2013年2月22日金曜日

2月の花


2月中はほぼ毎日、夫とOscar Wildeの短篇の音読をしていました。The Happy Prince and Other Storiesを読み終わったのでThe House of Pomegranatesを読んでいるところです。ワイルドに因んで、夫がカーネーションを買ってくれました。カーネーションは花弁が多く、ふわふわとした花で、今回買ってもらった花は色も暖かそうです。ワイルドが好んで身に付けたのは緑色のカーネーションで、白いカーネーションに着色料を吸水させて人工的に作ったものでした。

オスカー・ワイルドとアルフレッド・ダグラス
オスカー・ワイルドは貴族の青年、アルフレッド・ダグラスと同性愛関係にあり、裁判沙汰、スキャンダルとなったようです。緑色のカーネーションは同性愛の隠語となり、ワイルドとアルフレッド卿をモデルとしたThe Green Carnationという小説も書かれました。Alfred Douglasで画像検索すると驚くようなハンサムな青年の写真が検出されます。

ワイルドの作品には色々な花、宝石、贅沢な布地などの描写がよく登場し、極彩色で豪華絢爛なイメージがあります。カーネーションというのはどちらかというと地味な花のように思えますし、緑色のカーネーションは、写真で見る限りちょっとキャベツのようなのでワイルドが好んだというのは意外性があっておもしろいです。

2013年2月20日水曜日

レキシントン図書館のお土産

すべて古本で入手しました
レキシントンのキャリー記念図書館は日頃よくお世話になっている図書館で、週1回くらい通っています。私は読みたい本が多すぎて、再読することはあまりないので、読み終わった本と、キンドルで無料ダウンロードできる本は図書館に持って行きました。図書館の古本市のときに販売する本を回収しているからです。


図書館のトートバッグです。レキシントン図書館の入り口を模式化したロゴが好きで、帰国するとき記念に買おうと思っていましたが、最近デザインが変わったようで、新しいトートバッグが展示されていたため、もしかすると古い方は廃盤になるかも、と思って買いました。キャンバス地製で、マチもついているので本がたくさん入りそうです。

2013年2月17日日曜日

Lady Audley's Secret(本)

D.G.Rossetti, 'Helen of Troy'
【書誌情報】
Mary Elizabeth Braddon, Lady Audley's Secret, 1862

【あらすじ】
準男爵のマイケル・オードリー卿は妙齢の娘のある60歳近い老人だが、知人の医師のもとで家庭教師を務める貧しいが若く美しいルーシーと再婚する。一方、放蕩により財産を失い、金を発掘して一山当てるためにオーストラリアに渡ったジョージ・タルボイスはイギリスに帰国するや故郷で待つはずの妻の死を知り、ショックを受ける。マイケル卿の甥で弁護士のロバート・オードリーは悲嘆にくれる友人のジョージを励ますため、共に伯父の屋敷へ赴くが、ジョージは突然失踪し、ロバートは失踪の謎を解くべく奔走する。


【コメント ややネタバレあり
本書は「センセーション・ノヴェル」に分類される小説です。センセーション・ノヴェルは1860、70年代に流行した小説のジャンルで、ゴシック、ロマンチックの潮流を承継しつつ、盗み、誘拐、姦淫、重婚、殺人などの犯罪をテーマとしているところに特徴があります。有名な作品としてウィルキー・コリンズの『白衣の女』、『月長石』などがあります。

ヴィクトリア朝に書かれた小説の原書は読みにくそう、と敬遠していましたが、たまに見たことのない単語が出てくるほかは読みやすく、意外と軽く読めます。大金持ちの老人が若い美人に魅了される、昼寝中の友人の失踪、タイプの異なる3人の美人、犯人は意外なあの人、などやや下世話で週刊誌的なストーリーで押し、登場人物の複雑で微妙な心理描写などは見られません。実際、当時から大衆小説の扱いだったようです。顔を真っ白に塗り、口紅は真っ赤で大げさな表現をしているように見える、サイレント映画に似たところがあります。終わり近くまでヒロインは今で言うサイコパスかしら、と思ったのですが彼女が最後にロバート・オードリーに語る自分の半生はそれまでの印象とは異なり、ホロリとさせられます。少し貪欲で我侭で、かつ頭の良い、根は平凡な若い娘が初めは少し、だんだんと大幅に道を踏み外し悪へ傾倒していくさまは異常とは思えません。ヒロインのしたことは紛れもなく犯罪であり、罰されるのは当然とはいえ、最後にはまったくなす術もなく男性の作った規範に回収されてしまうのは何とも腑に落ちないものです。

