2014年4月29日火曜日

色々なミルク



胃の調子が悪いことがあるので、調べてみると「牛乳を飲むと良い」という情報を得ました。本当に効果があるのかどうかは分かりませんが、仮にないとしても、「毒にも薬にもならない」というところだと思います。牛乳を生で飲むのは苦手ですが、Whole Foodsには豆乳の他、いろいろな穀物やナッツを原料とするミルクが販売されています。カルシウムやビタミンDなどが人工的に添加されているものもあります。いくつかを試してみました。栄養素については、この記事を参照しました。

  • アーモンドミルク
    カロリー低め。オリーヴオイルに含まれると同様の、一価不飽和脂肪(よく分かりません)が含まれる。たんぱく質含有率は低い。アーモンドの香りがする。
  • オーツミルク
    繊維が豊富で、たんぱく質も含まれる。カロリー、糖度が高い。やや粉っぽく、そのままだと少し飲みにくい。パンケーキなどに使うと粉っぽさは気にならず、あっさりした風味でなかなかおいしい。
  • ライスミルク
    アレルゲンとなる可能性は低いが、たんぱく質はあまり含まず、カロリー、糖度が高い。甘くない、粒のない甘酒のような風味で、飲みやすい。
  • ソイミルク(豆乳)
    代用ミルクの中では、唯一牛乳に比肩するたんぱく質を含む。他方で、大豆はアレルゲンでもある。記事によると、「大豆製品を多く食べるなら、ミルクは他の種類を選ぶ方が良いでしょう」とのこと。日本の豆乳とは風味が違う。クセのある香りで、飲みにくい。湯葉を作ってみると、変な味になった。牛乳の代わりにお菓子などに入れるのは問題ない。
味だけで言うなら、ライスミルクかアーモンドミルクが好みですが、ご飯は意識しなくても食べるので、ライスミルクを飲むことのアドバンテージはあまりないかもしれません。同様に、大豆製品も自然と多くとるので、栄養素で言うなら、自分にはオーツミルクが一番良さそうです。

Whole Foodsの代用ミルクコーナーには、この他、アーモンド以外のナッツを原料とするもの、フラックスやヘンプを原料とするものなどがあり、各製品にはヴァニラやココアなどのフレーバー付きもあります。胃が弱いとき、食欲が落ちるので、こういった飲み物は重宝します。牛乳が苦手、という人はそれなりにいると思うので、日本でも代用ミルクが気軽に買えるようになるといいのに、と思いました。

2014年4月24日木曜日

スペイン産蛍石



夫がバレンタインデーに鉱物を贈ってくれました。スペイン産の蛍石2点です。エビで鯨を釣った感があります。La Viescaという鉱山から産出したもののようです。これは、紫がかった青の清楚な色合いで、母岩にキラキラする小さな水晶がついています。蛍石の奥に、水晶がかすかに透けて、角度によってイリデセンスが見えます。


「紫陽花」という寒天で作る夏の和菓子のようです。あの和菓子は着色料の塊という感じで、食べるのは躊躇してしまいますが、見た目には涼しげです。スペイン産蛍石は、黄色の他、青、紫のものが多く、結晶部分がガラス質で透明度が高い物もよくあるようです。標本は大きければ大きいほど良い、というものでもなく、この2点は小ぶりではあるものの、色合いや形が気に入っています。

蛍石、紫水晶、銀星石、天青石

鉱石はガラスの蓋付き標本箱に収納し、いつも見られるようにしています。「秘めたる宝石」もすてきではありますが、私の持っているのは高価なものではないので、せっかく苦労して地中深くから掘り出したものを、抽出しの奥深くに埋めてしまうのはもったいない気がします。ただし、「紫陽花」は厚みがあって標本箱には入りませんでした。

 ebayで、鉱石は全般に日本よりも安く販売されていますが、鉱石の通信販売やオークションでは、ニセモノを多く取り扱う悪質な業者もいるようです。オンラインでニセモノへの注意喚起をする情報も得られるので、随時情報収集しています。写真が非常にうまい業者が多く、届いてみてイメージと違ったということもあるため、やはり実物を見て買うのが一番だとは思います。

