2015年3月14日土曜日
驚異の青い棚 6.イリノイ産蛍石
クインジー・マーケットはニューイングランド水族館の近くにあるボストンの観光名所の一つです。お土産屋さんが立ち並びますが、日本のデパートや、雑貨屋さんなどとは違い、そこまでオシャレでもないものを高く販売している店が多い印象がありました。ただ、その中の鉱物ショップは創業30年以上の老舗で、ボストンには他に鉱物を取り扱っているお店はほとんどないため、その付近に行くと立ち寄っていました。
最後に行ったときに、イリノイ産の青い蛍石を買いました。ショーケースの奥の方に埃をかぶっている黒っぽい石で目立ちませんでした。店員さんも、手にとってみて、「あら、これって三色なのね。中の方に黄色と紫も見えますよ」と言っていました。帰ってから掃除をしてみました。暗いところに置いていると、地味な蛍石ですが、日にかざすとちゃんと三色が見えます。深い青が気に入っています。イリノイ産蛍石のきれいな物は、市場に出回りにくく、探しても手頃なものはなかなか見つからないので、うれしかったです。
ところで、これを買いに行ったときはホテルに滞在していて、最寄駅からホテルまでバスに乗ったところ、慣れないバス停で、降車ボタンを押しそびれました。次のバス停で降りればいいや、と思って慌ててボタンを押したら、次のバス停までは10㎞以上離れていて、一般道を高速でガタガタと走るバスの中で冷や汗をかきました。結局、巡回ルートだったので、もともと降りようと思っていたバス停に、40分ほどもかかって戻ってきたのですが、降りたバス停の近くに横断歩道がなく、幅数十メートルはありそうな広い道路を慌てて横断しようとして、道路の中央に落ちていた水たまりにはまり、足を滑らせて転びそうになりながら、やっとの思いでホテルにたどり着きました。
このように(無駄に)苦労して手に入れた蛍石でありますから、ボストンの記念という意味とも相まって、一際思い出深いものです。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
punkaさん
返信削除おはようございます。
先日友人の家でビスマス結晶なるものを見せてもらいました。虹色に輝くそれは確かにきれいでしたが彼女がいうほど美しいとは思えませんでした。
わたしはやはり自然が作り出すものの方が好きです。
三色に輝く青い蛍石、さぞ美しいことでしょう。大好きな石を日にかざして眺めるときの幸せな気持ちを想像してみました。
私には石好きな友人が二人います。
ビスマス結晶を見せてくれた彼女はいろいろな石を素材にアクセサリーを作っています。もう一人はお祖母様から譲られた古い和ダンスの引き出しに石を集めているひと。
私は加工した石よりそのままの状態で眺める方が好きなので、引き出しの石の標本室が大のお気に入りです。一段一段、ここは石の引き出し、ここは貝殻、ここは散歩の途中で拾ってきた木の実、鳥の羽・・・・って。
お返事が遅くなり、申し訳ございませんでした。
返信削除ビスマス結晶は、ミネラルショーでも販売されていて、最近人気のように見受けます。直方体が重なったような形がおもしろいですが、私も自分で手元に所有したいとまでは思いません。
天然の物を隣に置いていると、やはり少し違和感を持ってしまいます。
引き出しの中の標本、すてきですね!
私も鉱物や、貝殻、木の実が好きで、役に立たないと分かっているのについ収集してしまいます。
本当は、自分の手で拾ったり、採集に行くことに憧れますが、なかなかそうも行かず、安直に購入しています。
他人様のコレクションを拝見するのは楽しいですね。