作中にはラファエル前派の画家がルーシー・オードリーの特徴を良くとらえた肖像画を描いた旨の記述があります。画像はD.G.ロセッティによるもので、作者が特にこの一枚を念頭に置いていたとは思いませんが、金髪碧眼のレディ・オードリーの容姿の描写とイメージが合います。

最近ではサラ・ウォーターズがセンセーション・ノヴェルとして『荊の城』を著し、ブッカー賞候補となりました。私は『レディ・オードリーの秘密』よりも、手が込んでいて、強い女性を礼賛しているサラ・ウォーターズの方が好みでした。しかしルーツを知るという意味では本書も興味深く読みましたし、ウィルキー・コリンズなども読んでみようと思いました。

2013年2月16日土曜日

USPSのサービス

アメリカ在住者以外にはあまり関係がありませんが、USPS(United States Postal Service)を利用し、ひどい目にあったのでお気をつけください、ということで情報をシェアします。

  • オンラインで40ドル程度のものを売り、10ドルかけてマサチューセッツ→カリフォルニアまで送りました。
  • USPSのサービスは送付期間が長い~短いものがあり、同じ重さでもサービスによって値段は10~100ドルくらいまで差があります。今回利用したサービスは、一番安いもので追跡番号はありますが、保険はかけていません。
  • 1月中旬に送り、送付予定日は1週間後の日付になっていましたが、追跡番号をチェックしても発送日の2日後にニュージャージーに届いた以降、変化がありません。
  • 2月に入り、まずはメールで問い合わせ、回答先のメールアドレスも指定しましたが、2日後に「USPSのサービスにご満足いただけましたか」というアンケート調査が来ただけで、問い合わせについての連絡はありませんでした。
  • そこで地元の郵便局に行ったところ、「関知しません。この電話番号に問い合わせてください」と言われました。
  • 電話をかけて問い合わせると、「調べます。24時間~48時間の間に調査結果を連絡します」と言われました。
  • 72時間経っても連絡がないので、再度電話しました。
  • 数時間後、電話がかかってきて、「どこにあるかは分かりませんが、荷物はなくなってはいません。一番安いサービスなので配達に時間がかかっています。いつ届くかは知りません。なお、荷物を紛失した場合も、保険がかかっていないので内容物の代金はもちろん、送料も返しません。これはすべて、一番安いサービスを選択したあなたの責任です」と言われました。一切の謝罪はありませんでした。
私は「いくら遅いといっても予定より三週間も遅れるのは遅すぎる。こんなひどい経験をしたのは初めてだ」と言いましたが、「送料をケチったのが悪い」という話に終始し、まったく誠意のない対応でした。アメリカ在住の皆様、重要な荷物を送る場合は他の運送会社を利用するか、保険をかけるなどすることをお勧めします。

これまでは受け取る側で、1年半の間に届かなかったことが2回くらい、遅れに遅れたことが数回あったので、アメリカの郵便制度はひどいものだ、と思いました。しかし、私は約30年間日本に住んで、その間に郵政公社、民間の運送会社により300回くらいは手紙や小包を送って、1回たりともひどく遅延したり不着だったことがないので日本の制度の方が脅威的なのだ、と思った次第です。

2013年2月14日木曜日

バレンタインデー


アメリカのバレンタインデーは性別や恋愛感情にかかわらず贈り物をするようなので、お世話になっている英語の先生にゴダイヴァのチョコレートを差し上げました。近所のショッピングモール内の店舗に、真っ赤なリボンとシフォンのバラの花の付いた箱がうずたかく積み上げられていました。チョコレートの甘い匂いで気分が悪くなってきたので早々に退散しました。

伊勢丹の「サロン・デュ・ショコラ」のようなすごいものはボストンにはないと思います。サロン・デュ・ショコラは数年前に行ってみたら、エールフランスの機内誌をもらい、偶然ラリックの特集号だったのがうれしかったです。その時はオレンジチョコレートを買ったのですが、そこまでおいしくはなかったように思います。チョコレートはナッツや砂糖漬けのフルーツなど、チョコレート以外の材料をふんだんに使って凝った作りのものよりも、オーガニックの板チョコの高級なものの方が好みです。

でも、ドゥバイヨルのバレンタインデー・チョコレートは箱がチャールズ・ヴォイジー風で素敵です。「このチョコレート欲しいな」と言ったら親切な夫が「買いに行こか」と言ってくれましたが、残念ながらアメリカには店舗がありません。英語版ウェブサイトで見られるパッケージデザインも日本のものとは違います。

