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2018年4月14日土曜日

庭仕事の成果



引越しをする際に、花壇のある家という条件で探したわけではなく、条件が合う家にたまたま花壇が付いていたので、当初は手入れが面倒だとしか思っていませんでした。しかし、最近は週末に雨が降らない限り、毎週のように庭仕事をし、花壇には植物が繁茂しています。趣味というのは何でもそうなのかもしれませんが、最初から自分はこれが好きだ、と思って始めることはむしろ少ないように思います。きっかけは成り行きでも、やってみたら案外おもしろかった、ということはあります。そう考えると、自分はもっと多趣味で明るく社交的な人生を歩んでいておかしくないはずですが、実際は遮光的な日陰者です。




昨年の秋に球根を植え、春になってやっと花が咲くようになってきたので、気の長い話です。ダメになったのか、と思った花も意外と咲きました。この時期は、毎週のように花壇から摘んできた花を飾ります。これまでの収穫には、スイセン、ネモフィラ、ヒエンソウ、スズランスイセン、ハナカンザシ、スイートピー、フリージアがあります。

ネコ除けとして、ミント(本当は地植えにしない方が良いそうです)、レモンバームを植えています。ハーブの葉っぱを摘んで、お湯を注いで、フレッシュハーブティーにします。酒類もコーヒーも飲まないので、我が家にはお茶・ハーブティー類が充実しており、その一つとして花壇から取ってきて煎じて飲むのも含めることにします。フレッシュハーブティーは、夫に言わせると「胃薬のにおい」とのことです。


桃・栗3年、アンズは実を付けるまでに何年かかるのか知りませんが、淡いピンクの花は砂糖菓子のようでした。梅と桜の中間のような花です。中国の「杏林」のお話が好きです。

スズラン、ブルーベルは花芽を付けているので、今後に期待します。ヤグルマギクは、双葉しか出ていませんが、好きな花なので咲いて欲しいものです。昨年、西洋アサガオで散々な目にあったので、今年は、おとなしく日本アサガオをまきました。ミントは良く茂るそうなので、たくさん獲れたらミントシロップを作ってみようと思います。また、遠い将来の目標としては、アンゼリカを苗から育て、本物のキャンディードアンゼリカを作る、ということがあります。庭仕事をしていると、限りなく妄想が広がり、それもまた楽しいです。

2018年3月18日日曜日

江ノ島遠足

ビーチコーミング日和

日頃、読んで読んで、書いて、書いて、読んで、書いて、という仕事で、その作業を辛いと思ったことはないものの、その上さらに読書をしたり、ブログを書いたりしたところで、あまり気分転換にはなりません。私の仕事上のストレスはほとんどないに等しいでしょうから、ストレス解消などと言ったら厚かましいですが、同じ種類の作業を繰り返していると、ビーチコーミングの夢を頻繁に見るようになります。そんな次第で、江ノ島に出かけて、海岸を歩き、えのすいへ行きました。

らせん状のものが、天然なのか、人工物なのか、いつも気になります。

凹面レンズで、吸い込まれそう。自分も一緒に泳いでいる錯覚に陥る?!
渋い色合い

人気のクラゲ。他にも多種類
映画『エヴォリューション』を思わせる。左下の魚の顔がヘン。
フウセンウオ

えのすいの新顔で、注目を集めていたのはカワウソでした。餌を食べる様子がかわいらしいです。混雑していたため、写真は撮れませんでした。もう一つの新顔はフウセンウオです。底面に吸盤が付いていて、岩や海藻などに張り付くことができる、とのことです。ずっと同じ方向を見て、微動だにしません。丸い姿がかわいいとも言えますが、これだけ大勢が一カ所に張り付いているのはあまりぞっとしない眺めでもあります。イワシの大群が泳ぐ様子を見て、気持ち悪いとは思わないのに、フウセンウオは「かわいい」と言っている人と「キモい」と言う人が半々くらいでした。


