水に、インクを1滴だけ垂らしたような、ごく淡い水色です。

    ああ、なんて素敵な表現でしょう!
    こんな風に書いてもらった石は幸せですね。
    ミネラルショーという言葉自体が初めてです。私も行ってみたいなぁ。
    でも、行ったら帰ってこられないかも・・・・(笑)
    何より軍資金が乏しいので、「どれでも500円の箱」専門になることでしょう。

    ラピスラズリの青が素敵です。古代エジプトの時代から珍重された石ですね。
    深い深い青の中に金粉のように舞うのはパイライトというのですね。なんだか遠い宇宙の銀河のような、深海に降り注ぐスノーフレークのような・・・・

    後ろの棚に見えるのはオウムガイ、珊瑚、ウニかしらんんん?
    たくさんの石の結晶を含め、こんなふうに不思議で美しい空間を作り出すpunkaさんの感性が素敵だと思います。
    引き出しの中の博物館は、視覚的に閉ざされているということがちょっと残念なところではありますが、その分、引き出しを開けるときのワクワク感がたまりません。開けなければ見えないという秘密めいた感覚が魅力です。

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  2. 武藤様

    恐れ入ります。コメントありがとうございました。

    ミネラルショーは全国各地で月1くらいで開催されているので、機会があればお出かけくださいませ。
    私も、行くとつい長居してしまいます。

    後ろの棚までじっくりとご覧いただいてありがとうございます。
    ガラス戸付の飾り棚に、鉱物、貝殻、木の実、フィギュリン等々を飾り、部屋の一角をヴンダーカンマー的にして一人悦に入っています。
    将来は、書斎を持って、一部屋全部ヴンダーカンマーにするのが夢です。
    財力が不足しすぎなので、とりあえず夢見るだけですが…

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