さて、私は自分の収入がないので夫にチョコレートを贈るのもおこがましい気がして、料理とデザートのリストを作って「何がいいですか」ときいてみました。唐揚げ、ビーフシチュー、ローストチキン、ラザニア、フルーツケーキ、ババロアなど少し手が込んでいて見栄えもするものを提案してみたのですが、夫が選んだのは水炊きとお団子でした。

いただいたチョコレート。ピアノのよう
夫宛で日本からいただきましたが、私もお相伴させてもらいました。

ドイツ文化センターのドイツ語クラス

首から下は人間…
 ボストンのドイツ文化センター(ゲーテ・インスティトゥート)で開講されているドイツ語のクラスに通っています。自宅でレベル分けテストを受けたところ、A2.1です、と言われたのですが実際に行ってみると授業は難しく感じました。先生にも「一つ下のクラスに移る方がいいのでは」と言われたのですが、授業料は3ヶ月で460ドルと安くはなく、クラスを移って余分に払うのは嫌だったので自習をすることにして、費用節減に努めました。ドイツ文化センターのレベル1で使っている教科書と問題集を購入し、勉強しました。

効率よく勉強するためにはドイツ文化センターの方がCCAEよりも良いと思います。教科書もCCAEで使用していたものよりも勉強しやすいです。CCAEは語学専門学校ではないので、標準カリキュラムもないですが、ドイツ文化センターの方は学期内に終わらせるべき範囲が決まっているので、教科書の内容をしっかり授業で取扱います。

授業は音読の練習が少ないと感じたので、Kindleでグリム童話集をダウンロードし、1日1話を朗読するようにしています。大学のドイツ文学の教授が「ドイツ語を少し読めるようになったらグリム童話を読んでみてください」とおっしゃったからでした。東京のドイツ文化センターがグリム童話の朗読をyoutubeに公開しているので、それも時々聴いています。気に入っているのは「狼と七匹の子山羊」です。 夫は「狼って子山羊を六匹も飲み込めるほど大きくないで。実際に六匹飲みこむにはクジラくらいの大きさが必要やで」と言っています。

ボストンのドイツ文化センターはビーコン・ヒルの近くにあります。大変お金のかかった建物と設備で、ドイツ政府の威信を感じます(?)。ただ、私はボストンの1月を甘く見ていました。学校は駅から10分強歩かなくてはならず、時にはマイナス20度まで下がる気温の中、そんなに歩くのはなかなか大変です。最寄り駅から家まではバスで通っていますが、バスの本数が少ないため電車との接続が悪く、喫茶店で時間を潰さなくてはなりません。家から駅までは車で行くこともできますが、駐車料金が7ドルかかります。一方、バスなら往復で1ドルです。アメリカのバスは時間に正確で、遅れるときは30分以上遅れますし、早い時は時刻表より5分も早く来ます。目の前でバスが出発してしまったときは諦めて運転するしかありません。

ドイツ語は趣味で勉強しています。そう言うと「変だ」と言われることが多いのですが、私はドイツ語の響きが好きで、意味が分からなくてもドイツ映画を見ていると美しいな、と思います。今後あまり役に立つ見込みもありませんが、快く授業料を払ってくれた夫に感謝します。

2013年2月10日日曜日

オスカー・ワイルド「幸福な王子」の考察


英語を流暢に話せるようにするために、内容が簡単な文章の音読をすると良いですよ、と英語の先生に勧めていただき、夫と朗読の練習をしています。今読んでいるのはオスカー・ワイルドの短篇集です。'The Happy Prince'「幸福な王子」を読んでアンデルセン童話に影響を受けているのだろうな、と思いました。私は教養がなく、アンデルセン童話もあまりよく知らないので以下の類似しか見つけることができませんでしたが、他にもあるのかもしれません。

【マッチ売りの少女】
「マッチを売らないと父親に叩かれる」気の毒な少女のもとに、ツバメが幸福な王子の目にはめ込まれたサファイアを届けます。マッチ売りの少女の話は悲しすぎて、奇跡が起こって宝石でも降ってくればいいのに、と思わせるものだと思います。

【ツバメ】
南の国に憧れ、自分を犠牲にして他人のために尽くすツバメは「親指姫」にも登場します。オスカー・ワイルドのツバメは南国にたどり着くことができず、死んでしまいます。親指姫のツバメは失恋して、好きだった親指姫の結婚式で悲しい気持ちで楽しい歌を歌います。

