ラファエル前派の軌跡展

三菱一号館美術館の「ラファエル前派の軌跡展」に行きました。カイシャから徒歩5分なので、終業後に行くこともできますが、やはり休日に夫と行って、ついでにちょっと良いランチをする方が良いと思いました。この美術館は、赤レンガの建物と中庭もきれいで、重厚な雰囲気です。この場所に来るだけで期待が高まります。

今回は、ジョン・ラスキンを軸に据え、150点弱が展示されていました。展示内容も、絵画(素描、水彩、油彩)、書籍、ステンドグラス、モリスの壁紙や家具、タペストリーと幅広く、見応え十分です。一部、写真撮影可能の部分もあります。

ロセッティによる、エリザベス・シダルのスケッチがありました。ロセッティは、華麗な色彩の絢爛たる美人も良いのですが、私は素描が好みです。ロセッティによるエリザベス・シダルのスケッチばかり集めた画集は、中学生の時にロンドンで購入したお気に入りです。どんなに本の断捨離をしても、これは手放せません。

ロセッティの油彩画は本展覧会の目玉であるように思いますが、個人的には、アーサー・ヒューズのかわいらしい作品が見られたことがうれしかったです。また、バーン・ジョーンズの描く「ピュラマスとシスビー」は小品ながら、清らかさが印象的です。夫はレイトン卿の「母と子」が良かったそうです。

入館料一般1700円はやや高い気もしますが、欧米の美術館に行っても、ラファエル前派だけをこれだけたくさん集めた展示はなかなか見られないので、妥当なのかもしれません。平日の夕方に再訪するのもありだなと思っています。


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