今回のニューヨーク旅行ではメトロポリタン美術館には行かず、いくつかの小さめの美術館をまわりました。鉄鋼で財をなしたフリック氏の収集したフリック・コレクションを見に行きました。このフリック・コレクションといい、ボストンのイザベラ・スチュアート・ガーディナー美術館といい、アメリカには個人が収集したすごいコレクションがあります。
フリック氏は美人の肖像画と風景画を好んだそうです。ゲインズボロなどのイギリスの画家による作品の他、フラゴナールの作品が多くあります。また、フェルメールも3点ありました。絵画の他、家具調度も当時のままに展示されています。フリック氏はあまり裕福ではない醸造所経営の一族出身だったそうですが、一代で大富豪になりました。ヨーロッパの貴族文化に対する憧れが強かったのだろうと思わせる展示内容でした。
館内は写真撮影禁止でしたので、絵葉書を買いました。
右のエマ・ハミルトンの肖像画がかわいらしいです。エマ・ハミルトンは美人で名高く、ナポレオン戦争などで活躍したネルソン将軍の愛人でもあり、画家ジョージ・ロムニーのミューズでした。中央はホイッスラーの作品です。モデルが着ているのは、ホイッスラーが特にデザインしたドレスだそうです。この写真では小さすぎて分かりにくいですが、柔らかく透ける生地でできているような、きれいなドレスでした。大きい画像はこちら。
下の絵葉書は美術館の中庭です。外に出てみることはできませんでしたが、窓から池に金魚が泳いでいるのが見えました。
以下はジョージ・ロムニーの描くエマ・ハミルトンです。所蔵はフリック・コレクションではありません。
半日あれば十分見られる展示です。建物の雰囲気もよく、エレガントな感じの美術館です。
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