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2020年1月12日日曜日

ニューイヤーバレエ@新国立劇場



交響曲を1楽章だけ、取り出して演奏したらおかしいと思っていて、同じように、バレエも、全幕物の一部分だけを取り出して並べたら、やはり変なのではないか、ガラ公演へ行くのは、全幕物をたくさん観てからで良いのでは、と思っていました。それでも、今年の新国立劇場のニューイヤーバレエは、クリストファー・ウィールドン振付のDGVの初演があるというので、出かけました。音楽がマイケル・ナイマンだったためでした。

演目は、
  • 「セレナーデ」
  • 『ライモンダ』のパ・ド・ドゥ
  • 『海賊』のパ・ド・ドゥ
  • DGV



「セレナーデ」は、動く象徴主義絵画(例えば、ウィリアム・ドグーヴ・ド・ヌンクの)、という感じで、美しさが神がかっていると思いました。パ・ド・ドゥは、「全幕物の山場だけ取り出したらやはり変」とは思いましたが、ジャンプのテクニックがすごいと思いました。『海賊』は衣装がおもしろいです。

TGV
DGVは、マイケル・ナイマンがTGV(Train à Grande Vitesse超高速鉄道)のために作曲した、Musique à Grande Vitesse(「超高速音楽」という意味らしいですが、そこまでテンポが速いわけではない)のバレエ版です。私は、Youtubeで音楽を試聴して、とても気に入って、CDを購入し、昨年10~12月の残業のBGMに200回は聴きました(通常の営業時間に、BGMなど聴いていないです、念のため)。電車の走行をイメージしていますから、人間を馬車馬のように働かせるにもちょうど良い音楽といえます。馬車馬のように残業する、といっても、何も悪いことはなく、本人は、自分の仕事が好きで、楽しくて仕方がなかった、と言います。バレエもとても楽しみでした。

それを、ついに、ライヴで、バレエ付きで観られるのですから、最初から最後まで、全部、感涙にむせばないわけがありません。夫に「なんでそんなに泣いてるん」と不審がられました。ダンスは前衛的でカッコいいし、ドラムを2回のボックス席で演奏していて、録音とは段違いに迫力があります(ただ、ドラムのリズムが録音とかなり違っていて、和太鼓っぽくなっていたので、少し笑いました)。物語のない、こういうバレエもおもしろいなと思いました。完全に個人的な思い入れですが、この3か月、仕事がとても楽しかったこと、毎日充実していたこと、周りの方々に優しくして頂いたことを思い出し、こんなに良いことは二度とないだろう、と思い、音楽を聴いて一人大いに盛り上がり、おかしいことになりました。

アンケート回答のオマケに、クリアファイルをもらいました。新国立劇場の、わざわざランク別に色分けされた座席表が印刷されており、誰が喜ぶんだろう、という感じですが、発想としては面白いかもしれません。パンフレットは保存します。

2018年11月24日土曜日

前田侯爵邸、エスペリオンXXI


前田侯爵邸

11月の外出は、ジョルディ・サヴァールの古楽アンサンブル、エスペリオンXXIのコンサートと、前田侯爵邸でした。東京にはたくさんの洋館があり、全部行ってみたいものです。前田侯爵邸は、とりわけ豪華で、こんなものがこんな所に!と驚きました。無料で見学できるので、大学の近くに前田侯爵邸がある人は、空きコマなどにしょっちゅう行った方が良いと思います。しかし、どうにもカメラの調子が悪かったようで、アップロードできるような写真がありませんでした。


カーテンがウィリアム・モリスの「いちご泥棒」で、持っていた鞄とお揃いでした。カーテンの生地は、単なるプリントではなく、ゴブラン織/ジャカード織(私には違いが分かりません)なのもゴージャスです。自宅を前田侯爵邸のようにすることは絶対に不可能ですが、モリスのカーテンであれば、すごく頑張れば買えないこともありません。将来、家を建てたらモリスのカーテンをかけることを目標にしたいと思います。

エスペリオンXXI

高校生の頃は、受験勉強をしながら、アンドルー・ローレンス・キングさんのハープ独奏をよくBGMにしていました。模試を受けても判定が悪く、受験勉強には、不安と焦りしかなかったのですが、ハープ独奏は落ち着いた音色で、気分も穏やかになるように思いました。

