2016年2月14日日曜日

生まれ変わったら関学へ


出典 Wikipedia
2009年にパナソニックの美術館へ展覧会に行って、ウィリアム・メレル・ヴォーリズを知りました。建築の展覧会は、実物なしの写真と模型だけなので、実物を見たいと思っていました。大規模なヴォーリズ建築の一つである、兵庫県西宮の名門私大、関西学院大学へ行きました。

関学は写真を見て憧れていました。実際に行ってみると、期待したよりも100倍はすばらしい建物でした。夫と、常々日本は景観が悪いし、きれいな建物が少ないですね、と話していたのですが、二人で「いいわ、美しいわ、羨ましいわ、ここで勉強したいわ、学生時代やり直したいわ、美しい建物は重要だわ」と言っていました。

法科大学院
スペインの修道院のような趣のある建物は法科大学院です。関学は全部がヴォーリズのデザインというわけではなく、後から作ったものはもともとあったヴォーリズ建築に合わせて作ったのだそうです。そのため、全体的に統一感があり、キャンパス全体が一つの完成された別世界のようです。


チャペルもあります。我々は母校の食堂で結婚式をしたのですが、ここで挙式したかったと思いました。




私の写真は全体的に残念ですが、どこから見ても絵になります。神戸周辺の観光地は異人館が有名ですが、あちらはがっかり観光地ですから、関学へ行った方が良いと思います。駅~関学までも、高級住宅街なのでお屋敷が多くて散策すると目の保養です。


キャンパスが美しい大学は羨望の的です。生まれ変わったら関学で学びたいものです。ヴォーリズは日本に建築のみならず、社会貢献活動、政治の面でも偉大な業績をのこしました。現在でも一粒社ヴォーリズ建築事務所があります。自分で家を建てるときにはここにお願いしようと思いました。学力や財力の不足も懸念されますが、言うだけならタダです。


2016年1月30日土曜日

ドイツ語電子辞書



オンラインの英独辞書を愛用していました。とても便利なものですが、例文が少なく、不十分と感じるときがあるため、電子辞書を購入しました。オンライン辞書の手軽さに慣れてしまうと、いちいち紙の辞書を引くのは億劫で、手元の『クラウン独和辞典』はうまく活用できていませんでした。

英語の電子辞書の選択肢は多く、チャイ語も結構ありますが、独語は一種類しかありません。カシオの同じシリーズでも、価格はチャイ語<韓国語<イタリア語、スペイン語、ポルトガル語<フランス語<ドイツ語で、ドイツ語が一番高かったです。ドイツ語を学んでも実用的ではないし、教材は種類が少なく、高価ですし、最近は大学で第二外国語としての人気もないそうで、なかなか新しい教材も出版されないので、ちょっと悲しくなってきます。電子辞書の外見はアップル製品を意識しているのかもしれませんが、どちらかというとお弁当箱をイメージします。

ドイツ語系の辞典としては、和独、独和の他、英独辞典も入っていました。TOEICの問題集、旅の●語会話集、世界文学(英語)と日本文学各1,000冊も含まれています。『日本語発音アクセント辞典』や『筆順辞典』、『カタカナで引くスペリング辞典』などは一度も使うことはなさそうです。英語の辞典は、高校生~大学生の頃は電子辞書を使っていたものの、その後は英辞郎先生ばかりでした。久しぶりに電子辞書を使ってみると、コンテンツの充実と、色々なハイテクな機能に驚きました。

英語の学習には「英英辞典を使う方が良い」、独語の学習には「独独辞典を使う方が良い」、「電子辞書は良くない。紙の辞書を使うべき」と言う人もいますが、どうなのでしょうか。地道な作業を続けられる/それだけの英語力・独語力がある人は尊敬しますが、自分自身は怠惰で、辞書を読みこなすだけの独語能力もなく、手数はできれば減らしたいので、速く引けて、日本語でスッと意味が頭に入る方が良い、と思っています。辞書を読む億劫さによって辞書から遠ざかるようになったら本末転倒だろうとも思います。 電子辞書を入手してから以前よりは頻繁に辞書を引くようになったので、もっと前に買えば良かった、と思いました。あらゆる面で面倒がったり、つまらないことを後回しにしたりして、学習効率を下げて、何事もなかなか習得できない、ということを繰り返し、一つも賢くならないので、ダメだと思いました。