ビーチコーミングは、無心になれます。波の音を聞きながら、延々と貝殻などの漂着物を拾っていたくなります。今回は、ツメタガイと、白くて薄い二枚貝が多かったです。駅前のお土産屋さんで、ヒオウギガイなどを購入しました。小町通りの雑貨は何一つほしいと思わないのに、海辺で貝殻を販売するお店には長時間入り浸りたいです。夫に悪いので、早々に切り上げましたが、貝を見ていると理性が飛び、色々と買い込んでしまいました。貝ボタンも好きで、ファッションには疎いにもかかわらず、シャツのボタンがプラスチックだと、全部貝ボタンに付け替えるくらいなので、前世は貝だったのかもしれません。

とはいえ、貝を食べるのは好きではないので、お土産は、うさちゃんのお店(鎌倉五郎)で少しだけ買いました。夫は、このお店でお菓子を買うと付いてくる栞のお話を読んで、毎回必ず「ええ話や」と言って、自分がもらい泣きしそうになっています。

2017年8月26日土曜日

ツバメと洋白銀器




ツバメの巣

ツバメを見ると、良いことがあると信じています。駐車場の天井の、謎の半円に、ツバメの巣を見つけました。巣の土台としてピッタリで、とても賢いと思いました(それとも、ツバメの巣専用にわざわざ半円を設置したのでしょうか)。ツバメのブローチを長い間探していたところ、先日、小さなピンバッヂを買いました。無地の青いセーターに合わせます。

ふるさと納税

 欲しいものを買ってあげるよ、と言われたら、欲しいものは自力で買えるので、お気持ちだけで結構です、と言うのですが、夫が「わしの分のふるさと納税の枠、使っていいよ。何でも好きなものもらい」と言うので、大喜びでもらいました。秋から返礼品の規制が適用されますから、(欲深いですが)還元率の高いものを選ぼうと思いました。

食器は中古で気に入ったものを揃えましたが、カトラリーはステンレス製の頂き物だったので、もう少し良いものが欲しいと思っていました。新潟県燕市から、洋白銀器(=銀メッキ)カトラリーを頂きました。西洋の紡ぎ車を思わせるデザインです。写真で見てもよく分かりませんが、銀の色はステンレスとはかなり違います。洋白銀器とステンレス洋食器の見た目の違いについて。還元率は98%でした。私の金銭感覚だと、この価格のカトラリーを買うということは絶対にないので、うれしいです。純銀ではなく、最高級品とはいえませんが、純銀のカトラリーに相応しい料理など作れませんので、中級品を日常的に使う方が良いです。

2017年7月2日日曜日

驚異の部屋に相応しい絵


驚異の部屋は博物館・美術館の原型なので、絵画も陳列されます。好きな絵を陳列すれば良いのですが、驚異の部屋に似合う絵と、そうでもない絵があると思います。驚異の部屋向きな絵とはどんなものか、考えてみました。気分の問題ですが、額装して、毎日目にするので、リトグラフとか、良い印刷のものだとうれしいと思いました。デジタルフォトフレームは論外です。美は、効率化とは両立しないものだと思っています。


博物画

驚異の部屋に定番の絵としては、まずは博物画があります。驚異の部屋の趣旨からしても、博物画は特にふさわしいものだと思います。鉱物画やキノコが好まれるでしょうか。ボタニカル・アートも博物画の一分野ですが、ルドゥーテのバラを好む層と、驚異の部屋愛好層はあまり重ならない気がします。天文図も人気があると見受けます。鉱物画やフィリップスの星座早見表などは、私にはとても手が届かず、持っているのは卵の図と、天文図1枚、W.Kranz作の夜の絵です。天文図は、デパートの文具売り場で額装してもらいました。地味な図版ですし、机の上にペラっと置いてあるだけではまるで有難味もないですが、額装すると見違えるようでした。野鳥の卵は、階段のタペストリーの隣に掛けています。