転職して、「仕事が緻密で迅速」と言って頂くことがあり、もったいないことです。もちろん、それが自分の実力であるはずもなく、半分はそう言って下さる方の親切で、半分はジョルディ・サヴァールさんのお蔭です。早出、残業する時は、いつも、サヴァールさんの16世紀頃の古楽を聴きながらやります(通常の業務時間中は、音楽など聴きません。念のため)。そうすると、魔法の音楽のように効果てきめんで、面倒な作業を特に嫌だとも思わず、とても楽しく、イヤガラセのように細かく記載した書面を、短時間で仕上げることになります。そのため、今回のコンサートのことを知ると、すぐにチケットを買いました。いつも録音を聴いて、刺激を受けている音楽をライブで聴き、演奏者のご尊顔を拝することができたので、ほとんど感涙にむせびそうになりました。古楽というのは、堅苦しくなく、とても楽しい音楽だと思っています。コンサートのプログラムには、複数のCDに入っている、特に好きな曲が全部入っていたのもうれしいことでした。録音を聴いても分かりませんでしたが、アンサンブルのメンバーの所作に、他のメンバーや観客への配慮と敬意が込められているように思いました。夫に、受験勉強の時と、時間外勤務の時に聴いているんですよ、と言ったら、「なんでそんなにステキな生活をしてるんですか」と言われました。

2018年10月14日日曜日

マシュー・ボーンの『シンデレラ』


夫と1ヶ月に1回、展覧会、コンサート、遊覧船等々、何かしらイベントに出かける、と約束をしていて、10月はマシュー・ボーンのバレエ『シンデレラ』を観に行きました。バレエは、10年以上前にボリショイ劇場で『白鳥の湖』を観たことがあり、自分はバレエにはそこまで興味ないかも、と思っていたのですが、上記リンクの予告編を見て、ステキだなと思って、出かけました。本物は、予告編の100倍くらい、すばらしいものでした。

マシュー・ボーンはバレエではなく、コンテンポラリー・ダンスの振付家のようです。舞台は、1940年のロンドンで、空襲のシーンもあります。シンデレラは眼鏡っ娘で、王子様はPTSDにかかった軍用機のパイロットです。フェアリーは、白い光るタキシードを着た、銀髪の天使です(ダンサーは男性ですが、中性的な感じです。英語のfairyには同性愛者という意味がありますから、このような解釈は、やはり、さもありなん、という気がします)。ストーリーにも変更が加えられていて、シンデレラは王子様の開催するダンスパーティに行くのではなく、空襲で負傷し、発見されて病院に運ばれるまでの間に、ダンスホールで踊る夢を見ます。

プロコフィエフの音楽が、第二次世界大戦中のロンドンに変更された舞台に合っていて、飛行機や爆撃、サイレンの音などの効果音とマッチしていて、驚きました。バレエ音楽は『ロミオとジュリエット』が中学校以来のお気に入りですが、『シンデレラ』も前衛的でクールな音楽だと思います。

音楽だけでなく、ダンス、舞台装置、照明、衣装等、ステージ上のすべてが行き届いていて非の打ち所がなく、美しく、楽しく、ユーモラスでもあれば、残酷さや悲哀を感じさせる部分もあります。こんな経験、人生でそうそうできるものではないと思います。地味なヒロインのシンデレラは、現実にはお姫様になるわけではなく、地味なまま、幸せを掴むところも現代的で好感度高いです。

観客は女性が多いと思いました。母が「男の人は、なかなかバレエなんて来てくれないものよ」と言っていましたが、夫はたいそう気に入って、「めっちゃええやん。今度はお母さんも誘って、3人で行こうよ」という話になりました。

2018年7月15日日曜日

バロック・コンサート



音楽は、バロックを好んで聴くのですが、コンサートは古典派~近代のオーケストラ曲を聴きに行くことがほとんどで、バロックのコンサートにはあまり行ったことがありませんでした。偶然、試聴して良いな、と思っていた「セコンダ・プラティカ」のコンサートがあったので、行きました。

横浜のみなとみらいホールでの開催でした。東京・横浜にはちょっと驚くほどたくさんのホールがありますが、みなとみらいはお気に入りです。小ホールには初めて入りました。

今回は、バッハ、ヴィヴァルディ、テレマン等、バロックの有名どころの演奏はなく、民族音楽的なもの、賛美歌、15,16世紀に、ヨーロッパから植民地に渡り、変遷を遂げた音楽などが演奏されました。宗教音楽と、世俗的な音楽が交互に演奏されるプログラム構成も、ヨーロッパから世界に広がって変遷する、というアプローチも興味深いです。メンバーは20~30代が中心のようで、演奏もフレッシュで躍動感があり、とても楽しいコンサートでした。私は他の楽しみのために我慢して仕事をしているわけではなく、仕事自体が楽しいからしているのですが、仕事だけでは、行き詰ったときに逃げ場がなくなってしまうので、余暇に自分で楽しめることを別に確保しておくことは大切だと思っています。夫に、「楽しみは他人に与えてもらうものではないで。自分で探さないとあかん」と言われました。趣味・娯楽の点で、他人に依存せずに解決できる状況で、シェアできる人がいることが贅沢だと思います。コンサートや展覧会などへ出かけて、楽しい時間を共有することにはお金がかかりますが、気飾ることにも、美食にも興味がないので、ここにお金をかけなかったらどこにかけるの、という感じです。


