プチ・マドレーヌ、プルースト


マドレーヌの型は単能機だし、場所を取るので敢えて買うのは憚られましたが、普段よく行くスーパーマーケットの商品入替えで半額($3.50)になっていたので買いました。マドレーヌと言えばプルーストであるところ、ティーカップというのはそんなに大きなものではないので、お弁当のアルミカップのような大きな型で焼いたマドレーヌを紅茶に浮かべるのは変な気がします。プルーストは「プチ・マドレーヌ」と書いているので、小さなものだっただろうと思います。買ったのは、極小というわけには行きませんが、一番長い部分が2センチくらいなので小さめだと思います。


ハチミツ入りマドレーヌを焼いてみました。焼き菓子にバターを使う場合、室温に戻して柔らかくしてから使うことが多いですが、マドレーヌは最後に溶かしバターを加えるところが特徴的です。焼きたてよりも冷蔵庫にしばらく置いてからの方が味が馴染んでおいしいです。ハチミツはオレンジ蜜を使いました。レモン香料を少し入れたのですが、レモンの香りはハチミツの香りに隠れてしまいました。夫は「売っているやつみたいやねぇ」と言ってくれました。


マドレーヌの生地は膨らむので、型のへこんでいる部分のギリギリまで生地を入れると焼き上がりが上のように無様な姿になります。八分目くらいで止める方が良いようです。


『失われた時を求めて』全巻は日本から持ってきた数少ない本の一つです。渡米したら暇なはずだから読もうと思っていたのですが、まだ半分くらいまでしか読んでいません。持ってきた本を読まずに持ち帰るのはもったいないので、来年は必ず全巻読破しようと思います。こういった、かさばる本こそ電子書籍版を出してほしいと思いますが、Kindleだと光文社版が「近日発売予定」となっているだけのようです。英語版は全巻が300円でダウンロードできます。 ただ、プルーストは日本語訳でも難しいと思いますし、原典がフランス語のものを英語で読んでも、時間ばかりかかってそんなに意味がない気がするので、英語版を読もうとはあまり思いません。

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