J.J.グランヴィル

(誰にお勧めしているのか分かりませんが)、J.J.グランヴィルは驚異の部屋にお勧めのイラストレーターです。着想がユニークで、描写は精密、美しさとグロテスクが混在しています。絵は、版画(技法は不明)に、手彩色を施しているようです。ところどころはみ出しており、そんなにうまい塗り絵ではないですが、淡い色合いが良いです。ウォルター・クレイン、ミュシャ、エルサ・ベスコフ、エルンスト・クライドルフ等の一連の花の擬人化は、すべてグランヴィルが原点なのかと思っています。

手持ちのスミレの絵は、2014年に購入し、そのまま放置していました。飾り用途の物を温存しているのは、実用品を飾っているのと同じくらい、意味のないことなので、安価な写真フレームを購入し、マット紙のみ、絵のサイズに合わせて誂えました。デパートで額装してもらう場合の1/3以下のコストで収まりますが、そこまで違うようには見えません。気に入ったフレームさえあれば、お仕着せでも良いのではないかと思います。


有名でないターナー、彗星

とはいえ、絵葉書も飾ります。整理してみたら、1000枚くらいはありそうだったので、飾らないともったいないと思いました。1枚目は、オクスフォードのウィリアム・ターナーのものです。同時代で作風も似ている、より有名なJ.M.W.ターナーとは別人で、区別するため「オクスフォードのターナー」と呼ばれます。


ベルギーのシュルレアリスム

現代に近くなると、マグリットとデルヴォーが驚異の部屋的だと思いますし、驚異の部屋愛好家はマグリット好きが多いように思います。デルヴォーと驚異の部屋のつながりは、anatomical Venusだと思います。自分の好みで言うなら、マグリットやデルヴォーはすごく良いな、と思う作品と別に興味ないわと思う作品とが半々くらいです。シュルレアリスムの画家でも、マックス・エルンスト、ダリ、デ・キリコなどは驚異の部屋とはかけ離れています。マグリットやデルヴォーの原画を飾るわけには行かないので、絵葉書で満足しています。フレームはMOMAのロイド・ライトのデザインを翻案しているものです。

来月、Bunkamuraのザ・ミュージアムで開催される「ベルギー奇想の系譜」展は多分にヴンダーカンマー的なのではないかと期待しているところです。

ところで、マグリットについて調べていて、すごいものを見つけてしまいました。「ルネ・マグリット 図録と画集に見る作品参照データベース」というサイトで、 マグリットやデルヴォーのあらゆる図録・画集を、サイズ、図版の数、内容を含め、データベース化し、検索できるようにしています。仕事で業務効率化を担当していることから、データベース構築に常に悩まされています。膨大なデータを含み、きれいに整備された、検索しやすいデータベースには心底憧れます。すばらしいデータベースだと思いました。

2017年1月14日土曜日

驚異の青い棚 10. 昔玩具、今お宝



子供の頃に、両親が「トウキョウのお土産だよ」と言って出してくれたものの一つが、地球ゴマです。回転音をさせながら、糸の上ですごい速さで回るので、前から持っていた木製のコマと同じものとは信じられませんでした。他に「トウキョウのお土産」でもらったものは、読めない字が書いてあるふさふさの本や、折り紙の1/4サイズで1000種類くらい(本当は20種類くらい)の異なる模様の千代紙の入った箱、光る粘土などで、未知なるトウキョウはきっと驚くようなものが何でもある、すごい所なのだろうと思いました。

ヴンダーカンマーによくあるかっこいい天球儀は高価なので、私は形が似ている地球ゴマで良いと思いました。特にありがたくもない感じで実家に転がされていたのをもらってきました。その後、2年程度で地球ゴマの生産中止が発表され、価格が大高騰しました。高騰したからにわかに大切になったわけではなく、玩具で遊ぶ子供が成長してからも保管しておいてくれた親に感謝しなくてはなりませんが、驚異の棚に飾っているのは、拾ったもの、作ったもの、ありふれたもの、価値のないガラクタばかりであるところ、地球ゴマだけはちょっとしたお宝です。大人が見ても、きれいな形だと思います。

子供の頃に憧れた東京は、何でもある、すごい所ですが、上京する頃にはかつてのように驚いたり、すごいと思うことはなくなってしまったし、欲しいものがあっても、学生には買えませんでした。多少は自分の自由になるお金ができる頃には、毛皮の付いた絵本や、千代紙はいくらなんでも子供っぽく、欲しいもの自体、あまりなくなってしまいました。