日本郵船の博物館と、横浜税関の展示室に行きました。船や、船舶模型を見るのが好きなので、日本郵船博物館は、精巧に作られた模型が多数、展示されていて、眼福でした。中に入れる船の展示は、時間切れで見られなかったので、次回に期待します。 横浜税関は、建物がきれいなので、行ってみましたが、改装中でした。展示はさほど期待していなかったのですが、覚醒剤や偽ブランド物の検挙に関する展示で、とてもおもしろい内容でした。また、赤レンガ倉庫は少しボストンのクインジー・マーケットの趣がありました。

とても暑く、歩きにくい一日でしたが、充実した休日になりました。

2018年4月22日日曜日

コンサート最終回

夫の所属する市民オーケストラのコンサートに行きました。帰国後、すぐに入団し、3年半、在籍しましたが、この度退団することとなりました。



毎年、4月下旬に兼松講堂で開催されるコンサートに、私は計4回行きました。毎年、完璧なお天気で、お客様も大勢入り(今回は満席でした)、オケも楽しそうに演奏しています。一橋大学は憧れの大学で、建物が美しいだけでなく、周辺は静かで整った街並みで、駅から延びる大学通りの脇に花壇があるのも良いし、その上、日本最高峰のレベルの高さです。どこでも学べる成績なら進学したいと思っていました。実際にキャンパスに行ってみるとさらに憧れが募りました



大学通りの桜が終わってからも、その下に植えられている様々な花が咲きます。今回は、ブルーベル、パンジー、デイジー、チューリップ等がありました。自分で花壇を作るようになってから、外で見かける花も、手入れはどうしているのだろうとか、この色の取合わせは真似してみたい、等と気にするようになりました。国立は市としては小さいですが、国立市民は居住地域に愛着を持っているように見受けます。私は、別のところに転居後、2,3回国立に行きましたが、行く度に国立に住んでいた頃が一番良かった、また国立に住みたい、と思います。ただ、今が不幸だというわけではありませんし、国立は都心から離れていて交通の便もイマイチのため、近いうちに戻ろうということはありません。


夫は、音楽じたいは楽しんでいたのだろうと思います。100人を超える団体の活動なので、大変なことは多かったようですが、きっと良いこともたくさんあったでしょう。毎週末に、オケの練習の他、カラオケで3時間以上さらっています。平日は普通に仕事をして、週末にそれだけ時間を取られるのは並大抵ではないと思いますが、そこまで好きなことがあって羨ましく思います。団体に所属するにしろ、しないにしろ、今後も音楽を続けられますように、スイートピー(花言葉・門出、思い出)を贈ります。


2017年3月20日月曜日

皇帝、ブラームス(シェーンベルク)


画像は無関係です

お友達ご夫妻と一緒に、東京オペラシティのコンサートに行きました。指揮者は高関健、オケは東京シティ・フィルハーモニックで、曲目は
  • ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
  • ブラームス ピアノ四重奏曲第1番 シェーンベルクによる管弦楽編曲版
でした。「皇帝」のソリストは17歳の牛田智大さんです。ルックスから注目されることもあるようですが、奇をてらわない、端正な演奏で、夫は「清潔な感じやね」と言っていました。

ブラームスのピアノカルテットは、カルテット版は時々録音を聴きますが、シェーンベルクの編曲版は初めてでした。指揮者がプレトークで「オーケストレーションは、ブラームスの箇所と、シェーンベルクそのもの、という箇所があります。1楽章は前半ブラームスで後半シェーンベルク、2楽章はほとんどブラームスで、最後に少しだけシェーンベルクが顔を出し、3楽章は前半はブラームスで後半シェーンベルク、4楽章は全部、完全にシェーンベルクです。ブラームスとシェーンベルクの境目にシンバルが鳴るのが合図です」と仰っていて、曲を聴いてみるとなるほどという感じでした。シンバルの後は派手で、色々な打楽器が鳴って、どんちゃん騒ぎのようになるのがおかしいです。旋律はブラームスだけれど、聴こえる音色は明らかにブラームスではなく、他人の服を着て、全然似合わないことをしているようで、こういうのもおもしろいと思いました。

アメリカから帰国後、プロのコンサートには初めて行きました。ホールの設備や音響という意味では日本の方がアメリカよりも上だと思います。あと、東京、神奈川はコンサートホールの数がすごく多いです。多すぎと言っても良いくらいです。ほとんどどこのホールにもオルガンが備え付けられているので、次はサン=サーンスのオルガン付を狙います。

2016年1月17日日曜日

コンサート・お花

夫の所属する市民オケのコンサートがありました。野暮用のため、今回は行けないはずだったのですが、予定外に早く済んだので、当日券を買って聴こうと思って、会場に行ったら、「完売です」と言われてしまい、聴けませんでした。多くのお客様が来場されたことはとても良いことですが、広報係はがんばり過ぎです。因みに、そのオケの広報係は夫です。チケットを予約してお越し下さった夫の同僚に、美しいお花を頂きました。自分で買う時は、一種類を最小単位でしか買わないので、華やかなブーケを頂いて、うれしかったです。暖かそうな、かわいらしい色です。キャビネットの上に飾って、愛でようと思います。