寒い時期は積極的に外出する気が起きず、休日も近所にしか出かけないで、引きこもって遊んでいることが多いです。このような玩具があれば、当分は遊べるでしょうから、寒さも我慢できるように思います。

2016年1月24日日曜日

独検2級



ボストンにいたとき、ドイツ語を習いに行ってかなりお金を使ってしまったものの、目に見える成果はあまり上げられなかったので、独検はまずは独学で受験しようと思いました。帰国してからは、ドイツ語学校には行っていません。英語と違って学習方法に関する情報もあまりないので、参考にしたのは独検合格者のブログ記事でした。それもあまり数はないので、もしかしたら何かのお役に立つかも、と思い、自分の経験も記事にしておきます。

【語彙・文法】
このパートは出来が悪かったので、私の方が勉強の仕方をききたいくらいです。書き換え問題や、複数形・形容詞系への変更は、独検対策本の問題を全部やって、その内容を記憶することで対応できますが(そこまで分量も多くなく、ある程度パターンがあるため)、前置詞に関しては、前置詞ごとに一覧表を自作して憶えようとしたのに、全然できませんでした。英語でも前置詞は苦手です。パターンがあまり読めず、とにかく憶えるしかない上に、数も多いためです。たくさん読めば少しは憶えるのでしょうか…

ところで、独検2級に特化した対策本は以下にリンクを張ったもの+αくらいしかないと思いますが、『独検合格4週間』は本番と比べて簡単すぎるように思いましたし、他の本も「これ1冊しっかりやれば合格!」というものではないと思います。

語彙に関しては、3級受験の時使用した単語帳2冊に加え、問題集に出てきた単語を都度憶えるようにはしましたが、それでは少ないと感じました。長文問題に分からない単語がよく出てきて、苦労しました。かといって、ドイツ語の中級以上の単語帳はあまり使い勝手の良いものが出版されておらず、どうすれば良いのか、よく分かりません。



【長文読解】
『独検2級・ 3級受験者のためのパワーアップ・ドイツ語』とPrismenを使用しました。『独検2級・ 3級受験者のためのパワーアップ・ドイツ語』は長文というには短い文章と文法問題です。少し難しめの単語には注も着いていて、なんとなく読める気になって、Prismenに移り、ダメだと思いました。東大の1,2年生のテキストですが、難しいです。ドイツ語がゼロの状態で、いきなりこれをやらせるのは鬼ぢゃない…と思ったのですが、東大生はちゃんとこれに着いて行くらしいです。恐ろしや。全訳はなく、仮に日本語で書かれていたとしても、政治・社会系の話題などは自分には理解できるとは思えません。もう少し自分の身の丈に合った教材を使うべきでした。

独検の長文はそこまで長くもないですし、会話文を埋める問題は点数が取りやすいようです。会話文の練習は、対策本に掲載されている程度で十分と思います。文法問題を完璧にしようとするとかなり大変そうですので、長文・聴き取りでの得点を目指すのが良いのではないでしょうか。



【聴き取り】
放送大学の『ドイツ語Ⅱ』と、NHKのドイツ語講座の書籍化である『からだで覚える実践ドイツ語』のCDをiphoneに入れて、通勤中に聴いていました。その他は対策本と過去問を1回ずつやったくらいで、あまり熱心に対策はしていません。独検は聴き取りが簡単だと言われており、平均得点率も7割は超えるようですので、それだけの対策でも足りると思いました。ディクタートは試験日の1週間くらい前に始めて、良く聴き取れるようになるし、楽しいので、もっと早く始めていれば良かった、とは思いましたが、2級であれば、特にディクタートなど必要ないかもしれません。ドイツ語の教材の音声は、なかなか「良い声」が多いですし、放送大学の先生が本番の音声も担当していらしたので、問題文が放送された時にも安心して取り組むことができました。私が受験した回は、合格点が100点満点換算で53点弱と低かったので、得点は合格点をそこそこ上回ってはいたものの、8割には到達せず、出来が良いとは言えません。2級までで良いのでは、と思っていましたが、取ってしまった■というものは途端に色褪せて有難味もゼロになりますから、もう少し色気を出して良い気もします。