2014年4月20日日曜日

チョコレート、紫水晶


 夫が先月に続いて、カリフォルニア出張でした。お土産にチョコレートをもらいました。ミルクチョコレートやワイン風味の他、フェンネルやラヴェンダーなど、珍しい香りのトリュフチョコレートの詰合せです。こんなきれいなチョコレートはアメリカではほとんどお目にかかれません。何ページにも渡って説明が書いてあるパンフレットがついていました。ダークチョコレートが中心ですが、ミルクチョコレートガナッシュのものもあって、おいしく頂きました。


夫が「あなたの集めている石みたいにきれいなチョコレートやな」と言うので、せっかくなので紫水晶を納めてみました。箱はアルコールで消毒し、防虫用のシナモンスティックと丁子を入れてあります。ラベルはCafe SAYAで頂いたものです。紫水晶は科学博物館で買いましたが、包装もせずに大箱に大量に投げ込まれていたもので、産地などは不明です。クォリティの高いものではないでしょうが、損傷は少なめで、箱にちょうど合うサイズでした。

2014年4月18日金曜日

4月の雪




週初めの初夏の陽気とは打って変わって、4月というのに夜中に雪が降り、うっすらと積もりました。レキシントンの図書館へ出かけたついでに写真を撮りました。レキシントンは、アメリカ独立戦争の舞台となった場所で、中心地の「バトル・グリーン」は戦いの跡地として観光名所となっています(とはいえ、記念碑があるくらいで、わざわざ見にくるほどのものではないと思います)。バトル・グリーンの近くの民家は、「独立戦争で戦った、○○の家」というプレートが掲げられている所もあり、今でもその子孫が住んでいるのかどうかは不明ですが、ニューイングランド地方らしい建築だと思います。気温は一時、零下まで下がりました。しかし、日当たりが良いので雪はすぐに溶けました。新緑の芝生に、うすく雪が積もっている様子がきれいでした。

The Prime of Miss Jean Brodie(本、映画)

Anna Pavlova


【書誌情報】
Muriel Spark, The Prime of Miss Jean Brodie, Macmillan,1961
=『ミス・ブロウディの青春』、岡照雄訳、筑摩書房

【映画】
The Prime of Miss Jean Brodie,1969 『ミス・ブロディの青春』

【あらすじ】
エディンバラのマーシア・ブレイン女子校に勤務するオールドミスのブロディ先生は、「今が私の最盛期。この時期を私は教育に捧げ、皆さんを一流に育てる」と豪語する。先生お気に入りの6人の生徒たちは「ブロディ・セット」と呼ばれてとりわけ信頼され、先生の引率で外出したり、お茶に招かれたりもした。ブロディ先生は芸術への関心が強く、同僚の教師との恋愛沙汰もあり、お堅い教師陣とは一味違う存在だった。6人は小学生の頃は先生万歳だったものの、次第に違和感を強める少女もいた。最終的には中の一人の「裏切り」により、先生は退職に追い込まれる。裏切ったのは誰だったのか、また、彼女はなぜ先生を裏切るに至ったのか。

【コメント】
小学校から大学まで、公立の共学に通ったので、男子校・女子校に憧れがあり、「男子校・女子校もの」の小説や映画が大好物です。本書は、6人の少女たちが10歳でブロディ先生と出会い、中年に至る現在までを描く中編です。時系列は一直線に進まずに、小学生の頃のエピソードが語られたと思えば、ブロディ先生の取り巻きの一人が若くして死んだ話に移り、かと思えば別の登場人物の現在の所感が述べられ、そこへ女学生だった頃の妄想物語が顔を出すなど、視点がめまぐるしく転換しますが、不思議と読みにくさはありません。

ブロディ先生は「今が私の最盛期」と自分で言うところからして、かなり変な人です。マッケイ校長先生をはじめとする堅苦しい教師陣や、旧弊な教育に新風を…というと「いい話」になりますが、そうは行かないのが本書のおもしろいところです。ブロディ先生は授業を潰して自分の恋愛体験や休暇の話をして、正規の教育を怠り、芸術に造詣が深いような顔をして偏見と個人的嗜好を披瀝し、挙句の果てには生徒にファシズム思想を吹き込みます。彼女の言うところの「一流(creme de la creme)」って何だったんでしょう、と思います。ブロディ先生を目の上の瘤のように思っているマッケイ先生は、さりげない風を装って生徒からブロディ先生に不利な情報を集め、ブロディ先生は先生で校長先生の思惑を「ブロディ・セット」から聞き出し、お互い、水面下で着々と準備(何の?)を進めますが、結局、ブロディ先生は行き過ぎだ、と考えた生徒により、マッケイ先生の全面勝利に終わります。恋愛に関しても、一見したところ、ブロディ先生が弄んだようで、実は他の人たちの方が上手でした。