【愛されたもの】
アンデルセン童話の「モミの木」はクリスマスには色々なオーナメントを飾られ、もてはやされましたが、クリスマスが終わると捨てられてしまいます。幸福の王子の銅像は金箔や宝石で飾られていたときには街の人々から愛されていましたが、飾りがなくなると無残に捨てられます。

【眠りと死】
「死は眠りの兄弟」という記述が「幸福な王子」にあります。おそらく、このことは一般的に言われているのだろうとは思いますが、私はアンデルセンの「オーレ・ルコイエ」で眠りの神であるオーレ・ルコイエ(砂男)が自分の兄弟だと言って「死」を紹介するシーンを思い出しました。

【灰の中の心臓】
幸福な王子の像は金箔がはがれて見栄えが悪くなると処分され、焼かれます。でも心臓の部分だけ焼けずに残って、ツバメの死体と一緒にゴミに捨てられます。灰の中から心臓が拾い上げられるラストは、「勇ましい鈴の兵隊」で暖炉の中でハート形に燃えずに残り、女中さんに拾い上げられた鈴の兵隊を思わせます。
 

猛吹雪

窓からの眺め。マジックアワーに撮影

 週末にアメリカ東海岸は猛吹雪に襲われ、マサチューセッツ州ほか5州で非常事態宣言が出されました。

綿の花のよう

プールです

屋根

これまでは温暖で雪の少ない地方に住んでいたので、珍しく、写真を撮りに出かけたいと思ったのですが、


ドアを開けるとこのありさまでしたので、断念しました。2月9日にBSOのコンサートを予定していましたが、キャンセルになってしまいました。

2013年2月9日土曜日

栗のプリン


 むいてある栗を買ってきたので、プリンにしました。むくのが面倒だからかどうかは分かりませんが、アメリカではあまり栗を食べないようです。生の栗もあまり見かけないし、栗のペーストのようなものも近所の食料品店では見たことがありません。日本でも渋皮をむく作業が面倒なことから、近年は栗の需要が低下しているそうですが、品種改良で渋皮をむきやすい種類を開発したとのことです(出典Wikipedia先生)。

レシピは以下のとおりです。少しシナモンを入れました。小さなココットを持っていないので、グラタン皿で焼いて取り分けたら見栄えが悪くなりました。モンブランのようでおいしかったです。

【レシピ】
  • 卵黄 2個分
  • 生クリーム 100cc
  • 牛乳 100cc
  • 砂糖 55グラム
  • 塩 1つまみ
  • 栗のペースト 120グラム
  • シナモンパウダー 小さじ半分くらい
  1.  ボウルに卵黄をとき、牛乳、生クリーム、塩、砂糖、栗のペーストの順で泡立てないように混ぜる。
  2. 栗のペーストが均一に混ざったら、170~180℃のオーブンで30分くらい湯せん焼きにする。

モンブランは、マロンクリームを細く絞り出して飾ることが多いですが、美観的には疑問です。子供のころはあれは茹でた蕎麦だと信じていて、伸びた蕎麦が載っているケーキは食べたくないなぁと思っていました。

2013年2月8日金曜日

願っただけで馬が手に入るなら

ボストン美術館所蔵

 子供のころに住んでいたサンフランシスコ近郊に'If Wishes were Horses'という本屋さんがあって、ずいぶん変な名前だなぁと思ったのものですが、最近読んでいた本にこの一節が引用されていました。

If wishes were horses,
beggars would ride;
If turnips were bayonets,
I would wear one by my side.

もし願っただけで馬が手に入るなら
乞食たちが乗るだろう。
もし蕪が銃剣だったら
私も一つ身につけよう。

これは17世紀から伝わるイギリスのことわざで、願うだけでは意味がなく、行動しないとダメだ、ということだそうです。たしかに何もないところから「馬を出す」というのはかなり難しいでしょうが、もっと現実的なことであれば、強く願うといつの間にか、徐々に願いがかないやすい方向に導かれているように感じることもあります。

2013年2月4日月曜日

英語の個人レッスン

英作文の練習
英会話の機会を増やすため、グループレッスンに通っていましたが、グループだと話題が制限されてしまい、話すチャンスも少ないので、個人レッスンを受けることにしました。グループレッスンで知り合った先生にお願いしたところ、引き受けていただくことができました。先生はお人柄、教え方ともに尊敬できるすばらしい方です。レッスンは夫と二人で受けています。

【英作文】
私はTOEFL対策をしていて、事前に作文を3通提出し、添削をお願いしています。次回のレッスンまでに添削をした作文をメールで送っていただいて、復習し、レッスンの時疑問点などを尋ねます。
ライティングの練習問題