2017年1月3日火曜日

金星と月

写真はショボいですが、1月2日の金星と三日月の大接近はすてきでした。


夫がマンガを描いてくれました。

トルコの国旗に似すぎ
 こんなタイタックを買いました。夫に「除夜の鐘で追い出した煩悩を、2,3日でまた全力で取り込むわけやな」と笑われました。ネクタイ自体がよほど特別な機会でないと着けない(会社では、冬でも来客のない限り、ネクタイはしないで良いことになっている)、今時タイタックなど使う人はまずいないと思います。紺色のコートにブローチとして着けます。年始に美しいものを見ると、何か良いことがありそうな気がします。それで、タイタックは今年のお守りにしようと思ったのでした。美しいものをたくさん見る1年でありますように。

2015年7月5日日曜日

第1回ジャパンミネラルショー



東京で開催される大きなミネラルショーは、6月の新宿のものと、12月の池袋のものらしいです。6月は工場実習で行けなかったので、池袋で開催された第1回ジャパンミネラルショーに行きました。当初5月に開催される予定だったのが中止になって7月に開催されたことと、第1回だったためか、お店もお客さんも少なめでした。商品はビーズやルースが中心で、私は原石の方が好きなので、欲しいものはあまりありませんでした。

ミネラルショーは、まず1周目は買わないで見るだけにして、2周目に吟味して買うことにしています。トルコ石の鮮やかな水色のタンブルを買おう、と思って、とりあえず保留にしたところ、20個以上あったそれを、目の前で一人の人に全部買われてしまい、残念でした。他の物の購買意欲も薄れましたが、そのお蔭であれこれ買い込みはしませんでした。

青い鳥の羽が白い母岩に乗っているかのようなカヤナイトは今回のお気に入りです。写真写りが良くありませんが、実物は微妙に透明感があり、よく見るとなかなか魅力があります。一見どれも似通っている、同じ種類の鉱物のバッチから、1個1個見ると、「これしかない」というものが一つあります。必ずしも値段が高いものが自分の気に入るわけでもなく、こうやって選ぶことが鉱物収集の醍醐味かなと思います。

枝サンゴは、赤いのは特に、血管を思わせ、グロテスクで美しいものです。そこがヴンダーカンマー的で、一つは欲しいと思っていました。サンゴのアクセサリーは、中古で手軽に入手できるのに、原木はあまり出回っていないようですし、お値段も張ります。これにチェスの駒のような台座を着けるといっそうヴンダーカンマーな雰囲気になりますが、製作技術がありません。

正多面体、球、卵型と並び、螺旋も魅力的な形です。アンモナイトは1,2個で十分です。たくさんあるとカタツムリを思わせます。

瑪瑙のスライスは、縞模様がくっきりと見えるものが好みです。色の美しさ、透明感から蛍石を愛好する者としては、地味な鉱物という認識しかなかったのですが、色も多様で、奥深いものだと思います。ピクチャーアゲートは、海辺、湖畔、砂漠と建築物、山脈などが私が描くよりもよほどうまく描いてあって、ほとんど奇跡のようなものだと思います。藻か植物のような模様のあるものもすてきだと思います。

買ってきたものを見せたら、夫も「今回はしょっぱいんやな」と言いましたし、ミネラルショーにしょっちゅう行っても石が増えすぎるだけなので、このショーは2回目以降は行かないと思います。

2015年6月28日日曜日

驚異の青い棚 8.モルフォ蝶とラブラドライト



 青く鮮やかに輝くモルフォ蝶は驚異の部屋の中でも一際目を引くものですが、私はチョウやガは苦手です。A.S.ByattのAngels and Insectsに収録されているMorpho Eugeniaの印象が強いです。この作品は映画化もされており、『変態愛 インセクト』という安いアダルト映画のような邦題でDVDが販売されています。でも、内容は良くて、チョウとガも効果的に使われています(昆虫嫌いはますます虫が嫌いになるような使われ方です)。

