夫が仕事でニューオーリンズに行くことになりました。「ぷんかも行きたければ連れてくで」と言ってくれたので、連れて行ってもらいました。ニューオーリンズは劇作家、テネシー・ウィリアムズが暮らした地で、『欲望という名の電車』などはニューオーリンズが舞台となっています。
ニューオーリンズは南国なので、9月半ばでも気温は連日30℃超えで、湿度は80パーセントという気候です。その上、繁華街であるフレンチ・クォーター地区はどこも悪臭漂い、やや「場末」という感じでした。大通りにヤシの木が植えられ、建物はロートアイアンを多用したスペイン様式で、ボストンとは雰囲気が異なります。
路面電車の「欲望」は現在は廃線になっていますが、同じ様式の路面電車が街中を走っています。歩く方が速いのでは、というくらい遅く、本数も少ないものの、おもちゃのようなかわいらしい外見で観光客に人気のようです。料金はどこまで乗っても乗り換えなしなら1.25ドルと安いです。1日パスは3ドル、5日パスは20ドルという謎の料金システムです。
ミシシッピ川(汚い) |
テネシー・ウィリアムズはこの家に短期間、下宿していたそうです。ここで過ごした体験をもとに、Vieux Carre(フレンチ・クォーターという意味だそうです)が執筆されました。
これはテネシー・ウィリアムズが購入した家です。現在はアパートになっていました。
博物館で買った絵葉書です。中央はウィリアムズのお母さん、左の少女はお姉さんのローズです。二人は『ガラスの動物園』のアマンダとローラのモデルとなりました。ウィリアムズのお母さんは美人で、『ガラスの動物園』にも「私は昔、サザン・ベルで男性に人気があったのよ」という台詞があったと思います。お姉さんのローズは悲劇的な人生を送り、テネシー・ウィリアムズ自身もまた精神疾患に陥ったり、ゲイであったことなどから苦労が多かったらしいですが、この写真では無邪気な子供たちといった様子です。
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