バトラー・マクック邸(ハートフォード)


写真はハートフォードの美術館の庭に設置されている噴水です。夫は噴水を見ると必ず遊びます。噴水の所で撮った写真には、全部夫が写っていました。赤いよくわからないものにはまったく芸術性が感じられません。街中にこういった大きく醜悪なオブジェを設置するのは心底やめてほしいです。


噴水といえば、このように小さめのものが好みです。魚はイルカだと思いますが、想像上のイルカで、実際のイルカよりはシャチホコに似ています。ウェッジウッドの食器に見られる意匠で、ハプスブルク家のエリーザベト皇妃の紋章もイルカでした。

噴水でひとしきり遊んでから、バトラー・マクック邸へ行きました。マクック家はハートフォードの名士だったようです。家は豪邸というほどではありませんが、19世紀後半~20世紀のニューイングランドの良家の人々の暮らしぶりを垣間見ることができます。家の中は写真撮影はできませんでした。


庭に植えられていたとても大きなヒイラギの木です。ガイ・バートの『ソフィー』という小説で、姉弟がヒイラギの木の中に隠れ家を作って遊ぶシーンがあります。『ソフィー』はミステリアスな作品で、一度読み始めると止まらなくなりますが、そのシーンは特に印象に残っています。この木は、ちょうど中に子供2人くらいなら入れそうな空間があって、『ソフィー』を思い出しました。ヒイラギの花は地味ですが、キンモクセイやクチナシよりも香りが良いと私は思います。ただし、ヒイラギは似た種類が多くて分類が難しく、クリスマスの飾りにするセイヨウヒイラギは、赤い実がつくものの、花はあまり香りがないようです。この木がどんな種類なのか、私にはよく分かりません。

コメント