そんなわけで、私はモルフォ蝶の標本は持っていません。でも、磨いたラブラドライトの様子は少しモルフォ蝶に似ています。ラブラドライトは光が当たっていなければ、川岸に落ちているような単なるグレーの石ですが、光を当てると、角度によって青や黄色、緑などのイリデセンスが見られます。美しいよりも、こんな地味な石が角度によって見え方が変わるのか、と驚くようなものだと思います。

こうやって青いものを収集すると、一口に「青」といっても、その色味、性質、透明度等々、さまざまです。ラブラドライトは、透明ではなく、角度によって色が変わり、しかも一色ではないので、なかなか妖しいものだと思います。光の具合によって変化するところが、6月らしい石です。

2015年5月10日日曜日

驚異の青い棚 7.野鳥の卵ではない



卵型というのは魅力的な形だと思います。茹でれば転がらず、立ちますし、卵に合わない食材はないほど汎用的で使いやすい点も良いです(?)。ヴンダーカンマー系のアンティークショップが販売している、野鳥の卵標本セットの写真を見て、すてきだなと思っていましたが、アンティークとなるとなかなかお値段が張ります。本物の鳥の卵の殻だと、保管も難しいので、木製の卵(アメリカで買うと安い)をアクリル絵の具で塗りました。さまざまな大きさのを作って、色とりどりの卵セットにしたいと思い、紙粘土を買ってきて作ったら、乾かしたのが湿気の多い時期だったためか、表面が波打ち、卵を作ったつもりがジャガイモになってしまったので、ダメでした。

ヴンダーカンマー好きは、高確率で工作や手芸が上手で、販売されていなかったり、アンティークで希少性が高く、高価な場合は、欲しいものを自分で作る、という人が多くいらっしゃるように見受けます。私は工作などはあまりやらないので、それを見て、すごい!と思いつつ、自分でやってみようとは思わないのですが、卵なら、小学生でもできます。彩色はインターネットで野鳥の卵の画像を検索して、真似してみましたが、鶏卵とウズラ卵の中間くらいの大きさで、このような色合いの卵が実在するのか、するとすればどんな鳥なのかは分かりません。

子供の頃に、母が「これはよそ行きのハンカチよ」と言って、見せてくれたのは、黒い地に、色とりどりの野鳥の卵がプリントされているものでした。卵といえば、白か茶色の鶏卵しか見たことがなかったので、本当にこんな色の卵あるの、と言ったら、「野鳥の卵は鶏の卵よりも小さくて、いろいろな色があるのよ」とイーディス・ホールデンの『カントリー・ダイアリー』を見せてくれました。私も小さな水色の卵を欲しいと思いましたが、簡単には見つけられないので、母は代わりに、ドイツ製の刺繍のあるハンカチと、スワトウ刺繍のハンカチをくれました。引き出しを一つもらったので、その中に、きれいなハンカチをしまった時々眺めていました。その時から収集癖があったようです。手を拭くとき使うのは、タオルハンカチばかりですが、そんな経緯できれいなハンカチを見ると、つい買ってしまいます。自分の結婚式の引き出物もアイリッシュリネンのハンカチにしました。


また、アメリカにいたとき、古い野鳥の卵図鑑の1ページと思われるリトグラフを買いました。額装は誂えると高いので、幻像屋さんで販売されている安価なフレームに収めました。卵の淡い色合いが気に入っています。

2015年5月6日水曜日

休暇のヴンダーカンマー活動


ゴールデンウィークは鎌倉の海岸でビーチコーミングをしたいと思っていたのですが、後半体調を崩し、遠出する気分ではありませんでした。比較的近場で、下北沢のDarwin Roomに行ってみました。店内は撮影禁止なので、写真はありませんが、ツタの絡んだ建物で、理科室的・ヴンダーカンマー的趣のある店内です。鉱物、植物、昆虫標本、本、舶来文具、理化硝子などが陳列されています。以前は都内各所にあったThe Study Roomの創業者が経営しているようです。The Study Roomは、現在はほとんどが閉店してしまったようで、残念です。The Study Roomが明るく、近代的な理科室だとすれば、Darwinの方は、ほの暗く、怪しげな雰囲気もあり、驚異の部屋的です。





