2012年10月4日木曜日

完璧な紅茶のいれかた



英国レディをご招待したので、紅茶を出すとき粗相がないようにと思い、紅茶のいれかたを調べました。

香りと味を楽しむためにはストレートで飲むのが良いと思うのですが、イギリスではミルクティーにして飲むのが一般的だそうです。日本には「ロイヤルミルクティー」なる物が存在しますが、これは和製英語で、紅茶を煮出してから牛乳を加えて温めるのはどちらかというと「チャイ」に近いいれかたのようです。欧米では普通にいれた紅茶に牛乳を加えて「ミルクティー」としているとのことです。イギリス人の紅茶にかける情熱は大変なものだとよく言われますが、「ミルクが先か、紅茶が先か」については長期にわたる論争が繰り広げられ、王立化学協会が「ミルクが先」と裁定しました。王立化学協会は「完璧な紅茶のいれかた」という記事も公表しています。

【王立化学協会・完璧な紅茶のいれかた(抄訳)】
〔材料〕
  • アッサム茶葉
  • 軟水
  • 冷やした牛乳
  • 白砂糖
〔手順〕
  1. 水をやかんに入れて火にかける。ちょうど必要な分量を沸かすこと。
  2. 磁器のティーポットにカップ1/4杯の水を入れ、電子レンジで1分間温める。やかんのお湯が沸騰すると同時にポットがあたたまるように、時間調整をする。
  3.  カップ1個につきティースプーン1杯の茶葉をティーポットに入れる。
  4. 沸騰しているお湯の入ったやかんをポットまで持っていく。茶葉にお湯を注いで蒸らす。
  5. 3分間、そのまま置く。
  6. 理想的な容器は陶磁器のマグカップか、あなたのお気に入りのマグカップ。
  7. カップに先にミルクを注ぎ、次に紅茶を注ぐ。ミルクティーがきれいな色になるようにする。
  8. 砂糖を加える。
  9. 熱すぎる紅茶を下品にすすることを避けるため、60~65℃で飲むようにする。
〔個人的な化学〕
  • 家の中の静かな落ち着いた、お気に入りの場所で座って飲むと良い。
  •  最高の結果をもたらすには、寒く雨が降る中を重い買い物袋を下げて犬を連れて、あらかじめ少なくとも30分歩いておく。そして紅茶を飲めば「世界の外にいる」という味わいになるだろう。
  • 完璧な紅茶に理想的なお供は、ジョージ・オーウェル著『パリ・ロンドン放浪記』
果たして、これは本当に「完璧」でしょうか?欧米人はどうも熱いものをすするということが苦手のようで、お茶の温度を「60℃」と書いていますが、日本的な感覚からすると60℃ではぬるい気がします(せっかくポットまで温めたのに、もったいない)。また、後からミルクを入れると紅茶が薄くなってしまうので、煮出した紅茶に牛乳を加えて少し温める方が良いように思います。お客様にはポットの紅茶と、砂糖、クリーマーに入れたミルクをお出ししますが、自分のためには好きなように飲めばいいと思いました。数年前ロンドンに旅行したとき、「一度は試してみないと」と思い、ガイドブックにも載っている店でスコーンなど色々ついてくるアフタヌーンティーやってみましたが、「高かった」、「食べ物が全部甘すぎた」という記憶しかありません。

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