それでも合格祝い


2016年1月17日日曜日

コンサート・お花

夫の所属する市民オケのコンサートがありました。野暮用のため、今回は行けないはずだったのですが、予定外に早く済んだので、当日券を買って聴こうと思って、会場に行ったら、「完売です」と言われてしまい、聴けませんでした。多くのお客様が来場されたことはとても良いことですが、広報係はがんばり過ぎです。因みに、そのオケの広報係は夫です。チケットを予約してお越し下さった夫の同僚に、美しいお花を頂きました。自分で買う時は、一種類を最小単位でしか買わないので、華やかなブーケを頂いて、うれしかったです。暖かそうな、かわいらしい色です。キャビネットの上に飾って、愛でようと思います。

2016年1月16日土曜日

2015年を振り返る

三渓園

【外出】
遠出はせず、自宅か実家の近くに何度か出かけました。欧米の大都市に旅行して、大きな美術館や歴史的建造物を見るのも良いですが、自宅の近くにも、こぢんまりとして、きれいな場所がいくつかあります。今年は、W.M.ヴォーリズの建築を1つは見たいです。
  • 谷保天神
  • 百草園
  • 鎌倉
  • 三渓園
  • 海遊館
  • 展覧会4つ(ボッティチェリ、暁斎、最後の印象派、ラファエル前派)
【読書】
ほとんど読んでいません。読んでも、既読の本の再読ばかりで、昨年初めて読んだ本は少ないです。アイリス・マードックのSacred and Profane Love Machineを読みましたが、そこまでおもしろくはなかったです。電車通勤で座れるときは寝てしまうのが敗因です。

【買ってうれしかったもの】

  • 森泉著『しっかり身につくドイツ語トレーニングブック』(ベレ出版)、同『独検3・4級必須単語帳』(白水社) ドイツ語の教材は上図ほど買いましたが、その中でもこの2冊が良かったです。工場実習の期間、することがないので、毎日、空き時間に会議室にこもってひたすら問題集を解いたのは本当に楽しかったです。森泉先生のファンなので、ドイツ語中~上級向けの本も出版されるといいのに、と思っています。トレーニングブックの続きで、『しっかり身につく中級ドイツ語トレーニングブック』が2015年12月に発売されたので、現在取り組んでいます。
  • スペイン産蛍石 休暇で大阪に行ったときに買いました。紫がかったさわやかな水色で、透明度が高く、母岩が透けて見えます。普段は買わないくらい高い鉱物でしたが(それでもコレクターには笑われる程度のもの)、この買い物にすっかり満足して、その後、半年は他の鉱物の購買意欲も失われました。
  • 腕時計 写真のもののゴールドを渡米前に購入し、5年間くらい、使っていました。でも、今年に入って落としてしまいました。高価な時計を欲しいとは思いませんが、腕時計は気に入っていたので、落とした時は心底がっかりしました。しばらくして、中古で見つけたので大喜びしました。落とさないように気を付けます。


【早起き】
朝4時はこんなに明るくありません
 毎朝4時に起きて、家事やドイツ語学習に費やしています。早起きを始めるとき、どうすれば起きられるのか、といくつかの記事を読み、一番役立ったのは「コツはない。目覚まし時計が鳴ったら『もう少し寝たい』などと思わないで、何も考えず、とにかく起きること」というアドバイスでした。早起きは健康に良いのかもしれません。2014年12月に就職して以来、体調不良による遅刻、早退、有休消化をしたことは一度もありません。前職では毎月1回くらいは体調を崩していたところ、前職と違うのは、通勤時間が長いことと、早起きをしていることくらいです。長時間通勤が健康維持に役立つことはないでしょうから、早起きのせいかしら、と思います。「早起きは三文の得」と言いますが、「二束三文で買い叩く」とも言います。三文は現在の貨幣価値に換算すると50~100円くらいとのことですので、最低賃金よりも安いですが、体感的には500円くらいの価値はあるように思います。

