ウサギおいしい

小学校の音楽の時間に「ふるさと」を歌ったことがある人は誰でも一度は「ウサギ食べてみたい」と思うのではないでしょうか。ちょうど3月末にイースターがありましたから、卵を持ってきてくれたうさちゃんを捕まえて食べてみることにします、と夫に言いました。夫が「わしも協力するで」と言ってくれたのですが、追いかけたところ、脱兎のごとく逃げられて捕まえることができませんでした。諦めて食糧品店で買いました。


カナダから輸入された冷凍品です。頭はありませんでしたがまるごとのウサギでした。私は特にグロテスクとも思いませんが、解体前の写真掲載は控えます。


インターネットの情報だと「ウサギ肉は鶏肉に似ていて癖がない」とのことでしたが、臭みのある肉だと感じました。慣れないせいもあると思います。臭みを取るため、牛乳とヨーグルト、スパイスに漬けて一晩置いた後、薄切りにしたセロリとタマネギの上にのせてローストしました。


味、食感はたしかに鶏肉に似ていますが、やはり臭いが気になります。食べられないというものではないですが、「うさぎおいしい」とはちょっと言えないと思いました。背の部分、腿は食べやすく、横隔膜(おそらく)は固くて臭いがきついです。


ただ、私はこういった肉をまるごと買ってきて料理する経験は時には必要だろうと思います。常に切り身の調理しやすい肉を食べていると、「命を食べている」という実感が沸かず、感謝することを忘れがちです。とはいえ、次にまるごと調理をするときはおとなしく鶏肉にしようと思います。

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