女子校という設定からすると、背景に花が咲いていそうな、華やかで甘いイメージがありますが、ミュリエル・スパークの語り口はスパイスが効いていて、意地悪く、ドライです。6人の少女の中には、美少女や秀才もいますが、彼女たちは脇役に過ぎず、中心となるのは容姿と性格の悪いサンディで、しかも彼女の容姿の悪さは何度も繰り返されます。劣等生のメアリーが、その頭の悪い行動故に、早逝したことも強調されます。甘さや華やかさとは程遠い内容で、ブロディ先生にも、取巻きの生徒の生徒の誰にも、共感できる余地はなく、徹底して突き放しているのが痛快です。中編の長さに納めているのも、ピリッとして小気味よく感じます。無駄がなく、密度が濃いです。高校生の時、退屈な副読本を何冊も読みましたが、こういうのを読ませてもらえたら良かったのに、と思いました。

作者は同時代のアイリス・マードックと比されることもあるようですが、二人の経歴は大きく異なり、作品も、マードックは哲学的テーマを扱い、500頁を超える長編が多く、スパークは風刺的で、中編が多いです。それぞれに違う魅力がありますが、いずれも文章は読みやすいです。加えて、スパークは全体的に短くて気軽に読めるため、ちょっとハマりそうです。

小説は数年後に、別の作家によって演劇の台本となり、映画にもなりました。映画は小説と違う部分も多いです。小説ではブサイクという設定のサンディは、美少女のパメラ・フランクリンが演じています。マギー・スミスのブロディ先生は全身から「イタさ」を発しているのがおかしくて、生徒から‘ridiculous’と評されるのも頷けます。スコットランド訛りとはちょっと違うと思いますが、未だかつて聴いたこともないような、気取ったような、気取りすぎて品がないような、おもしろいアクセントの英語をしゃべっていました。

2014年4月17日木曜日

甘い赤飯


「一生の間にやってみたいことリスト」を作っていて、その項目は「洋書を1000冊読む」といった骨の折れるものから、「マジックアワーに写真撮影する」といった簡単なものまで様々ですが、その中でもっとも下らないものの一つは、「甘い赤飯を作って食べる」でした。夫は「赤飯は甘くないもんやろ」と言うので、夫の出張中にこっそり作って食べてみました。小豆はWhole Foodsに売っています。自分だけなので、米1合、小豆20グラム、砂糖大さじ1.5、塩1つまみで作りました。北海道の甘い赤飯は甘納豆を入れて作るそうで、豆の種類も違うようですが、細かいことは気にしません。

小豆を9分めまで煮て、浸水させた米、調味料と共に炊きました。食べてみると、餅米・小豆の組み合わせに甘い味付けは合うようで、それなりにおいしいとは思いました。牡丹餅は甘すぎる上にベタつくので、私には食べにくく、甘い赤飯の方が好みでした。とはいっても、これを主食としてバリバリ食べるのは正直厳しいものがあります。赤飯は1杯、その他味噌汁と小さいお菜を2種類食べただけですが、食後に胃の中が大変重たい感覚がありました。一度は食べたいと思っていたものを食べられたのは良かったですが、また作ってみようとは思いません。

2014年4月14日月曜日

BOAT


Altoidsは18世紀に生まれた由緒あるイギリスのハッカアメですが、現在ではむしろアメリカにおいて広く普及しているようです。スーパーマーケット、薬局等々、どこでも買うことができます。少し固めのラムネのような食感の、強いハッカ味のアメで、私は特においしいとも思いません。缶入りで販売されているのが特徴的です。袋に入っているのは見たことがありません。

旅行する時の携行品として、よく挙げられる常備薬一式を、アルトイズの空缶に入れて持ち歩いています。缶は薬一式を収納するのにちょうど良いサイズですし、蓋が本体に蝶番で取り付けられているのも便利です。赤と白のデザインがなかなかおしゃれです。