【何をしたのか】


  • 英検1級取得
  • 独検2、3級取得 やっと初級を脱し、中級の入口に立てたかと思います。ドイツ語を始めたのは2012年の秋口だったので、カメの歩みであるといえます。
  • 放送大学の民法と中国語受講
今年は法律の勉強をもっとしないといけないなと思っています。

【薄明かりの絵画】

ツイッターアカウント薄明かりの絵画@twilight_artのフォロワーは4,000人を超えました。ありがとうございます。1日に3回程度の頻度で自動的にツイートするbotにしました。コンテンツ増強中です。あまり知られていない画家もご紹介しています。絵画のご紹介がきっかけで、展覧会に行った、とか、見ていると幸せになる、等のコメントを頂き、とてもうれしく思っています。フォロワーが10,000人を超えると薄明かりの絵画をテーマとした展覧会が開催されるそうなので(大嘘)、 展覧会のアンケートでは「今後取り上げてほしいテーマ」という欄に「薄明かりの絵画」と冗談で書いて、アピールしています。なお、当アカウント専用の剽窃ツイートアカウントが登場するというオマケ付きでした。

2016年1月15日金曜日

テープ起こしのススメ


独検2級に合格しました。独検の問題は、(英検やTOEICと比べて、ということだと思います)聴き取り問題が易しいと言われています。問題文、問題と選択肢、再度問題文、と放送されるので、解答しやすく、2級までなら少しの練習でも満点が狙えると思います。また、2級の合格点は、毎回100点満点換算で53~58点程度であるところ、聴き取り問題の配点がうち22点ですから、聴き取りで満点を取れば、筆記は5割正答できれば十分合格できることになります。聴き取りや長文読解は数をこなすことが大切のようです。試験対策問題はすぐに尽きてしまうので、ディクタートをやることにしました。紙と鉛筆さえあれば良く、問題文はほとんど無限にダウンロードできるので、低コストで楽しめます。

最初は、Slow Germanを聴いていました。易しめの語彙ばかりですし、ゆっくり、はっきり発音されるので、ディクタートの取りかかりとして向いているのではないでしょうか。話題はドイツの日常生活に関することが多いです。更新頻度は毎月1,2回で、過去の分も全て聴くことができます。

ドイツ語の教材としてよく勧められるのは、Deutsche Welleで、特にTop Thema mit VokabelnLangsam Gesprochene Nachrichtenは定番です。Deutsche Welleはドイツの国営放送で、ドイツ語教育の番組が充実しています。Slow Germanは朝の時間でやるには長すぎるので、平日はTop Themaを聴くことが多いです。スクリプトの下に語彙と問題もあって、朝に1セットをやると、ちょうど良い感じです。Langsam Gesprochene Nachrichtenの方も、Top Themaと同じアナウンサーが読んでいるのですが、ずいぶん頑張って遅く読んでいますね、という感じで笑いそうになるので、代わりにSprachbarを聴いています。少し難しいですが、時には自分の実力以上の練習も必要と思います。

気に入って聴いているのは同じくDeutsche WelleのWort der Wocheです。ドイツ語独自の単語や言い回しを用例と共に解説しています。例えば、Treppenwitze(直訳すると階段機知、意味は後知恵)、Silberblick(直訳は銀の眼差し、意味は斜視)、Engelsgeduld(直訳は天使の忍耐、意味は際限のない忍耐)等の用語を解説しています。単語を暗記するのは骨が折れるものですが、このように解説をしてもらうと、1回じっくり聴けばまあ憶えると思いました。解説もなかなかユーモラスで、楽しい内容です。音声がない分についても読んでみようと思います。

ディクタートの作業は、聴き逃すまいとして結構力が入っているようです。肩凝り対策でクッション付きの太いシャープペンシルを使っていますが、筆圧が高すぎてシャープペンシルの軸を折ってしまい、夫に「リキが入り過ぎやで」と言われました。そのシャープペンシルは廃番になってしまったようで新しいのが買えず、残念でした。


12月初頭に受験したときは、長文を読むのに苦労しましたが、1カ月間毎日ディクタートをやると、長文読解の忍耐力も着くようです。問題文を読み返してみるとずいぶんすんなりと読めたので、驚きました。もっと早く始めれば良かった、と後悔することしきりです。

