ウォーターフォードクリスタルや、ボヘミアのクリスタルガラスも、ゴージャスですばらしいものですが、コバルトブルーのすずしげなガラスといえば、日本の切子に並ぶものはないだろうという気がします。欧米のクリスタルはどちらかといえば堅牢、頑丈という印象ですが、切子は儚げで、粋だと思います。
寺田寅彦がエッセイ、「涼味数題」に書く「涼しさの標本」という言葉を好ましく感じます。青い切子の盃も日本的な「涼しさの標本」と言って良いものだと思います。切子の盃に冷酒を注いで、蕎麦を肴にすれば、それは涼しげです。
ヴンダーカンマーに陳列するものの一つとして、「外来の物」があります。ヨーロッパのヴンダーカンマーには、珍しい舶来品として、アフリカの民芸品的なものや、中国の磁器などが取り入れられることがあります。切子がヴンダーカンマーに展示されているのは見たことがありませんが、ヴンダーカンマーは博物館の前身であり、現在でも博物館では古い、海外由来のものが珍重されることから、ヨーロッパから輸入されて、定着した切子は、ヴンダーカンマーにもふさわしいように思います。といっても、本物の薩摩切子や江戸切子はとても手が出ません。色はコバルトブルーではないし、模様も地味めですが、市松模様が良いです。
それにしても、ここ数か月はちょっと涼しすぎるようです。「寒い地方の方が暖房設備が整っているので、屋内は寒い地方の方が暖かい」とよく言われますが、ボストンで住んでいたアパートはセントラルヒーティングがあったので、暖かかったです。室内に限れば、ボストンの方が暖かく、関東の冬は厳しいと感じます。
punkaさん!
返信削除私も硝子が大好きです。クリスタルの硬質な光も大好きですが、気泡が入ったものや、少々歪みのある昔のものに惹かれます。
色はといえば、私もやはり青が好きです。ガラスと光は私にとって不可欠にして一体のもの。中でも青いガラスを透過する光は本当に美しいと思います。
武藤様
返信削除コメントありがとうございます。
青いガラス、いいですね!
「消えがてのうた」の「窓辺の硝子たち」を拝読して、分かる!と何度も頷いてしまいました。ガラスのドアノブや、気泡入りガラスの窓は、あまり実物はお目にかかったことがないだけに、憧れます。
香水瓶もすてきですね。
青いものは、大好きで、ブログのタイトルまで青くなってしまいました 笑
ロミオとジュリエット関連のブログをアップしようとレイトンの画像を探しておりましたところ、なんとpunkaさんのプログがヒットしました。
返信削除ところがその後の誤操作でディスプレイ画面が変わってしまい、もう一度見ようと思っても探せないままです(ノД`)・゜・。
粗忽ものゆえ、お手数ですが、ブログをアップされている日づけを教えていただけますでしょうか?
武藤様
返信削除これでしょうか。
http://ckpunkanewengland.blogspot.jp/2014/08/blog-post.html