貝殻と、理化硝子を購入しました。タツノオトシゴは、以前別のところで買ったものですが、ダーウィンルームの展示の仕方を真似させて頂きました。細長く不 安定なので、ミュージアムジェルで固定しました。三角錐の巻貝と、小さめの貝殻を入れた秤量瓶は驚異の棚に収めました。青くないので、背面にC.F.A. ヴォイジーの青いタツノオトシゴの絵を張りました。タツノオトシゴは形がおもしろくて、水族館に行くとこればかり長時間見るので、夫に「そんなにタツノオトシゴが好きなん?」と笑われます。


神社で拾った針葉樹の実は、金平糖の入っていた瓶に収めました。白いホタテガイは頂き物です。貝殻は好きですが、貝を好んで食べるわけではないので、こういう贈り物はうれしいです。防虫のため、漂白した上、貝の箱に収めました。


2015年3月29日日曜日

ミネラルザワールドin横浜2015



帰国したらミネラルショーに行ってみたいと思っていました。アメリカでも大規模なミネラルショーが開催されますが、ほぼ郊外の何もないところで行われるので、足がないとなかなか出かけられません。鉱物愛好家よりも、鉱物業者が多く集まるのではないかと思います。東京・横浜ではほぼ毎月のようにミネラルショーがあるようです。毎回出かけたら破産してしまいますが、数か月に一度、乏しいお小遣いを握りしめて行くのも、なかなか楽しいお祭だと思います。

今回購入したのは、後列左から
  • 南アフリカ産蛍石
  • コソボ産緑玉髄 (ガラス瓶に入っている)
  • スペイン産蛍石
  • ドイツ産蛍石
  • 産地不詳、ラピスラズリ
です。鉱物は「青色縛り」で収集する方針ですが、緑玉髄は、どれでも500円の箱の中に入っていたもので、鮮やかできれいな色です。「クリソプレーズ」という英名は、ギリシア語に由来し、「金」と「ネギ」という意味らしいです。鉱物をネギに喩えるのがユーモラスです。

スペイン産蛍石は、すでにいくつか所有していますが、色と透明感、結晶の形が好みで、つい手にしてしまいます。その右に置いているのが、南アフリカ産蛍石は、ボウル一杯の水に、インクを1滴だけ垂らしたような、ごく淡い水色です。凝視すると、カラーレスかも、とも思うほど、薄い色ですが、一見するとやはり青みがかっていて、その捉えどころのなさが魅力だと思います。

ラピスラズリは、研磨していないものは粉っぽくて、固形顔料のよう (実際、高級顔料として使用されます)なのに、研磨してあると宝石っぽくなるので、私は研磨品が好きです。スピリチュアルとか、パワーストーンなどは胡散臭いものだと思っていますが(失礼)、ラピスラズリの群青と、うっすらと入っている金色のパイライト、星空のようでもあり、地球のようでもある模様を眺めていると、なんとも離し難い気分になります。深入りすると危険だと思いました。驚異の青い棚に飾ります。





2015年3月14日土曜日

驚異の青い棚 6.イリノイ産蛍石



クインジー・マーケットはニューイングランド水族館の近くにあるボストンの観光名所の一つです。お土産屋さんが立ち並びますが、日本のデパートや、雑貨屋さんなどとは違い、そこまでオシャレでもないものを高く販売している店が多い印象がありました。ただ、その中の鉱物ショップは創業30年以上の老舗で、ボストンには他に鉱物を取り扱っているお店はほとんどないため、その付近に行くと立ち寄っていました。

