これまでに、結婚前も含め、夫と行ったコンサートは5回、10回には止まりません。プロ・アマ含め50回は下らないはずです。夫に「これまでに行ったコンサートで一番良かったのは何ですか。私はBSOのオルガン付なんですけど」と言うと、「オルガン付やな」と即答されました。「今度、●●でオルガン付やるんですって。ちょっと遠いですね」「遠いけど、オルガン付のためなら行くわ」と言うので、出かけました。
BSOのオルガン付を聴いたときは、衝撃的でした。50回のコンサートのうち、ガッカリしたのは3回くらいで、他はどれも良かったですが、オルガン付だけは別格で「良かった」だけでは到底言い尽くせません。
どこに聴きに行こうと、必ずあの経験ができるものと、2人で期待していました。今回も、すてきなコンサートではあったのですが、「楽器の中に入っているような」、「心臓に音が響く」という感覚はありませんでした。オルガンという楽器が、どの程度演奏家の力量を反映するものなのか、分かりませんが、演奏家ではなく、楽器の大きさやホールの音響の問題かという気がしています。ボストンのシンフォニーホールは古く、防音はイマイチで、外の救急車の音なども演奏中によく聴こえます。ただ、オルガンは大きなパイプがステージの壁を埋めています。ホールの写真を見ると、この規模のパイプが壁一面に配置されていれば、壁を通してちょうど「楽器の中にいる」感覚になるだろうと思います(音響の専門家ではないので、見た感じで言っているだけです)。今回の●●ホールのオルガンが小さいということはないのですが、パイプはステージ奥の壁の面積の半分くらい?のように見えるので、ホールの規模からすると、オルガンは大きくはないのかと思います。それで、BSOの時のような大迫力ではなかったのかと思っています。夫と私は、通常は、結果が悪かった時に落胆しないように、何事にも期待しすぎないようにしているのですが、とにかく期待しすぎて、終演後、「あの時の衝撃はないですね」「ないなぁ」とやや微妙な感じになりました。聴く側が悪いのであって、コンサートが悪かったということではありません。
ボストンには、シンフォニーホールと、ニューイングランド音楽院のホール、ニューヨークのクラシック音楽のコンサート用のホールは、カーネギーホール、リンカーンセンター、他にオペラのメトロポリタン歌劇場がありますが、首都圏のコンサートホールの多さには驚きます。今回も客席は50%は埋まっていない感じでした。ちょっとホールが多すぎる気がしますが、どうでしょうか。オルガンのあるホールも多いです。
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