2013年3月29日金曜日

3月の花・チューリップ


夫がホワイトデーに花を買ってくれるというので、イースターにユリを欲しいと思いました。でもまだユリには時期が早いようで、少し高かったのでチューリップにしました。卵の形の小物入れと一緒に飾りました。

チューリップと言えばオランダのチューリップ・バブルが思い出されますが、こんな民話もあるそうです。

ある美しい少女に3人の騎士が求婚をした。一人は黄金の王冠、もう一人は剣、最後の一人は財宝をもって愛をささやいた。しかし、三人の騎士から求婚された ものの、誰とも選べぬ少女は悩んだ末に、花の精霊に願い、自分を花の姿に変えてもらった。結納であった王冠は花に、剣は葉に、財宝は球根になった。そし て、花の姿に変えられた少女の名から、その花はチューリップと名付けられた。

また、「球根の糖度がきわめて高く澱粉に富むため、オランダでは食用としての栽培も盛んで主に製菓材料として用いられる。そのほか、花をサラダや菓子の添え物として生食することもある」とのことです(出典)。百合根のような感覚で食べるのでしょうか。17世紀頃のチューリップ・バブルに取材した小説、『チューリップ熱』もおもしろい小説でした。内容は「不倫と珍しいチューリップの球根を作ることをからめたような話だったか?」という程度しか覚えていませんが、意表をつく結末が印象的でした。

また、西アジアでもチューリップは重要な花で、オスマン帝国ではチューリップは豊かさと放蕩の象徴でした。オスマン帝国の最盛期は「チューリップ時代」と呼ばれたそうです(出典)

チューリップは花弁の先が尖っているものや、レース状になっているもの、一重咲き、八重咲など種類が色々あるようですが、オーソドックスな丸い花弁のチューリップは、私にはランプか雪洞のように中に灯りが入っているように思えます。アンデルセンが中に小さな女の子が入っていると想像したのもなるほどと思うような形状です。

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