2月の花


2月中はほぼ毎日、夫とOscar Wildeの短篇の音読をしていました。The Happy Prince and Other Storiesを読み終わったのでThe House of Pomegranatesを読んでいるところです。ワイルドに因んで、夫がカーネーションを買ってくれました。カーネーションは花弁が多く、ふわふわとした花で、今回買ってもらった花は色も暖かそうです。ワイルドが好んで身に付けたのは緑色のカーネーションで、白いカーネーションに着色料を吸水させて人工的に作ったものでした。

オスカー・ワイルドとアルフレッド・ダグラス
オスカー・ワイルドは貴族の青年、アルフレッド・ダグラスと同性愛関係にあり、裁判沙汰、スキャンダルとなったようです。緑色のカーネーションは同性愛の隠語となり、ワイルドとアルフレッド卿をモデルとしたThe Green Carnationという小説も書かれました。Alfred Douglasで画像検索すると驚くようなハンサムな青年の写真が検出されます。

ワイルドの作品には色々な花、宝石、贅沢な布地などの描写がよく登場し、極彩色で豪華絢爛なイメージがあります。カーネーションというのはどちらかというと地味な花のように思えますし、緑色のカーネーションは、写真で見る限りちょっとキャベツのようなのでワイルドが好んだというのは意外性があっておもしろいです。

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