2012年7月24日火曜日

鶏肉の赤ワイン煮


ふたを取ると、テーブルの大きな茶色の深鍋から、オリーブや油や肉汁のすばらしい香りが立ちのぼった。料理人が3日を費やした自信作の登場だ。慎重に取り分けなければ、と夫人は温かい具の山にスプーンを入れながら思った。(中略)深鍋をのぞき込むと、内側がきらきら光って、月桂樹の葉やワインの中に、良い香りのする褐色や黄色の肉の塊がたっぷりと煮こまれていた。
(ヴァージニア・ウルフ著『灯台へ』、神輿哲也訳、岩波書店、188頁 )
『灯台へ』に登場するのは牛肉の赤ワイン煮ですが、私は鶏肉で作ってみました。レシピはホテルオークラの「シェフのこだわりレシピ 若鶏の赤ワイン煮チェリー添え」です。 チェリーは添えていません。「グレービーストック」とありますが、そんな洒落たものは持っていないので、野菜ジュース+水で代用しました。ココットがないので耐熱ガラス容器にアルミホイルでふたをして焼きました。レシピにはオーブンの温度と焼き時間が書いていませんが、他のレシピでシチューの焼き時間を調べると「160℃で2時間」と書いてあったのでそれに従いました。

味は意外と普通でした。やや甘味が足りないように思いました。 やはりグレービーストックが入っていないのがいけないのかもしれません。それと、ワインは酒屋で買える一番安いものを使いましたが、この類の料理は「お酒の良し悪しで決まる」との情報もあります。なんといっても夏の煮込み料理は暑苦しいので、涼しくなったら別のレシピを試してみようと思います。

ホテルオークラのレシピサイトはこちらです。 どれもおいしそうです。自作できそうにない物もかなりあるし、やはりホテルで食べるのと家で食べるのは違いますから、帰国したらホテルオークラに行ってみようと思います。

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