2015年4月29日水曜日

市民オケ





夫の所属する市民オケのコンサートがありました。アマチュアとはいえ、かなり本気なオケで、毎週日曜日の午後一杯、時々9~17時で練習があります。その上、夫もかなり本気で、練習日は、休み時間もほとんどさらって過ごし、毎日帰宅後も練習しています。もともとヴィオラで入団しましたが、バイオリンと交互に乗ることにしたところ、スキルと真面目さが評価されたのか、今回はメインでコンマスサイドを務めました。他パートの人からも、「半年前に入団したばかりなのに、サイドで弾くなんてすごいですね」と言われたそうです。

会場は一橋大学の兼松講堂でした。一橋大学はきれいなキャンパスです。「国立いいところですね。オシャレな感じですよね」と言ってくださる方は、一橋大学周辺をイメージされているのだと思います。住んでいるところは、一橋大学からバスで○分+徒歩○分の田舎です。私も(もっと頭が良ければ!!)こんな大学で学んでみたいものです。



兼松講堂も端正な建物で、音響も優れており、海外から来日したオーケストラの演奏実績もあるらしいです。

プロのコンサートも行きますが、夫は学生オケを辞めてからも、ほぼコンスタントにどこかしらのオケに参加しているので、その演奏会を聴きに行くこともあります。現在参加しているオケは、夫も気に入っているようですし、演奏もうまいと思いました。歴史も長く、コンサートでは満席になるほど人気があります。休日の拘束時間が長いので、大変そうではありますが、とても良い趣味だと思います。今回は入場無料で、寄付を募っていたので、通常のアマオケの入場料相当額程度を入れておきました。

お花を頂きました。ありがとうございました。茎の短いお花のアレンジだったので、コップに活けました。


2014年9月22日月曜日

BSOのコンサート

本文と関係ないです

ボストン交響楽団は、こちらに住んでいる間で10回以上聴きにいきましたが、来日するとチケットが高価なので、当分聴き納めだと思います。コンサートはメイン重視で行くと、だいたい前曲と中曲はがっかりするもので、今回のモーツァルトと、ヴィラ・ロボスに関しても、私は特段思うところはありませんでした。ただ、メインのベートーヴェンの第5番は、大学オケに所属していたとき演奏したことがあるので、思い入れがあります。

有名なのは1楽章ですが、3楽章の、問いと答えを繰り返しながら、4楽章に向かって緊張を高める旋律が好きです。自分で演奏した時も、3楽章が楽しいと思いました。マルチェロ・レーニンガーは若い指揮者で、勢いのある演奏でした。やはり、これは勢いが重要な音楽だと思います。私は、BSOのフルートがとりわけすばらしいと思います。一つ一つの音が際立っていて、なめらかで、ある部分では楽器の中から小さな金色の小鳥が5羽くらい、飛び出してきてその辺を飛び回っているように感じました。

ボストンで聴いた中でも、特に思い出深いコンサートになりました。日本でもオケを聴く機会はたくさんあるでしょうから、積極的にライヴ演奏に出かけたいものです。

2014年5月6日火曜日

ブロードウェイの『オペラ座の怪人』

開演前。ピンボケですみません。
結婚する前に映画館で見た映画で、印象的なのは2005年に公開された『オペラ座の怪人』です。夫も気に入って、CDを買って(誇張でなく)100回以上聴き、一時はメールアドレスをヒロインの名前にしていたほどはまっていました。映画も良かったですが、ミュージカルはぜひ一度ライヴをみてみたいと思っていたので、夫にお願いして連れて行ってもらいました。

ブロードウェイにはたくさんの劇場があり、『オペラ座の怪人』はマジェスティック劇場の演目です。中高生の観客も多く、途中入場でザワザワしたり、お菓子や飲み物を販売する人がいたりと、クラシックのコンサートとは違う雰囲気でした。

シャンデリアにあかりが灯り、天井まで引き上げられていくオープニングシーンはさすがの大迫力で、思わず感涙にむせびました。音量は通常であればうるさいと感じるほど大きいですが、この音楽とダイナミックさには、大音量でちょうど良いのかもしれません。役者は、演技をしつつ、歌いながら踊って本当にすごいと思いました。撮り直しもできないのに、一発で決めるのはまさに技のいることだと思います。舞台装置も豪華です。ドライアイスを炊いて、転々とロウソクをともし、その中をゴンドラで移動するシーンは幻想的ですし、シャンデリアの落下や、仮面舞踏会など、有名な場面はいくつかありますが、その他も細部まで凝っていて、ストーリーを知っていてもワクワクします。夫が「もし寝てしまったら起こしてや」と言っていましたが、寝ている暇はありません。映画における「すごさ」はちょっと当たり前になってしまっているのですが、舞台との距離がこれくらい近くて、目の前ですごいことをしているな、という気分が、映画とは異質な感動をもたらすのだろうか、と思いました。

