帰国して良かったと思うこと

右はスダチ

どう見てもスダチである。10個ほども頂いたので一生懸命食べた。

昨年10月半ばにボストンより帰国したので、もうすぐ1年が経ちます。時々、よく行った図書館やボストンのドイツ文化センターの周辺のストリートビューを眺めて懐かしんでいることもありますが、日本に帰国して良かった、と思うこともたくさんあります。

例えば、

  1. 仕事 文献調査や文章を書くことがメインで、英語も必要な、自分の仕事がとても気に入っています。同僚も優しい人ばかりです。再就職が決まった時、夫が「前の職場も良かったけれど、今度の職場はもっと良いところだといいですね」と言ってくれましたが、概ねその通りになりました。
  2. 湿度 雨が多くて洗濯物が乾かず、嫌になることもありますが、アメリカにいたときは空気が乾燥していて、いつも5分に1回くらいは目薬を差し、目の調子が悪かったです。よく鼻血も出ました。日本で成長して、身体が日本にアジャストされていると思いました。これくらい湿度があれば目薬はそれほど使いません。
  3. 水道水がきれい 日本の水道水は浄水器にかければそのまま飲めるし、茶色く濁っていることもありません。世界一の先進国、アメリカの水道水は味があり、加湿器をしばらく使うと水溜の部分に大量の塩?が溜まります。白い器に水をためると、茶色いのがよく分かります。白いものを洗濯すればするほどグレーになるので、アメリカで使っていた白いタオルやシャツは帰国の際に処分しました。 
  4. 果物がおいしい アメリカの果物は大きくて見た目が良く、安いですが、そこまでおいしくはないです。飲まない代わりに、年中果物、果物、と言っているので、おいしい果物が豊富にあることがうれしいです。スモモ、スイカ、ブドウ、モモどれもその果物らしい味と香りがあって、おいしいです。
  5. 日本語で書かれた教材 教材はやはり日本語で書かれている方が勉強しやすいです。英語はネイティブレベルではないので、例えば英語で書かれたドイツ語の教材を読むのは結構ストレスになります。英語は「勉強する」ものであって、「勉強に使う」ものではないように思います(などと言っている時点で自分のレベルの低さがバレバレですが)。 娯楽的な本で読みたいものは、原文が英語であることが多いので、勉強を兼ねて原書を読むことで足ります。
 日本で嬉しくないと思うことは景観です。部分的にはきれいな所もありますが、街並みの大半は美しくありません。オフィスの窓からの眺めは、まさにコンクリートジャングルです。長期間同じところに住んで、何もかもが当たり前になってしまうのは好きではないので、また●年くらい経ったら遠くへ引っ越したいものです。

アンリ・ファンタン₌ラトゥール『桃と葡萄』個人蔵

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