歌う指揮者



ボストン交響楽団のコンサートへ行きました。プログラムは
  • ドヴォルザーク「ロマンス」
  • ドヴォルザーク ヴァイオリン協奏曲
  • ベートーヴェン 交響曲第3番
で、ソリストはアンネ・ゾフィー・ムターでした。せっかくのムターでしたが、席は前から三列めの袖の方だったので腕しか見えませんでした。ドヴォルザークの三楽章がキレの良い演奏で、非常に良かったです。

指揮者はよく見える席でした。今回の指揮者のマンフレート・ホーネックはオーストリア出身でもとヴィオラ奏者でした。ホーネックの指揮はエレガントで、映画に出てくる19世紀のダンスのような動きをするし、指揮棒が魔法にかかったかのようになめらかに動いて、見ている分には美しいです。でも、力が入りすぎると(?)低く歌う、というかうなるのが気になりました。もっと後ろの方で聴けば聴こえなかったのかもしれませんが、私の座っていた席からだとよく聴こえすぎて、集中が削がれました。コンサートに行って、スコアに書いてある以外の音は聴きたくないかもしれません。とはいえ、やはりベートーヴェンはライヴで聴くと感動もひとしおです。改めて聴くと、転調がおもしろい音楽で、BSOの演奏はピアニシモが繊細ながらはっきり聴こえたのが印象的です。

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