しかし、これは私のアイディアではなく、アルトイズの缶にサバイバル・キットや応急手当品を入れて持ち歩くのは、Bug-Out Altoids Tin通称BOATという正式名称があり、Wikipediaにも記載されています。旅先で病院に行かなければいけないほどの事態になったことは、幸い、ないのですが、いつも1回はBOATのお世話になります。出かけるときに「ボートを持って行きましょう」と言うのも、舟を持っていくみたいで良いと思います。

2014年4月12日土曜日

イースターのうさぎ



今年のイースターは4月20日です。イースターといえば、アメリカでは、なぜか「うさぎがチョコレート製の卵や、オモチャの入っている卵を生む」ということになっているようです。イースターには、子供たちが庭でエッグハントを行うイベントがあります。写真は日本へお土産に持っていった、デダム陶器のウサギと、実家に飾ってあった木製のウサギです。ドイツのオストハイマー製で、子供用玩具として作られたようです。


物々交換で、かわりにロイヤルコペンハーゲンのうさぎをもらってきました。私の持っているフィギュリンの中では、レア物かもしれません。ブルーフルーテッド模様が、細かい部分まできっちりと端正に絵付けされています。手持ちのティーセットと比べてみても、完成度に顕著な違いが見られます。 紅水晶を彫って作られているうさぎは安物で、普段は片付けていますが、せっかくのうさぎ祭なので一緒に飾りました。

とにかく甘いです。Wikipediaより。



イースターの食べ物は、ゆで卵の他、「クリームエッグ」というものがあります。卵をかたどったチョコレートの中に、シロップよりは粘性の高い、白身と黄身を模した柔らかい砂糖(ただの砂糖、特段の風味はなし)が入っています。「クリームエッグを食べて人生が変わった」、「クリームエッグを『甘すぎる』とか言う人は、カバンにカブと粉をいっぱい詰めて雨ざらしになっていなさい」、「クリームエッグを割って中身を見るのは、神様のお顔をチラッと見るようなものだ」等々と絶賛する人や、「デザートに4つも食べちゃった」と言っていた知人もいて、大変人気があります。そこまで言われると気になるので、試しに一つ買ってきて食べてみましたが、糖分120パーセントの砂糖の塊という感じで、ただ甘いだけでまったくおいしくありませんでした。日本で言うなら、お盆の落雁をそのまま食べるようなものだと思います。一口だけかじって、残りは処分するしかありませんでした。他に、ホットクロスバンズがあります。こちらも試しに作ってみました。販売されているホットクロスバンズは、大きな箱に入っていて、とても甘そうなので買う気にはなれませんが、色々なドライフルーツが入っていて、作ったものはなかなかおいしかったです。

2014年4月7日月曜日

顔付きクッキー



お友達のアイディアを拝借して、顔付きクッキーを焼いてみました。目は箸で穴を開け、口はスプーンの先端のカーブで凹みを付けます。そうしたところ、夫は「顔が付いてるねぇ」と大喜びでした。1回目に作ったときは、2種類の表情しかなかったので、2回目は「もっとがんばって、色々な表情を作ってや」と言われました。大人二人で食べるクッキーを色々な顔にしてどうするのか?という疑問はあるものの、泣いている顔なども作りました。

気に入っているクッキーのレシピは以下のとおりです。日本では、素人の手作りお菓子を手土産にするのは失礼だ、というような風潮があると思うので、渡米前は手作りはほとんどしませんでしたが、こちらでは日本のようにきれいなパッケージの、かわいらしいお菓子があまり市販されていません。手作りもそこまで敬遠される感じではないので、これを焼いて持参したり、お客様にお出ししても、喜んでいただけることが多いです。夫は、職場では紅茶を飲むらしいので、お弁当にも持っていきます。

