2018年4月15日日曜日

マーブリング





工作に必要な要素は、①出来上がりが美しいこと、②完成品が場所塞ぎにならないこと、③誰が作成しても概ね同じ結果になること、だと思っています。一定レベルに達するために膨大な練習・技術・才能を要するものは、練習で作ったものをどうするのか、という問題があるので、手を出しません。①~③をすべて満たす都合の良い工作など、なかなかないのかもしれませんが、小・中学校で行われるようなものであれば、少なくとも③は満たすと思います。例えば、中学校で経験した、マーブリング、折り紙建築、蛇腹折りなどは、①~③を満たし、大人がやっても楽しそうです。

マーブリング用の染料を入手し、天気の悪い休日にやってみました。マーブリング水溶液や洗濯糊を使用して、インクを載せる土台に粘度を付けると、模様がコントロールしやすくなるようですが、まずは、水の上にインクを落として、箸でひっかくだけ、という単純な墨流しをやってみました。単純な墨流しでも、模様は、自分では到底描けない、複雑なものになり、瑪瑙を作っているようでとても楽しいです。つい没頭してしまいます。

できたものは、特に使い道もないので、ノートの見返しに張ったりしています。昔の、ヨーロッパの高級な書物は、マーブル模様で覆われていたようですので、そこまでおかしい使い方でもないでしょう。

人生はマーブル模様です。全く引っかかないと単純すぎておもしろくなく、かといってかき混ぜ過ぎては色が濁ってしまいます。辛いこと、嫌なことも、後からマーブル模様の全体を構成する一部として見れば、模様上の必然だったのか、と思えます。次回、夫が「人生って何なん」と言ったら、すかさず「マーブル模様ですよ」と回答します。

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