「いつかは…」と願っていたことを実現できて、印象深い経験でした。日本語訳されたミュージカルをみるのは、どういうわけか気恥ずかしくて、あまり行きたいと思わないので、ニューヨークで見られてうれしく思いました。図書館でDVDを借りてきて見ましょう、と夫と話しました。気前良く親切な夫に感謝します。

2014年2月25日火曜日

歌う指揮者



ボストン交響楽団のコンサートへ行きました。プログラムは
  • ドヴォルザーク「ロマンス」
  • ドヴォルザーク ヴァイオリン協奏曲
  • ベートーヴェン 交響曲第3番
で、ソリストはアンネ・ゾフィー・ムターでした。せっかくのムターでしたが、席は前から三列めの袖の方だったので腕しか見えませんでした。ドヴォルザークの三楽章がキレの良い演奏で、非常に良かったです。

指揮者はよく見える席でした。今回の指揮者のマンフレート・ホーネックはオーストリア出身でもとヴィオラ奏者でした。ホーネックの指揮はエレガントで、映画に出てくる19世紀のダンスのような動きをするし、指揮棒が魔法にかかったかのようになめらかに動いて、見ている分には美しいです。でも、力が入りすぎると(?)低く歌う、というかうなるのが気になりました。もっと後ろの方で聴けば聴こえなかったのかもしれませんが、私の座っていた席からだとよく聴こえすぎて、集中が削がれました。コンサートに行って、スコアに書いてある以外の音は聴きたくないかもしれません。とはいえ、やはりベートーヴェンはライヴで聴くと感動もひとしおです。改めて聴くと、転調がおもしろい音楽で、BSOの演奏はピアニシモが繊細ながらはっきり聴こえたのが印象的です。

2013年12月2日月曜日

BSOとピーター・ゼルキン

ブラームス。キュート☆

 ボストン交響楽団のコンサートに行きました。曲目は
  • ブラームス ピアノ協奏曲第2番
  • ベートーヴェン 交響曲第7番
でした。ピアノ協奏曲のソリストはマサチューセッツ在住のピーター・ゼルキンでした。ゼルキンはミスタッチが多いことで有名らしいです。今回も冒頭からミスタッチの連続でした。インターネット上には「ミスタッチを超越する音楽性がある」といった評も見られるのですが、私は完璧(に近い)なテクニックありきの音楽性ではないかと思います。音もこもったような感じでしたし、オーケストラが一生懸命ソリストにつけようとしているのにソリストは好き勝手に弾いていて噛み合わせが悪く、次はいつ間違うかとハラハラして逃げ出したくなってきました。終わるとホッとしました。素人が音楽の「良し悪し」について言うのもおこがましいかもしれませんが、聴く者にいたたまれない思いをさせる演奏が「良い」とは思えません。

指揮者はタングルウッドでも振っていたおじいちゃん指揮者のド・ブルゴスでした。夫は「あの指揮者、何かが取り憑いたようやったな」と言っていましたが、ベートーヴェンの7番の時は座らずにアグレッシブに指揮をしていました。演奏は整然としていて、音が金色に輝くようでした。ベートーヴェンの生演奏を聴いていると、時々わけもなく、やはり神様っているのだろうな、と思います。夫は「前半と後半と別のオケやったやん」と言っていました。

シンフォニーでピアノ協奏曲の演奏の残念さを補って余りあるコンサートだったと思います。それにしても、本当に聴きたいものを聴くために変な現代音楽とか、微妙なソリストの演奏を我慢しないといけないというプログラム構成にはやはり問題があるように思います。

2013年10月13日日曜日

ボストン交響楽団 フランクの交響曲

開演直前。このプログラムでは集客できまい(?)
ボストン交響楽団のコンサートに行きました。日本にいたときもコンサートは時々、行っていましたが、ボストン交響楽団は世界でも屈指のオーケストラで、帰国したらチケットが高すぎてあまり行く機会もないと思うので、ボストン滞在中は頻繁に行っています。おそらく、一生の間でもこれだけの頻度でコンサートに行くことはこの先そんなにないだろうと思っています。

今回の曲目は
  • メンデルスゾーン 「フィンガルの洞窟」
  • Thomas Adès 「北極星」
  • アイヴス 管弦楽組曲第2番
  • フランク 交響曲
でした。指揮者は「北極星」の作曲者Thomas Adèsでしたが、「北極星」がすごく良い曲だと思っているのはたぶん作曲者の外3人くらいで、例によって無駄に大編成で舞台裏での合唱までついている割にはさっぱり分からない音楽でした。メインのフランクが今回のお目当てですが、それにたどり着くまでにあまり食べたくないものを無理して食べないといけないのが残念なプログラム構成でした。写真は開演直前の客席ですが、空席が目立ちます。ボストン交響楽団のコンサートはだいたい7割以上は席が埋まっているように見受けますが、今回は5割以下と見ました。

