弥生美術館で開催中の、泉鏡花の人形展に出かけようと思いましたが、自宅から往復3時間かかるところ、それだけではもったいないので、国立博物館にも行きました。所定の大学の学生は、入館料が無料になります(国立美術館キャンパスメンバーズ)。
外国人観光客が多かったです。また、夏休み中で混雑していました。館内のソファで居眠り中の人も多いです。暑い日でしたから、混雑しすぎない限り、美術品に囲まれて微睡むのもありかなと思いました。仏像とかそこまで興味ない、と思っていたのですが、仏像は全体の10%くらいだと思います。動物の意匠に面白いものがありますし、建物もきれいでした。私はこういうものには興味がない、と決めてかかってはダメだと思いました。
国立博物館から、歩いて弥生美術館まで行きました。徒歩20分くらいですが、炎天下に歩くには厳しい距離です。一番暑い時期を選んでやることではないと思いました。
弥生美術館の人形展は「文豪・泉鏡花×球体関節人形」です。ドール趣味の存在は知っていても、自分で所有したいとか、わざわざ見に出かけたいと思ったことはなかったのですが、鏡花の浮世離れした世界には、人形という表現が似合っていると思います。現役の作家の作品で、画像をインターネット上で検索することは容易ではなく、出版物もふんだんにあるわけではありませんので、実物を見る機会があって良かったと思いました。生身の人間にはない冷たい妖艶さを感じました。特に、吉田良氏の『高野聖』をテーマにした人形が、生きているようで、死んでいるようでもあり、美しく、毒があって、惹かれます。こういうのは、やはり平面ではなく、3Dで見るのが一番だと思います。夫に写真を見せたら「怖いね」と言っていました。私も、美術館で見る分には良いのですが、図録(下記リンク)を家に置いておくのはちょっと怖いので、購入は見送りました。
2018年8月18日土曜日
2018年8月17日金曜日
横浜ナイトクルーズ
先月、日本郵船の博物館へ行った際に、引退した客船・病院船の氷川丸の展示に行く時間がなかったため、出直しました。2016年に重要文化財に登録されています。
アールデコ調の内装です。食堂、子供部屋、社交室、喫煙室(ただし、現在は禁煙)、デッキ、読書室、ボイラー室等々があり、多彩な内容です。郵船博物館へ行くと、チケット売り場で氷川丸はどうしますか、と尋ねられるので、郵船博物館のオマケ的なものなのか、と思っていましたが、充実した展示で、1時間くらいかけて見学します。
3等客室は、8人1室でとても狭いですが、1等も、ステンドグラスやソファがあってゴージャスとはいえ、寝台は狭いです。それでも、船上で寝るのは一度はやってみたいです。
乗船して、漕ぎ出してみたいと思うのですが、氷川丸に乗って13日間かけて、シアトルまで行くわけには行きません。横浜の夜景クルーズをやってみました。シーバスで。
神戸や、ボストンで遊覧船に乗ったのは、いずれも昼でした。晴れた日に、海の上から見る景色は格別ですが、35度の炎天下で、船に乗ったら暑すぎます。夜の観覧車も、インターコンチネンタルも、時々すれ違う別の船も、ライトアップされた橋も良かったです。ただ、ガイドは余計だと思いました。主催者は良かれと思ってしているのかもしれませんが、静かに夜景を楽しみたいです。
夫が、誕生日に欲しい物を買ってあげるよ、と言ったのですが、物を増やすのは本意ではないため、船旅に連れて行ってもらいました。記念日はモノではなく、イベントが良いと思いました。
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