2016年8月10日水曜日

夏期講習



慶應大学の通信部(法学部)に在学しています。テキストを自習し、レポート提出して、試験を受ける、というテキスト学習が中心ですが、卒業するために、所定の単位はスクーリング(講義の視聴)を受けなければなりません。スクーリングは、インターネット配信や週末、夜もありますが、夏の集中講座が中心となります。4日間、有休を取って一日7時間×6日間の夏期スクーリングを受けました。

8月中に3期、開講されますが、休んでばかりいるわけにもいかないので、1期のみ、受講しました。法学部の専門科目2科目を受けました。企業法務をやっていると、ほとんど使うことのない分野なので、何も知らずにテキストを読んでレポートを書くよりも、まずは先生に教わる方が取り掛かりやすいのでは、との安易な考えで選択しました。会社を4日間も休むことや、その休暇を全て自分のためだけに使うことは心苦しいですが、スクーリングは日吉か三田のキャンパスでしか開講されず、私は通学に片道1.5時間かかるとはいえ、通える範囲なので、ありがたく通わせてもらうことにしました。

学校を卒業して10年近く経過してから、自分の興味のある学科を教わるのは本当に楽しいことでした。今回受講した科目については疑問があるものの、法律の勉強は、将来、必ず仕事に使えるだろうと思っているので、学生の頃よりモチベーションが上がります。慶應法学部の通学の方には、昔入学する機会があったのに、別の大学に行ってしまったので、法務の仕事をするようになってから、その選択を後悔するに至りました。こういうことを言うと単なるミーハーですが、以来、慶應に対する憧れのようなものがあって、「憧れのKOで勉強できる!」ということも原動力になりました。テキストで学習して、参考文献を読んで、という作業も学習には必要ですが、専門家がきれいに整理された内容を、分かりやすく伝授してくださるのですから、やはり他人様に教わる方が格段に効率が良いです。●●法の先生は、穏やかで奥床しいお人柄で、授業は「味わい深い」という感じでした。■■法の授業はシステマティックで予備校っぽく、「新しいことを学んでいる」感があってワクワクしました。

●●法の先生は、慶應通信のご出身だそうです。慶應通信は知名度はあまりありませんが、超レアケースであるとしても、学者になる方もいらっしゃるということがとても励みになりました(私自身は学者を志しているわけではないですが)。レポートについては、課題を見て、1か月くらい勉強して、再度課題を読んで、書いて、すぐに提出しないで半年くらい寝かせておく。その間に勉強し、半年後に見直すと、当初書いたレポートの粗が分かるので、書き直して提出するようにすれば、単位を落とすことはない、と教えて頂きました。私はメディア授業で民法を受けて、テキストの民法総論と物権法のレポート課題を見たら、なんとなく書けそうだったので、大学図書館でちょこちょこっと調べて、さっさと仕上げてすぐ提出してしまいました。なんとか合格はしましたが、内容的に充分であるはずがなく、大いに反省しました。これに関連して、■■法のレポート課題を、同じテーマで3回くらい書いたのですが、授業中に受けたアドバイスを元に書き直すと、前に書いたものがまるでお話にならないと分かり、最終的に提出したものは先生から「大変良く書けています」とのコメントを頂戴したことから、課題を慌てて提出するのはダメであることを実感しました。

慶應通信の入試はあってないようなもの、という程度のようですが、卒業できる人は入学者の10%未満です。精いっぱいやらないといけないなと思いました。高校生や大学生の時も夏期講習や夏休みの集中講座が好きで、その時は大変でも、半年間、毎週1コマずつ受ける授業よりもずっと印象に残るし、思い返すにとても楽しい経験でした。来年も、事情が許せばスクーリングは受けたいと思います。


月~木まで仕事をし、金~水まで休日なく勉強し、木、金と仕事で、いくら楽しいといっても体力的には大変なので、自分に甘くなり、帝国ホテルのクッキーを買いました。半分以上はFLW風な缶が目当てです。

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