2012年8月15日水曜日

読んだ本 2冊

画像はイメージです
  1. Sarah Orne Jewett, Betty Leicester: A Story for Girls, Houghton-Mifflin, 1890
    【あらすじ】
    母をなくし、博物学者の父と二人で暮らすベティ・レスターは父がアラスカに滞在する間、ニューイングランドの二人の大叔母の家に預けられる。その地の子供たちと仲良くなり、お茶会、秘密クラブ、ピクニックなどをして過ごす15歳の夏。

    【コメント】
    少女小説です。子供向けに書かれているため、読みやすいです。
    この小説の主人公のベティは素直な良い娘で、お父さんや大叔母さん、友達などもいい人がほとんどで、特段困るようなことも起こりません。一方で人々から嫌われる、村の犯罪者は脱走に失敗した挙句死んでしまうなど、安直さが目立つ部分もあります。ジュエットの短編は繊細な水彩画のような印象を受けるのですが、本作はどうも手加減して書いているのか、ポスターカラーで陰影を付けずにベタッと描いたような感じで、あまり印象がよくありません。

    文章の簡単さに惑わされず、もう少し内容がおもしろそうな本を選んで読まないと、洋書の読書は時間がかかるのでもったいないと思いました。もっと読む速度を速くすればすむことですが…
  2. Edith Wharton, Summer, Charles Scribner's Sons,1917
    【あらすじ】
    チャリティ・ロイヤルは幼い頃、村の成功した弁護士の養子となった。成長すると村の図書館で働き、ある日出会った若い建築家と恋をする。養父に結婚を迫られ、断って建築家と交際するが、建築家には婚約者がいた。

    【コメント】
    全体の半分くらいしか読んでいません。途中でWikipediaの細部まできっちりとネタバレしているあらすじを読むと、それだけで十分お腹がいっぱいになってしまいました。先がまったくおいしそうな感じではないのでした。裏切りと失望と落胆の物語をがんばって読むこともなかろう、と思いました。
なお、上記2冊の本はキンドルで無料でダウンロードできます。

0 件のコメント:

コメントを投稿