ビング&グレンダールの猫と少女のフィギュリンを入手しました。Only One Dropと言うそうです。
一瞬の動きをとらえたフィギュリンです。制服のような、清楚で質素なワンピースのデザインがすてきです。細い箇所や、衣服のひだなどが、非常に壊れやすそうな磁器なので、丁寧に扱う必要がありますが、その繊細さに愛着が沸きます。ロイヤル・コペンハーゲンは現在もフィギュリンを販売しています。絵付けに使用できる顔料の種類が増えたのか、以前のものに比べて顔色がよく、顔立ちがはっきりしていて表情も明るい子供たちが多く、個人的にはあまり好みではありません。磁器の冷たい質感には、自然な、憂わしげな表情の方がふさわしいと思っています。とかく、「元気で明るい」ことが重んじられる風潮があり、たしかに仕事に関してはその方がいいのかもしれませんが、趣味の世界までその価値観を持ち込まなくていいのでは、と思います。
日本で買うよりは安いものの、フィギュリンの収集に莫大な財産を投じてしまいました(私にとって5万円以上は莫大な財産)。私が持っているのは、ほとんどが手に入れやすく、値段もそこまで高価ではない物ばかりですが、これ以上足を突っ込むと破産しそうなので、これにてコレクションはやめようと思います。キャビネットのガラスの中にしまって時々眺めて悦に入っています。
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