インターメディアテク

「バベルの塔」並に大きいです


丸の内の、東京中央郵便局は、渡米する前は工事中だったので、何ができるだろう、と思っていました。小石川植物園内にあった、東京大学総合研究博物館が移転したものだと聞いたので、行ってみました。植物園にあったときに何度か行って、古めかしい雰囲気がおもしろいと思ったからでした。JPタワー内にある、インターメディアテクという博物館です。

入場は無料です。 ガラス張りの、木枠のキャビネットに剥製や標本などが陳列されています。陳列の仕方が、ベルリンの自然史博物館を思わせます。説明が詳しすぎないのも、実験室っぽい演出に一役買っています。私が行った時は、特別展もヴンダーカンマー関係でした。ヴンダーカンマー好きは近くを通りかかったらぜひ行ってみたい所だと思いました。

ただ、個人的には大理石張りのホールや階段などは、展示内容に対してゴージャスに過ぎるように思いました。受付で、オシャレなユニフォームを着た美しいお姉さんが迎えてくれるのも(それ自体の価値は否定しませんが)、学術標本の陳列とは合わず、違和感があります。美術品でもないのに、写真撮影が禁止なのも残念でした。平日昼間でも結構な賑わいだったので、知名度もあるのだろうと思うのですが、植物園の片隅でひっそりと営業する方が良かったのでは、と思いました。


展示を見た後は、図書館でこの本を借りておさらいをしました。ところで、私は文学部出身です。このような展示を見ると資本投下が理系と文系ではまったく違う、ということがよく分かります。理数系がダメすぎて、理系の大学に進学する選択肢はありませんでしたが、高校の時、先生が「迷ったら理系」とおっしゃった理由の一つはそこにあるのだろうと思いました。

コメント