最後に行ったときに、イリノイ産の青い蛍石を買いました。ショーケースの奥の方に埃をかぶっている黒っぽい石で目立ちませんでした。店員さんも、手にとってみて、「あら、これって三色なのね。中の方に黄色と紫も見えますよ」と言っていました。帰ってから掃除をしてみました。暗いところに置いていると、地味な蛍石ですが、日にかざすとちゃんと三色が見えます。深い青が気に入っています。イリノイ産蛍石のきれいな物は、市場に出回りにくく、探しても手頃なものはなかなか見つからないので、うれしかったです。

ところで、これを買いに行ったときはホテルに滞在していて、最寄駅からホテルまでバスに乗ったところ、慣れないバス停で、降車ボタンを押しそびれました。次のバス停で降りればいいや、と思って慌ててボタンを押したら、次のバス停までは10㎞以上離れていて、一般道を高速でガタガタと走るバスの中で冷や汗をかきました。結局、巡回ルートだったので、もともと降りようと思っていたバス停に、40分ほどもかかって戻ってきたのですが、降りたバス停の近くに横断歩道がなく、幅数十メートルはありそうな広い道路を慌てて横断しようとして、道路の中央に落ちていた水たまりにはまり、足を滑らせて転びそうになりながら、やっとの思いでホテルにたどり着きました。

このように(無駄に)苦労して手に入れた蛍石でありますから、ボストンの記念という意味とも相まって、一際思い出深いものです。

2015年3月8日日曜日

驚異の青い棚 5.切子



ウォーターフォードクリスタルや、ボヘミアのクリスタルガラスも、ゴージャスですばらしいものですが、コバルトブルーのすずしげなガラスといえば、日本の切子に並ぶものはないだろうという気がします。欧米のクリスタルはどちらかといえば堅牢、頑丈という印象ですが、切子は儚げで、粋だと思います。

寺田寅彦がエッセイ、「涼味数題」に書く「涼しさの標本」という言葉を好ましく感じます。青い切子の盃も日本的な「涼しさの標本」と言って良いものだと思います。切子の盃に冷酒を注いで、蕎麦を肴にすれば、それは涼しげです。

ヴンダーカンマーに陳列するものの一つとして、「外来の物」があります。ヨーロッパのヴンダーカンマーには、珍しい舶来品として、アフリカの民芸品的なものや、中国の磁器などが取り入れられることがあります。切子がヴンダーカンマーに展示されているのは見たことがありませんが、ヴンダーカンマーは博物館の前身であり、現在でも博物館では古い、海外由来のものが珍重されることから、ヨーロッパから輸入されて、定着した切子は、ヴンダーカンマーにもふさわしいように思います。といっても、本物の薩摩切子や江戸切子はとても手が出ません。色はコバルトブルーではないし、模様も地味めですが、市松模様が良いです。

それにしても、ここ数か月はちょっと涼しすぎるようです。「寒い地方の方が暖房設備が整っているので、屋内は寒い地方の方が暖かい」とよく言われますが、ボストンで住んでいたアパートはセントラルヒーティングがあったので、暖かかったです。室内に限れば、ボストンの方が暖かく、関東の冬は厳しいと感じます。

2015年1月24日土曜日

タリアセン


名前はLloyd Light

フランク・ロイド・ライトデザインのテーブルランプ、「タリアセン」(リプロダクト)を入手しました。アメリカで使っていたマイカ・ランプも気に入っていたのですが、持ち帰れる荷物の制限容量に収まらなかったので、泣く泣く手放しました。リプロダクトと雖も結構お値段は張りますが、オークションを虎視眈々と見張って、手の届く範囲に収まりそうなときに、落札しました。

ライトは、日本での建築実績もあり、日本建築からの影響も受けているそうです。帝国ホテルの逸話は、読むと残念な思いがしますが、自由学園は一般公開もしているようなので、折を見て行ってみたいです。ランプは、障子の桟と、障子紙を意識したデザインなのだろうか、と思います。シェードはアクリル製ですが、紙の質感が再現されています。自宅はもちろん、実家、夫の実家にも障子などはありませんが、子供の頃、祖父母の家に行くと、布団の中から見る障子越しの明かりが好きでした。

