開演前。ピンボケですみません。 |
ブロードウェイにはたくさんの劇場があり、『オペラ座の怪人』はマジェスティック劇場の演目です。中高生の観客も多く、途中入場でザワザワしたり、お菓子や飲み物を販売する人がいたりと、クラシックのコンサートとは違う雰囲気でした。
シャンデリアにあかりが灯り、天井まで引き上げられていくオープニングシーンはさすがの大迫力で、思わず感涙にむせびました。音量は通常であればうるさいと感じるほど大きいですが、この音楽とダイナミックさには、大音量でちょうど良いのかもしれません。役者は、演技をしつつ、歌いながら踊って本当にすごいと思いました。撮り直しもできないのに、一発で決めるのはまさに技のいることだと思います。舞台装置も豪華です。ドライアイスを炊いて、転々とロウソクをともし、その中をゴンドラで移動するシーンは幻想的ですし、シャンデリアの落下や、仮面舞踏会など、有名な場面はいくつかありますが、その他も細部まで凝っていて、ストーリーを知っていてもワクワクします。夫が「もし寝てしまったら起こしてや」と言っていましたが、寝ている暇はありません。映画における「すごさ」はちょっと当たり前になってしまっているのですが、舞台との距離がこれくらい近くて、目の前ですごいことをしているな、という気分が、映画とは異質な感動をもたらすのだろうか、と思いました。
「いつかは…」と願っていたことを実現できて、印象深い経験でした。日本語訳されたミュージカルをみるのは、どういうわけか気恥ずかしくて、あまり行きたいと思わないので、ニューヨークで見られてうれしく思いました。図書館でDVDを借りてきて見ましょう、と夫と話しました。気前良く親切な夫に感謝します。
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