夫は以前に所属していたアマオケでフランクを演奏したことがあるそうです。フランクはバイオリンソナタと交響曲以外ほとんど知りませんが、交響曲は旋律が重厚で曲線的に感じられ、アールヌーヴォーの美術を思います。雑誌編集者、ノンフィクション作家のリン・バーバーの自伝、An Educationにはオックスフォード大学を目指す秀才少女だった作者がロリコン男に騙されそうになる顛末が書かれています。そのことで大きなダメージを負った彼女が、大音量でフランクの交響曲のレコードをずっと聴いていた、という記述が印象に残っています。An Educationは数年前にキャリー・マリガン主演で映画化され、日本では『17歳の肖像』というタイトルで公開されていました。映像がきれいな映画だと思いましたが音楽はフランクのフの字も出てこず、ポピュラー音楽ばかりでした。 

フランクの交響曲の2楽章は録音だとピチカートやヴァイオリンの刻みがよく聴こえないところ、ライヴだとそれが繊細ながらはっきり聴こえました。また、この曲はダイナミクスの幅が大きいのか、ピアニシモを聴こえるように音量を調整するとフォルテシモの時うるさくて音量を下げないといけなくなりますが、生演奏でのピアニシモは「音が聴こえない」ということではないし、フォルテシモは「うるさい」ということではなく、荘厳です。

蛇足ですが、コンサート前に少し贅沢をして、ホールから徒歩10分程度のSwish Shabuというお店でしゃぶしゃぶを食べました。肉は牛の他、豚、鶏、七面鳥、ラム、ダチョウ(?!)から選べます。私は鶏肉にしましたが、肉は少しスカスカしていました。これに野菜がつき、ご飯、うどん、春雨から一つ選びます。春雨を選んだらお茶椀に山盛りになって出てきました。神戸牛を選ばない限り、一人15ドルくらいで食べられます。

2013年9月29日日曜日

BSOのマーラー

ボストン交響楽団のコンサートに行きました。曲目はマーラーの交響曲第2番で、長いので休憩なしで1曲だけです。

マーラーをコンサートで聴いたのは初めてです。写真のとおり大編成で、他にハープ、オルガンなども使用され、演奏者が舞台裏に引っ込んで演奏する箇所もあります。演奏時間は約1時間50分です。

難しい音楽だと思いました。美しい部分もありますが、これだけ長く、大規模で芝居がかったところがあるのに全体に通じるストーリーのようなものがよく見えません。マーラー自身が楽章ごとに標題をつけていて、これを事前に読んでおかなかったのもいけないのかもしれませんが、この標題も妙に哲学的で難解です。バロック音楽ファンで、音楽に関しては保守的な私としては、コル・レーニョや小太鼓のバチで大太鼓の金属部分を叩くといった演奏法は「本当に必要?」と思ってしまいます。夫が「あれだけたくさんの楽器をそろえて、演奏時間も長いのにベートーヴェンの第九を超えていないのはちょっとねぇ…」と言っていて、なるほどと思いました。ただ、大規模だと、ゴージャスな気分にはなります。終わり近くにオルガンが加わるところがドラマチックで良かったです。

今回、残念に思ったことは前の客席に座っていた人が、演奏中10回くらい水を飲み、チェーンでできているアクセサリーをチャラチャラと鳴らし続け、演奏中にお化粧をするなどして、落ち着きがなかったことです。クラシック音楽に興味がないのに、無理やり連れてこられた様子でした。ほかにも、二人連れの片方が飽きてしまったのか、途中退席して帰ってしまったカップルを見ました。双方がよほどのクラシック音楽好きでない限り、マーラーのコンサートはデートで行くには向かないと思いました。

2013年7月19日金曜日

ジョシュア・ベルのコンサート(タングルウッド)



タングルウッドまで行って、ジョシュア・ベルのコンサートを聴きました。演目はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲と交響曲第5番でした。チャイコフスキーは夫が特に好きな作曲家です。

会場は半分野外ステージのようになっていて、芝生の上で聴くこともできます。開演のころには芝生が観客で埋め尽くされていました。ピクニック日和で、食べ物やお酒の他、簡易テーブルに花まで飾ってピクニックを楽しんでいる人がたくさんいました。私たちは芝生ではなく屋根の下で聴きました。

ホールの様子

開演前にジョシュア・ベル本人がお出ましになり、インタビューに答えていました。ジョシュア・ベルが所有する前に盗まれて泥棒が使っていたという、ストラディヴァリウスについての話や、ピアニストのマルタ・アルゲリッチについて、「とてもカリスマ性のある方です。彼女と共演するのは野生の馬を乗りこなすようなものです」と話していたのがおもしろかったです。ジョシュア・ベルの演奏を聴くのは3回目です。糸っぽい音がまったくしない、なめらかで艶のある音色だと思います。インタビューの時は普通のアメリカ人に見えましたが、スター性のある演奏家だと思いました。高い演奏技術を持つプロはたくさんいますが、ステージに現れた途端に観客が歓声をあげて興奮するような人は多くはないと思います。

