ボストンにいたとき、ドイツ語を習いに行ってかなりお金を使ってしまったものの、目に見える成果はあまり上げられなかったので、独検はまずは独学で受験しようと思いました。帰国してからは、ドイツ語学校には行っていません。英語と違って学習方法に関する情報もあまりないので、参考にしたのは独検合格者のブログ記事でした。それもあまり数はないので、もしかしたら何かのお役に立つかも、と思い、自分の経験も記事にしておきます。
【語彙・文法】
このパートは出来が悪かったので、私の方が勉強の仕方をききたいくらいです。書き換え問題や、複数形・形容詞系への変更は、独検対策本の問題を全部やって、その内容を記憶することで対応できますが(そこまで分量も多くなく、ある程度パターンがあるため)、前置詞に関しては、前置詞ごとに一覧表を自作して憶えようとしたのに、全然できませんでした。英語でも前置詞は苦手です。パターンがあまり読めず、とにかく憶えるしかない上に、数も多いためです。たくさん読めば少しは憶えるのでしょうか…
ところで、独検2級に特化した対策本は以下にリンクを張ったもの+αくらいしかないと思いますが、『独検合格4週間』は本番と比べて簡単すぎるように思いましたし、他の本も「これ1冊しっかりやれば合格!」というものではないと思います。
語彙に関しては、3級受験の時使用した単語帳2冊に加え、問題集に出てきた単語を都度憶えるようにはしましたが、それでは少ないと感じました。長文問題に分からない単語がよく出てきて、苦労しました。かといって、ドイツ語の中級以上の単語帳はあまり使い勝手の良いものが出版されておらず、どうすれば良いのか、よく分かりません。
【長文読解】
『独検2級・ 3級受験者のためのパワーアップ・ドイツ語』とPrismenを使用しました。『独検2級・ 3級受験者のためのパワーアップ・ドイツ語』は長文というには短い文章と文法問題です。少し難しめの単語には注も着いていて、なんとなく読める気になって、Prismenに移り、ダメだと思いました。東大の1,2年生のテキストですが、難しいです。ドイツ語がゼロの状態で、いきなりこれをやらせるのは鬼ぢゃない…と思ったのですが、東大生はちゃんとこれに着いて行くらしいです。恐ろしや。全訳はなく、仮に日本語で書かれていたとしても、政治・社会系の話題などは自分には理解できるとは思えません。もう少し自分の身の丈に合った教材を使うべきでした。
独検の長文はそこまで長くもないですし、会話文を埋める問題は点数が取りやすいようです。会話文の練習は、対策本に掲載されている程度で十分と思います。文法問題を完璧にしようとするとかなり大変そうですので、長文・聴き取りでの得点を目指すのが良いのではないでしょうか。
【聴き取り】
放送大学の『ドイツ語Ⅱ』と、NHKのドイツ語講座の書籍化である『からだで覚える実践ドイツ語』のCDをiphoneに入れて、通勤中に聴いていました。その他は対策本と過去問を1回ずつやったくらいで、あまり熱心に対策はしていません。独検は聴き取りが簡単だと言われており、平均得点率も7割は超えるようですので、それだけの対策でも足りると思いました。ディクタートは試験日の1週間くらい前に始めて、良く聴き取れるようになるし、楽しいので、もっと早く始めていれば良かった、とは思いましたが、2級であれば、特にディクタートなど必要ないかもしれません。ドイツ語の教材の音声は、なかなか「良い声」が多いですし、放送大学の先生が本番の音声も担当していらしたので、問題文が放送された時にも安心して取り組むことができました。私が受験した回は、合格点が100点満点換算で53点弱と低かったので、得点は合格点をそこそこ上回ってはいたものの、8割には到達せず、出来が良いとは言えません。2級までで良いのでは、と思っていましたが、取ってしまった■というものは途端に色褪せて有難味もゼロになりますから、もう少し色気を出して良い気もします。
それでも合格祝い |
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