2016年1月1日金曜日

1月の花 スイセン


あけましておめでとうございます。仕事をしているとブログは失速しますが、今年は、仕事&引きこもりだけではなく、少しは外に出て、美しいものを見るように心がけたいと思います。皆様にとって今年も良い年でありますように。

2015年12月29日火曜日

東急文化村 ラファエル前派展



渋谷の東急文化村で開催中の、「英国の夢 ラファエル前派展」に行きました。リヴァプールにある3つの美術館に所蔵されている、ラファエル前派の作品が展示されています。作品数は60点余りと少ないですが、色彩豊かで中身の濃い作品が多く、見応えがあります。
J.E.ミレー『リンゴの花』1856-59年
ラファエル前派の画家の描く女性像は魅力的です。以前からラファエル前派関連の本や画集はそれなりに読んだので、実物を見るのは初めてなのに、なじみのある作品もありました。J.E.ミレーの『リンゴの花』は見られてうれしかった作品の一つです。色とりどりの服を着た少女たちがバランス良く配置され、目に快い作品です。細部まで精緻に描かれています。色鮮やかな服、若い女性、という点ではポスターにも使用されているウォーターハウスの『デカメロン』にも通じるものがあります。今回、D.G.ロセッティは少なめで、バーン=ジョーンズは『レバノンの花嫁』と、天使の絵がありました。

エドワード・バーン=ジョーンズ『フラジオレットを吹く天使』1878年
バーン=ジョーンズの作品の気高さは際立っています。ラファエル前派らしい、甘く、華やかなだけではない、高貴な精神を感じさせるような。『レバノンの花嫁』は雅歌を主題としています。パブリックドメインの画像が見つからないため、載せませんが、ユリの花が印象的です。


twitterで「薄明かりの絵画@twilight_art」のアカウントで絵画の紹介をしています。これに登録してある800強の画像のうち、今回は2枚、実物を見ることができました。

アーサー・ヒューズ『ガラハッド卿の聖杯探求』1870年
かなり大型の作品で、画像を縮小するとなんだかよく分からない、という感じですが、濃紺の夜空に3人の天使が飛んでいて、清らかな雰囲気の、美しい一枚です。

アルバート・ムーア『夏の夜』1890年
 4人いる女性は、実は同じ一人の女性の姿を描いているのだそうです。遠景の夜の海と、灯りが良いです。ガーランドや、床に置いた東洋の壺、古代ギリシア風の女性像などは唯美主義的なものだと思います。

展覧会のあと、ル・シネマで『アンジェリカの微笑み』を見ました。映画自体は微妙だと思いましたが、帰宅してチラシを眺めていて「おや!」と思ったのは、映画の女優さんがペルジーニのシャクヤクを抱えた婦人によく似ているということでした。伏し目の表情だけでなく、容貌も似ていると思います。文化村も芸が細かいです。

私がラファエル前派の追っかけをしていた中~高校生の頃は、ラファエル前派関連の画集はあまりなくて、高価な洋書の画集を羨望の目で眺めていたものですが、ここ10年くらいで急速に画像が充実し、ポストカードブックなども出版されるようになりました。ミュージアムショップは百花繚乱です。同時にインターネットできれいな画像が見られるようにもなりました。15年前にこれくらい資料が豊富にあれば、10代の自分は大喜びしたと思いますが、美に耽溺して身を持ち崩していたような気もします。

2015年10月3日土曜日

海遊館



シロナガスクジラ不在の大水槽

10年前の9月に行った海遊館を再訪しました。その時は、天気が良かったので遊覧船に乗りました。夫と私の記憶では、海遊館はどんどん美化されて、「大きな水槽にシロナガスクジラがいる」ということになっていました。他の水族館に行く度に「海遊館にはクジラがいましたね」「そやなぁ」と話しました。でも、今回行ったらクジラはいなくて、私は「クジラは死んでしまったんでしょうか。水槽の大きさの割に、魚が少なすぎると思いますが」などと夫に文句を言っていたのですが、海遊館には今も、昔もシロナガスクジラはいません。水族館で飼育されているのは、最大でもイルカやアシカであって、シロナガスクジラを飼っている水族館など世界中でもないようです。