ステージはほとんど見えませんが、オーケストラが大きなディスプレイに映し出されます。演奏者の表情などもよく見えます。指揮者のラファエル・フリューベック・デ・ブルゴスは御年80歳で、椅子に座って指揮をしていました。クラシック音楽界の老大家を重んじすぎる風習ってなんとかならないものなんでしょうか…

夜公演は開演が8:30で、終わると11時を過ぎるので、その後2時間以上ボストンまで運転するのはかなり大変だったようです。昨年もタングルウッドに行って夜遅くなり、もしまた行くことがあったら、近くに宿泊しましょう、と夫と話したにもかかわらず、今年も深夜のドライブの車の中で、「また来る機会があれば次こそはレノックスにホテルをとりましょう」と話したのでした。

2013年7月3日水曜日

ヨーロッパ旅行 ベルリンフィル


ベルリン郊外のヴァルトビューネ(野外舞台)でのベルリンフィルのコンサートを聴きました。演目は
  • メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲
  • ベートーヴェン 交響曲第9番
でした。チケットは区画だけが決まっている自由席で、私は45分前に行って石段の上にしか座れませんでした。夫とはたまたまその前は別行動していて、現地で落ち合う予定でしたが、30分前に行くと座ることすらできなかったそうです。

非常に混雑していて、観客は30,000人くらいはいたと思います。大きなスピーカーが備え付けてあります。私はほぼ最後列に座ったのでオーケストラはミニチュアのように見えました。日が暮れていくのが見えるのがなかなか素敵(でも日暮れ前はまぶしい)でしたし、第九の三楽章でナイチンゲールが鳴いていてその声が妙に音楽と合っているのもおかしかったですが、近所で別の催し物をやっていたようで、そこのポップスのような音楽が時折聴こえてくるのは頂けません。


世界最高峰のオーケストラですから、もちろん演奏は申し分ないのですがせっかくライヴを聴きに行ったのにスピーカー越しの演奏を聴くのは残念な気がしましたし、聴衆が多すぎて、演奏中に飲食する人も多く、スポーツ観戦のような雰囲気になっているのも好きではありませんでした。オーケストラはホールで聴くのが良いと思いました。

2013年3月17日日曜日

BSOの「オルガン付き」

本文と関係ありません。ボストン美術館所蔵

 ボストン交響楽団のコンサートに行きました。指揮者はクリストフ・エッシェンバッハ、曲目は
でした。

モーツァルトは聴きやすく、きれいな曲です。夫は「毒にも薬にもならん音楽やな」と言っていました。トーマスのチェロ協奏曲は世界初演だそうです。コンサートに行くと1曲くらいは現代音楽がプログラムに含まれ、いつも前衛的で変だと思うのですが、この音楽はその中でも並外れて変だと思いました。キーン、ピーン、フォーーーンという音ばかりで頭が痛くなりました。

サン・サーンスのオルガン付きは好きな曲でしたが、録音を聴いたときに3くらいのインパクトを受けるとすれば、ライヴ演奏の印象は100くらいで、目覚ましい感動的な体験でした。録音だとオルガンが低音を演奏している場合や、ピアニシモの音はあまりよく聴こえないか、管楽器の音のように聴こえて、私はこれまでに何度もCDを聴いているにも関わらず、てっきり「オルガンは4楽章まで登場しない」と思っていました。ライヴで聴いて初めて2楽章でもオルガンが演奏されることを知りました。近年は録音の精度が上がり、スピーカーも高性能のものが販売されているのでしょうが、オルガン付きをホールで聴くと音が立体的です。オルガンの音が空気を振動させ、直接心臓に響きます。美しい音に包まれ、体内まで浸透してくる感じが良いです。この交響曲は、クライマックスに向かって盛り上がり、パフォーマンス性が強いところが演劇かお祭りのようだと思います。最後がテインパニの花火で終わるのも格好良いです。

これは一生に一度はホールで生演奏を聴きたい類の音楽だと思いました。観客も興奮しすぎて、演奏が完全に終わる前に拍手を始めていました…(勘弁して)。

本来は別のコンサートを予定していたところ、大雪でキャンセルになってしまったためチケットを交換してもらったのでしたが、そうでなければオルガン付きは敢えてコンサートに行こうとはしなかったと思います。キャンセルになったことが却って良かったほどでした。

