Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中の「ベルギー奇想の系譜」展へ行きました。展示内容は15世紀~現代までと幅広く、ヒエロニムス・ボッスやブリューゲルなどの精密な作品、象徴主義、逆さ吊の骨格などのわけの分からない現代アートなど、盛りだくさんでした。
ボッス、ブリューゲル
ピーター・ブリューゲル父『忍耐』1557年 |
象徴主義
ヴァレリウス・ド・サードリール『フランドルの雪』1928年、アントワープ王立美術館 |
ヴァレリウス・ド・サードリールは、今回初めて知りました。静謐な冬景色を好んで描く画家です。
夫に「象徴主義って何なん?」と訊かれて答えられず、情けないことになりました。Wikipediaで調べてみると、何やら難しいことが書いてあります。「理想世界を喚起し、魂の状態の表現を特別扱いする印象や感覚を探求」??こんなこと、即答できるように準備しておかないといけないんでしょうか…
シュルレアリスム
マグリットやデルヴォーは、シュルレアリスムと美が両立していて、物語性も感じます。今回、出展されていた姫路美術館所蔵の「海は近い」(デルヴォー)も特に好きな作品です。デルヴォーの絵から、人はどんな物語を思い浮かべるのか、どうしても知りたくて、本を買いました。
- ミシェル・ビュトール『ポール・デルヴォーの絵の中の物語』
内容は少し難解ですし、図版が白黒なのが残念ですが、オンラインで画像を参照して、雰囲気だけでも楽しめればよいかと思います。 - アントワーヌ・テラス『ポール・デルヴォー』
- 長野まゆみ『夜間飛行』
軽めの小説です。デルヴォーの他、ジョゼフ・コーネルの箱の写真なども掲載されていますが、絵と内容があまり合っていない気がします。
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