クラゲの美しさは芸術的ですが、今回のベストショットはこの方です。逆さになって水槽の上から人間を見ていました。アザラシは丸い体形ですが、とても敏捷に泳ぎ、写真を撮るのは難しいです。目がぱっちりしていてネコのような髭を生やしています。


水中の生物はなかなかおもしろいデザインのものが多く、動きも哺乳類と異なり、独特で見ていて飽きません。動物園は動物がかわいそうな感じで、あまり行きたくないのですが、水族館の生物は全体的に楽しそうですし、青い照明も好みです。飼われている生物も水族館ごとに多様性があり、何を見せたいか、どのように見せたいかも個性があります。旅行をしたら行きたいところその1は美術館、博物館、その2は水族館です。

  • 大洗水族館
  • サンシャイン水族館
  • ニューイングランド水族館
  • モントレー湾水族館
  • シカゴ水族館
  • 江ノ島水族館
  • 海遊館
  • 名古屋の水族館
  • 須磨海浜水族園
 これまで行ったことのある水族館を並べてみると、結構な水族館好きと言えます。江ノ島水族館が特に良かったです。もう一度行ってみたいと思うのはモントレー湾水族館です。


2015年9月22日火曜日

三渓園


横浜といえば、中華街でもみなとみらいでもなく、三渓園です。「17.5ヘクタールの敷地に、各地から17棟の重要文化財を移築し」という説明を読むと、テーマパークのようなイメージを持ちますが、土地の起伏を生かした配置で、庭園とも調和しているため、テーマパークのようなギラギラした、ちぐはぐな感じとは無縁です。気心の知れた人と、静かに散策したい名所だと思います。



 しかし、花は今の季節は、ヒガンバナ、ハギ、フヨウくらいしかありません。サクラ、またはアヤメ、フジなど、花のある季節の方が良いとは思います。夏は蛍もあるそうです。9月は、夜にライトアップとお月見もあるようで、近くに住んでいるなら出かけたいものですが、自宅からは電車で2時間近くかかり、駅からも遠いので、将来の楽しみとしてとっておくことにします。





三渓園の良いところは、周りが丘に囲まれていて、ほぼ池を中心として配置されているため、外にある諸々があまり見えず、ちょっとした別世界のような感覚に浸れることです。現実逃避するなら、これくらい徹底して逃避したいものだと思います。展望台に上ると、美しくはない湾の風景がよく見えて、我に返ります。




園内には橋が多いです。お彼岸に行ったからというわけでもないでしょうが、橋は単純に、川などで隔てられたこちらがわと向う側をつないでいるだけではないような気がしますし、笹のトンネルの向うには思いがけないものがあるように思えてきます。


花は少ないとはいえ、全体としてフォトジェニックな庭園ですし、そんなことを思わされるので、このタイミングで出かけるのも意味のあることだったのかもしれません。別世界のことはさておき、結婚前に夫と行ったことがあったので、色々と過去のことを思い出しました。

2015年9月20日日曜日

9月の花・ラン


8月半ばから太陽がほとんど顔を出さず、9月半ばころまでの日照時間を調べると、都内で平年比40%程度だったようです。でも、シルバーウィークは初日から良いお天気でした。連休に出かける予定もないのでお花を買いました。

ランは世界で15,000種類、日本では230種類もあって、しかもなお品種交配がさかんだというので、くらくらしてきます。ランの栽培について、印象的な描写があるのが、ルース・エルウィン・ハリスの『グウェンの旅だち』です。

ランは形が複雑で、華やかな花だと思います。南国的でもあります。棚の上に置いている他の飾りとあまり相性が良くありませんが、季節によって異なる種類の花を飾り、変化を楽しみます。紫やピンクのランは花屋さんでもよく見かけます。でも、エライ人の居室に置いてあるような胡蝶蘭よりも、緑色や白の、花弁の細い、渋いランに憧れます。

2015年9月13日日曜日

栗おこわ



栗はアメリカにも売っていることは売っていますが、小さいのを時々見かける程度で、あまり好んで食べるわけではないようです。皮をむくのが面倒だからだと思います。大粒でつやつやとした栗がきれいだったので、買ってきて栗おこわにしてみました。皮を少し切ってから、圧力鍋で少し加熱し、皮をむきます。爪が痛くなります。