【材料】
  • 薄力粉または中力粉 200g
  • コーンスターチ 40~60g(卵の大きさに応じて調整します)
  • ベーキングパウダー 1つまみ
  • 卵 1個
  • 砂糖 130g
  • バター 115g(アメリカの1本)
【手順】
  1. バターを室温に戻しておく。1センチ角くらいに切っておくと、早く戻ります。
  2. 粉類を合わせてふるっておく。
  3. バターをクリーム状に泡立て器で混ぜ、砂糖を加え更に混ぜる。卵を加え混ぜる。
  4. 3.に2.を加え、ヘラで切るように混ぜた後、手でまとめる。こねないようにする。
  5. 冷蔵庫で30分くらい寝かせる。
  6. スティック状に成形するか(切る場合)5ミリくらいにのして(型抜きをする場合)再びねかす。
  7. 6.を切るか、型抜きし、180℃に予熱したオーブンで15分くらい焼く。
なお、私は粉類をふるうとき、半分の量にして(粉100g、コーンスターチ20~30g、ベーキングパウダー少々)その一部をココアや抹茶に変更し、3.の後二等分して二色作るのが好きです。

2014年4月4日金曜日

ナミビア産蛍石八面体



蛍石の八面体は自然界に存在するわけではなく、塊を劈開(へきかい)させて取り出すもので、本気の(?)コレクターには好まれないようです。ただ、おもしろい形で、色のヴァリエーションも豊富なので、人気があります。かつては安く手に入ったけれど、近年ではすっかり高価になった、という話を聞きます。イリノイ産のものは殊に高価です。



ナミビア産のものを見つけました。買ったのは10個セットでしたが、販売者は6個もオマケを付けてくれました。輸送中に破損した場合の保険だったようです。クラックが結構見られるものの、透明感があり、形もそこそこです。青緑色の小さいものが特にきれいです。ナミブ砂漠産ですが、私は、渡米前に夫と伊豆へ旅行した時に見た、海と山のキラキラとした青と緑を思い出します。

小さいものは標本箱に、大きめのものは試薬瓶に入れました。

2014年4月3日木曜日

インターメディアテク

「バベルの塔」並に大きいです


丸の内の、東京中央郵便局は、渡米する前は工事中だったので、何ができるだろう、と思っていました。小石川植物園内にあった、東京大学総合研究博物館が移転したものだと聞いたので、行ってみました。植物園にあったときに何度か行って、古めかしい雰囲気がおもしろいと思ったからでした。JPタワー内にある、インターメディアテクという博物館です。

入場は無料です。 ガラス張りの、木枠のキャビネットに剥製や標本などが陳列されています。陳列の仕方が、ベルリンの自然史博物館を思わせます。説明が詳しすぎないのも、実験室っぽい演出に一役買っています。私が行った時は、特別展もヴンダーカンマー関係でした。ヴンダーカンマー好きは近くを通りかかったらぜひ行ってみたい所だと思いました。

ただ、個人的には大理石張りのホールや階段などは、展示内容に対してゴージャスに過ぎるように思いました。受付で、オシャレなユニフォームを着た美しいお姉さんが迎えてくれるのも(それ自体の価値は否定しませんが)、学術標本の陳列とは合わず、違和感があります。美術品でもないのに、写真撮影が禁止なのも残念でした。平日昼間でも結構な賑わいだったので、知名度もあるのだろうと思うのですが、植物園の片隅でひっそりと営業する方が良かったのでは、と思いました。


展示を見た後は、図書館でこの本を借りておさらいをしました。ところで、私は文学部出身です。このような展示を見ると資本投下が理系と文系ではまったく違う、ということがよく分かります。理数系がダメすぎて、理系の大学に進学する選択肢はありませんでしたが、高校の時、先生が「迷ったら理系」とおっしゃった理由の一つはそこにあるのだろうと思いました。

カリフォルニアのお土産



夫がカルフォルニアに出張し、お土産を買ってきてくれました。産地の違うカカオ豆を原料とする4種類のチョコレートの詰め合わせで、アメリカには珍しく、パッケージもオシャレです。チョコレートは、フレーバーはついておらず、豆の風味に「シトラス」や「ナッツ」などがあります。


ただ、すべてカカオ70パーセント以上のダークチョコレートで、苦味が強く、ちょっと食べにくいです。アメリカではダークチョコレートが好まれる傾向にあるのか、普通に買えるチョコレートの半分以上がダークで、ミントやオレンジなどのフレーバー付きのものも、ダークチョコレートベースであることがほとんどです。

蓋はマグネットで開閉する方式です。捨てるには惜しいので、紺色の紙を敷いて、ビーズで作った多面体を入れてみました。