「タリアセン」といえば、軽井沢の別荘地も行ってみたいです。お目当ては、ヴォーリズのデザインした、朝吹登水子さんの別荘、「睡鳩荘」です。眠る鳩、という名前もすてきだと思います。

フランク・ロイド・ライトにしろ、W.M.ヴォーリズにしろ、西洋を取り入れながらも、日本の街並みに調和する建築をのこしているところがすばらしいです。西洋風が好きだと言っても、コテコテのヨーロッパ風では、日本には合いません。建築は、ファッションとか食べ物とは違い、自分の好みと同じくらい、周囲との調和についても配慮しなければならないものだと思います。自分の家の中は好きなようにすれば良いとは思いますが、インテリアも過度に外国風だと片腹痛い気がします。家具や室内装飾を選ぶときは、「和室に置いてもおかしくないか」を考えるようにしています。

アメリカで貯めたFLWグッズは、気付いてみるといろいろありました。








これは、「サブリミナル効果」的なことを狙っているのであって(まったく「サブリミナル」ではありませんが)、毎日目にしたり、時々口にすることによって、夫に「FLWはかっこいい」という認識を刷り込み、将来的には、FLW的な家を建てざるを得ない気分にさせる、という策略です。

2014年12月27日土曜日

驚異の青い棚 4.瓶の中のドングリ



だいたいにおいて私は慌て者です。帰国したら、一日も早く就職したいと、アメリカ滞在中から就職活動を始めました。慌てすぎて、skypeを使って面接をするのに、スーツを送ってしまって、着る服がない!とか、履歴書を送るように言われて、急いで化粧をして夫に写真を撮ってもらったら、とても変なプロフィール写真が撮れた、など、マヌケな事態も起こりました。帰国したばかりの頃は電話を持っていなかったので、滞在していたホテルにもよく架電がありました。もっとゆっくりでも良かったのでは?という声もありましたが、ともかく、10月半ばに帰国し、11月初頭には内定を頂くことができたので、早く決まって良かったと思いました。新卒の時よりもかなり景気が上向いていたことが、スムーズに決まった一番の原因だと思います。良い紹介会社にも恵まれました。また、英語の先生が丁寧に添削をし、アドバイスしてくださった英文レジュメが、評価されたようで、先生には足を向けて寝られません。

内定が出たとき、夫が一番喜んでくれました。私は、アメリカにいたときは扶養してもらって申し訳ないなと思っていたのですが、夫は、自分の駐在に連れてくるために、私が仕事を辞めざるを得なかったことを気にしていたそうです。天ぷら屋さんで祝ってもらいました。また、就職祝いに、とヴンダーカンマー系の方々の写真を見て憧れていた、天気管と小さなスズのドングリを買ってくれま した。ドングリは、単独で飾るには小さすぎるので、青い薬瓶に入れました。リスのように、取ってきたドングリは土の中に埋めておくようにしたいと思います。



水晶は、2㎝ほどの小さなクラスターですが、結晶の形が整っていて、透明度も高く、鉱物の切手にプリントされている見本の水晶のようです。最終面接の帰りに、新宿の鉱物店で買ったものです。店内を物色し、買うものは既に決まっていたのですが、この小さな水晶を見た時は、これだけはぜひとも、と思いました。水晶はありふれた鉱物で、安価なものも多いため、買うなら厳選しないと、と思っています。この水晶は、私が持っているクラスターの中で一番小さいですが、こんなきれいなものは他に持っていません。

就職して1月経ちました。片道1.5時間以上かかる、満員電車での通勤が大変ですが、仕事内容はおもしろく、職場環境も良いです。夫は、あなたが仕事をするなら全力でサポートするよ、と言って、実行してくれます。夫の方が職場が近く、残業も少ないので、毎晩温かい食事と湯たんぽを準備して待っていてくれます。休日には、平日できない家事を一緒にやります。女性がフルタイムで外で働くことについては特にどうとも思わないのですが(私は好きですが)、ここまでしてくれる旦那さんはそんなに多くはないのでしょう。ここ最近は、私の友人、知人の間で夫の評価がうなぎ上りです。初任給で、夫にステーキをご馳走する予定です。