【スピーキング】
TOEFLのスピーキングの練習はレッスン時に行う他、内容を録音し、録音を聴きながら自分でスクリプトを作成し、先生にレビューしていただいています。練習問題はインターネット上の以下のものを使用していますが、他にも色々あると思います。流暢に喋る練習のため、簡単な本を夫と朗読しています。
スピーキングの練習問題

【会話】
夫は会話練習に重点を置き、新聞記事などトピックを自分で探してその内容について先生とディスカッションをしています。先生に「家でも仕事でもほとんど英語をしゃべらないで、1週間に1回のレッスンだけでは上達しません。家でも英語で話してください」と言われました。とはいえ、漫然とした日常会話を英語でするのも間が抜けているので、ニューヨークタイムズの興味深い記事などを探し、時々ディスカッションしています。毎日英語で話すのが望ましいですが、夫も私も夜に用事が多いので、なかなか毎日とは行きません。もともと私は小説ばかり読んでいたのですが、オンラインの記事にも多少目を通すようになったので、私にとっても良かったと思います。

【読解、議論】
3人で小説を読んで読書会のようなことをしています。夫がサイファイを読みたいと言うので現在はPhilip K. DickのFlow, My Tears, the Policeman Saidを読んでいます。

TOEFLで高得点を目指し、大学進学などを考えているわけでもなく、日本で再就職する際にTOEFLが役立つかは疑問ですが、まったくの無駄になるとも思えず、私としては英作文や、スピーチ練習自体が結構楽しいので、できるだけ続けたいと思っています。

2013年2月3日日曜日

ボストン公立図書館の古本市


 2ヶ月に1回開催されているボストン公立図書館の古本市に行きました。図書館の除籍本の他、市民から集めた古本を販売しています。ハードカバーは1冊2ドル、ペーパーバックは1ドル、雑誌は25セントです。英語学習用の洋書や、スクラップブックの材料を集めるにはぴったりの機会ではないでしょうか。



雑誌と本を買いました。小説は意外と少なくて、最近の話題作が中心でした。ペネロピ・ライヴリーの『ムーン・タイガー』は全部で5冊くらいあったと思います。ブッカー賞受賞作なので、私も買ってみました。ボストンなので、レキシントン図書館の古本市よりも品揃え豊富だろうか、と期待しましたが、規模はほとんど同じくらいです。本は重いですから、近場に駐車場が確保できるところに、車で行く方が良いかもしれません。私は写真のとおりたくさん買ったので、帰り道でカバンが鉛のように重くなってきて難儀でした。 楽しみに、読書とスクラップブック作りをすることにします。

2013年2月1日金曜日

トワイニングス、アイリッシュ・ブレックファスト


 普段よく飲む紅茶はスーパーマーケットで入手しやすいトワイニングスのティーバッグです。数種類の詰め合わせを飲んでみたら、「アイリッシュ・ブレックファスト」が良かったので、デカフェのものを飲んでいます。高価な紅茶でおいしいものは色々あるのでしょうが、日常的に気軽に飲める紅茶としてはこれが一番気に入っています。

 この紅茶は渋みがあまりなく、すっきりした目覚ましい味です。他の種類のお茶やジュースなどでもなかなか一度にコップ1杯は飲みきらないものですが、アイリッシュ・ブレックファストの味は中毒性があり、特に喉が乾いていないときでも大きいマグカップ1杯分をすぐ飲んでしまいます。夫も「これ、めっちゃおいしいやん」と言っています(夫は紅茶、コーヒーも趣味です)。紅茶は濃く出るので、二番煎じ、三番煎じもおいしく飲めます。また、食欲増進作用もあるのか、この紅茶をいれるとお茶請けのお菓子を食べ過ぎてしまう危険性もあります。

日本ではティーバッグの取り扱いはなく、茶葉のみの販売のようです。茶葉の方が香りが良いと言う人もいるようなので、今度試してみます。なお、アマゾンのレビューには「渋みが強い」と書いてあるのですが、私は指定の抽出時間よりも短く、1分くらいで飲むのが好きなのであまり渋みが出ないのかもしれません。

ところで、紅茶はストレートで飲むことが多いですが、イチゴジャムを入れて「ロシアンティー」にすることもたまにあります。ロシア人のお友達が遊びに来たときに「ロシアンティーにする?」と言ったら、「何それ?」と言われました。「日本では紅茶にジャムを入れて飲むことを『ロシアンティー』と言うんだけど」と言ったら、「おもしろいね!私の住んでいる地域ではそんな風習はないけど、そういえば別の地方ではジャムを入れるという話も聞いたことがあるなぁ」と言われました。