2013年4月25日木曜日

雲母ランプ(マイカ・ランプ)


 雲母ランプ(mica lampマイカ・ランプ。micaは雲母のこと)はアーツ&クラフツの金属工芸家、ファン・エルプが考案しました。ランプシェードは雲母を張り合わせて作られています。ファン・エルプのランプは土台が打ち出し銅製で、現在では美術館に所蔵されるほど価値がありますが、リプロダクト品は市販されています。イケアの照明よりは高いとはいえ、簡単に入手できます。

ファン・エルプの雲母ランプ。メトロポリタン美術館蔵
雲母ランプのオレンジ色の灯りは暮れの明かりを思わせます。アメリカ各地の美術館で何度も目にして、我が家にも欲しいと思いました。ガレ風ランプもすてきですが、日本の住宅には障子のむこうの灯りのような趣きもある雲母ランプが馴染むと思います。「雲母のランプシェード」は幻想文学の小道具にもなりそうです。夫に相談したら、ええよ、と言って買ってくれました。

現在市販されている雲母ランプは、シェードはどれもそんなに差がなく、土台部分にヴァリエーションがあります。なるべくシンプルで掃除がしやすそうな(!)土台のものを選びました。日本ではほとんど販売されていないようなので、帰国の際には持って帰ります。

まず一つ買って、気に入ったらサイドボードの両側に配置できるよう、一つ追加しようと思っていたのですが、届いてみたら思ったより一回り大きかったので、とりあえず保留にしてあります。リプロダクト品ばかりですが、アーツ&クラフツ様式のものを揃えてうれしく思いました。なお、照明の機能としては疑問があります。上の方が明るくなりません。


写真のようなインテリアに憧れます(右手に雲母ランプがあります)。理想と現実に差がありすぎますが、月が欲しいと言うつもりはないのであまり気にしていません。

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