同じコンサートについての夫の感想。理系エンジニアなのに文才があって嫉妬。

2013年3月2日土曜日

ヒラリー・ハーンのコンサート

会場での撮影は禁止でした
 2年前の今頃に、「punkaさんこういうの好きかと思って」と言って勤めていた会社の同僚にヒラリー・ハーンのコンサートのチケットを頂きました(会社の偉い人宛だったようですが、偉い人は日程が合わなかったそうです)。でもコンサートは地震の直後だったのでキャンセルになってしまいました。地震と被害の規模を考えればたいしたことではないのですが、ヒラリー・ハーンは好きな演奏家なのでいつか聴いてみたいな、と思っていました。そうしたところ、夫が「ニューイングランド音楽院のホールでコンサートがあるから行こうよ」と言ってくれて、聴きにいきました。

曲目は
  • バッハ シャコンヌ
  • コレルリ ヴァイオリン・ソナタ第4番
  • フォーレ ヴァイオリン・ソナタ第1番
その他、聞いたことのない現代の作曲家の音楽を7曲くらい演奏していました。その7曲はグリッサンドや早回しの多い、よく分からない音楽でした。奇をてらいすぎで、美しいとは言えません。夫は「曲芸やな。ああいう音楽は100年後には残っていなくて、100年後もやっぱりバッハやベートーヴェンを弾いてると思うで」と言っていました。

でも、クラシックの曲目は非常に良かったです。バッハが特に良くて、オール・バッハ・プログラムにすればいいのに、と思いました。バッハの無伴奏は美しい音を出すことでむしろ静けさを意識させるような音楽だと思います。コレルリも良かったのですが、演奏中に音響の不具合か、小さい高い電子音がずっと鳴っていたのが気になりました。

2年越しの願いを叶えることができて嬉しかったです。チケットを買ってくれた夫に感謝します。

2013年1月14日月曜日

霧のボストン、BSO


 ボストン交響楽団のコンサートに行きました。図書券を持っていたので使おうと思い、コンサートの前にプルデンシャルのBarnes & Nobleを冷やかしました。写真はシンフォニー・ホール~プルデンシャル間の遊歩道です。ステンドグラスがあるのはクリスチャン・サイエンスの教会です。クリスチャン・サイエンスの教義には共感しませんが、この教会は豪華な建物です。霧があって、独特の雰囲気が出ていました。


本屋さんで欲しい本が見つからなかったので、図書券はオンラインで使うことにし、絵葉書を買ってホールにむかいました。


今回は後部バルコニー席でした。指揮者はアラン・ギルバート、曲目は
  • デュティユー「メタボール」
  • チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲
  • ストラヴィンスキー 3楽章の交響曲
  • ラヴェル 「ラ・ヴァルス」
でした。チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は夫が特に好きな曲です。でも、ソリストの音が小かったり、ところどころ音程が不安定だったりして「?」と思い、プログラムを見てみると本来予定されていたリサ・ヴァティアシヴィリが病欠で、代ソリストが出演していたようです。少し残念な気もしましたが、コンサートはナマモノなので、常に完璧を期待する方がおかしいですね…

デュティユーは弦楽器の弓の木の部分で弦を叩いたりして、奇をてらっているという感じでしたが現代音楽はやはりよく分かりません。ストラヴィンスキーは金管のための音楽だと思いました。「ラ・ヴァルス」はラヴェルが
渦巻く雲の中から、ワルツを踊る男女がかすかに浮かび上がって来よう。雲が次第に晴れ上がる。と、A部において、渦巻く群集で埋め尽くされたダンス会場が現れ、その光景が少しずつ描かれていく。B部のフォルティッシモでシャンデリアの光がさんざめく。 (Wikipediaより)
と解説している冒頭部分が、まさにその情景のとおりで興味深いです。アマオケでドビュッシーを演奏した経験のある夫が「ああいう曲って、パートごとだと何をやっているかよく分からなくて、トゥッティになってはじめてどういう曲かが見えてくるから、演奏するのはめっちゃ難しいんやで」と言っていました。

2012年11月21日水曜日

ニューヨーク・フィルのブラームス


エイヴリー・フィッシャー・ホールにて、クルト・マズア指揮、ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団のブラームスの交響曲3、4番を聴きました。この二つの交響曲は夫が特に好んでいるものです。また、かつて所属していた大学オーケストラでも4番を演奏したことがあります。

一流のオーケストラのコンサートに行くと、音色が美しいのはもちろんですが、オーケストラ全体の呼吸のタイミングが快く、見ていても楽しいなと思います。客席もほぼ満席でした。

しかし、クルト・マズアの指揮はどうなの、と思いました。マズアは既に85歳で、最近指揮をしている最中にステージから転げ落ちたこともあるそうです。手が震えているように見受けました。音楽家は体育会系の職業だと思います。高齢になってくるとなかなか厳しいのではないでしょうか。一度音楽家として有名になると音楽業界や観客がもてはやして離そうとしないという実態も多分あって、それも問題なのかもしれません。今回、私もクルト・マズアとニューヨーク・フィルという名前をきいて、実際に演奏を聴く前にネームバリューでありがたがっていました。ともあれ、オーケストラは素晴らしかったです。