20個もむいたら嫌になり、残りは茹でて中身を取り出して食べることにしました。でも、2年前のブログ記事にはもっと小さい栗を50個ほどもむいた、と書いてあるので、ご苦労さん、という感じです。

栗おこわはデパ地下でも買えますし、家庭用の、ご飯に入れて炊くだけの栗おこわセットのようなものも販売されていますが、出来合いのと、自分でむいて作るのとでは、食感が違います。Wikipediaにも、「作業に手間がかかりすぎるのを嫌って、あまり外食産業では見受けられない家庭料理である。家庭でも既に下ごしらえがされたレトルト材料を使う事が多い」と書かれているので、おいしい栗おこわを食べようと思うと、やはり自作するしかないようです。契約書審査よりはよほど大変な労働なので、普段会社勤めをして、休日に栗の皮むきのアルバイトをしようとは思えません。自分で食べる分しかやりたくないです。そもそも、社則でダブルワークは禁止されていますが。

せっかくの栗なので、他のお惣菜もいろいろ作ったら、調理に2時間近くかかってしまいました。平日は全然料理をしないで、休日だけ気合を入れるので、段取りが悪く、時間がかかります。不健康極まりないですが、遠方で仕事をすることの制約から、休日にある程度寝貯め・食べ貯めするのも止む無しと考えます。もう栗の皮むきなどこりごりと言いながら、また来年も作っているだろうと思います。

2015年9月6日日曜日

帰国して良かったと思うこと

右はスダチ

どう見てもスダチである。10個ほども頂いたので一生懸命食べた。

昨年10月半ばにボストンより帰国したので、もうすぐ1年が経ちます。時々、よく行った図書館やボストンのドイツ文化センターの周辺のストリートビューを眺めて懐かしんでいることもありますが、日本に帰国して良かった、と思うこともたくさんあります。

例えば、

  1. 仕事 文献調査や文章を書くことがメインで、英語も必要な、自分の仕事がとても気に入っています。同僚も優しい人ばかりです。再就職が決まった時、夫が「前の職場も良かったけれど、今度の職場はもっと良いところだといいですね」と言ってくれましたが、概ねその通りになりました。
  2. 湿度 雨が多くて洗濯物が乾かず、嫌になることもありますが、アメリカにいたときは空気が乾燥していて、いつも5分に1回くらいは目薬を差し、目の調子が悪かったです。よく鼻血も出ました。日本で成長して、身体が日本にアジャストされていると思いました。これくらい湿度があれば目薬はそれほど使いません。
  3. 水道水がきれい 日本の水道水は浄水器にかければそのまま飲めるし、茶色く濁っていることもありません。世界一の先進国、アメリカの水道水は味があり、加湿器をしばらく使うと水溜の部分に大量の塩?が溜まります。白い器に水をためると、茶色いのがよく分かります。白いものを洗濯すればするほどグレーになるので、アメリカで使っていた白いタオルやシャツは帰国の際に処分しました。 
  4. 果物がおいしい アメリカの果物は大きくて見た目が良く、安いですが、そこまでおいしくはないです。飲まない代わりに、年中果物、果物、と言っているので、おいしい果物が豊富にあることがうれしいです。スモモ、スイカ、ブドウ、モモどれもその果物らしい味と香りがあって、おいしいです。
  5. 日本語で書かれた教材 教材はやはり日本語で書かれている方が勉強しやすいです。英語はネイティブレベルではないので、例えば英語で書かれたドイツ語の教材を読むのは結構ストレスになります。英語は「勉強する」ものであって、「勉強に使う」ものではないように思います(などと言っている時点で自分のレベルの低さがバレバレですが)。 娯楽的な本で読みたいものは、原文が英語であることが多いので、勉強を兼ねて原書を読むことで足ります。
 日本で嬉しくないと思うことは景観です。部分的にはきれいな所もありますが、街並みの大半は美しくありません。オフィスの窓からの眺めは、まさにコンクリートジャングルです。長期間同じところに住んで、何もかもが当たり前になってしまうのは好きではないので、また●年くらい経ったら遠くへ引っ越したいものです。

アンリ・ファンタン₌ラトゥール『桃と葡萄』個人蔵