2018年3月25日日曜日

花と団子

自室の窓から、隣のアパートの桜の木が見えるのが気に入っていました。毛虫被害が発生したのかもしれませんが、昨年、枝を大幅に伐採してしまったため、今年は昨年の1/10程度しか花を付けず、残念でした。こんな桜では満足できないので、山種美術館の桜展と、目黒川のリアル桜でお花見をしました。


山種美術館は、駅からさらにバスに乗って行きます。辿り着いても、小規模美術館で展示数も少ない(今回は60点)のですが、こういうのもありかなと思います。写真上列中央の、速水御舟の月下の桜が良いです。色々なピンク色の霞を眺めると、やはり桜は良いものだと思いますし、その後のリアル花見への期待も高まります。

天気の良い休日で、桜がほぼ満開とあれば、混雑しないはずがありません。それでも、通り道だったので目黒川に行きました。座り込むスペースがほとんどないので、屋台も出ていないし、花の下で飲食する無粋な花見客もいないのが好ましいことでした。桜を見ると、色々なことを考えます。ただ美しいだけで十分以上だと思っています。とにかく「役に立て、役に立つことこそが肝心だ」と言われますが、美しければそれだけで価値があります。




目黒川の提灯は、表から見るとお店の名前などが書かれています。しかし、橋の上や、対岸から写真撮影をしたときには、文字は見えないようになっていました。撮る際には気付きませんでしたが、撮影した写真を見て、おお、と思いました。ステキな配慮と思います。

美しければ良い、と言いつつ、Fortnum & Masonでお茶をしました。Fortnum & Masonは、英文学にも登場することがあり、一度アフタヌーンティーをしてみたいと思っていました。三段重ねのお皿で、ケーキ、スコーン、サンドイッチが供されるものが、見た目にも華やかで、憧れでしたが、2人でサンドイッチとクリームティーをシェアしました。クロテッドクリームが重いので、これよりも多く食べるのは無理です。


家にもお花を欲しいと思い、スイートピーを買いました。ネモフィラは、花壇から摘んできて、活けました。不相応に贅沢をし過ぎですが、昨年と同じような、変わり映えのしない一年にはしたくないので、興味あるイベントには積極的に出かけたい所存です。天気も良く、桜色に縁どられた休日でした。



2018年3月18日日曜日

江ノ島遠足

ビーチコーミング日和

日頃、読んで読んで、書いて、書いて、読んで、書いて、という仕事で、その作業を辛いと思ったことはないものの、その上さらに読書をしたり、ブログを書いたりしたところで、あまり気分転換にはなりません。私の仕事上のストレスはほとんどないに等しいでしょうから、ストレス解消などと言ったら厚かましいですが、同じ種類の作業を繰り返していると、ビーチコーミングの夢を頻繁に見るようになります。そんな次第で、江ノ島に出かけて、海岸を歩き、えのすいへ行きました。

らせん状のものが、天然なのか、人工物なのか、いつも気になります。

凹面レンズで、吸い込まれそう。自分も一緒に泳いでいる錯覚に陥る?!
渋い色合い

人気のクラゲ。他にも多種類
映画『エヴォリューション』を思わせる。左下の魚の顔がヘン。
フウセンウオ

えのすいの新顔で、注目を集めていたのはカワウソでした。餌を食べる様子がかわいらしいです。混雑していたため、写真は撮れませんでした。もう一つの新顔はフウセンウオです。底面に吸盤が付いていて、岩や海藻などに張り付くことができる、とのことです。ずっと同じ方向を見て、微動だにしません。丸い姿がかわいいとも言えますが、これだけ大勢が一カ所に張り付いているのはあまりぞっとしない眺めでもあります。イワシの大群が泳ぐ様子を見て、気持ち悪いとは思わないのに、フウセンウオは「かわいい」と言っている人と「キモい」と言う人が半々くらいでした。


ビーチコーミングは、無心になれます。波の音を聞きながら、延々と貝殻などの漂着物を拾っていたくなります。今回は、ツメタガイと、白くて薄い二枚貝が多かったです。駅前のお土産屋さんで、ヒオウギガイなどを購入しました。小町通りの雑貨は何一つほしいと思わないのに、海辺で貝殻を販売するお店には長時間入り浸りたいです。夫に悪いので、早々に切り上げましたが、貝を見ていると理性が飛び、色々と買い込んでしまいました。貝ボタンも好きで、ファッションには疎いにもかかわらず、シャツのボタンがプラスチックだと、全部貝ボタンに付け替えるくらいなので、前世は貝だったのかもしれません。

とはいえ、貝を食べるのは好きではないので、お土産は、うさちゃんのお店(鎌倉五郎)で少しだけ買いました。夫は、このお店でお菓子を買うと付いてくる栞のお話を読んで、毎回必ず「ええ話や」と言って、自分がもらい泣きしそうになっています。

2018年3月4日日曜日

花、絵葉書、鉱物



晴れて暖かい週末でしたので、ネコノヒタイ花壇の手入れをしました。狭い分、一通り雑草を除くのも、すぐに終わります。私は、花壇を、それ自体を良く見せるよりも、家に飾れるように、花を栽培する場所と考えています。日本の標準的な家の、敷地の狭い庭ではそうならざるを得ないと思います。自分で花を栽培するようになって、花屋さんの品揃えと、一般的な、自分で栽培する花は結構違うことに気付きました。スイセンが咲いていたので、収穫して飾りました。市販のスイセンは、12月には咲いていますが、花壇のは3月になってやっと咲きました。ニホンズイセンは星のようで、好きな花です。どんな絵葉書、鉱物と合わせようかしら、と考えて、自分で作った花を飾るほど良いことなどそんなにないと思います。スイセンには、ワシントンDCで見た、アボット・ハンダーソン・セイヤーの少女のような天使と、水晶を合わせました。

秋に球根を植え、種を撒きました。種で、芽が出て育っているのはスイートピーだけで、クロタネソウ、ポピー、ヤグルマギクは、発芽はしたものの、その後消滅してしまいました。種から作るのは難しいです。スズランスイセン、ブルーベルは半年ほども眠り続けていたので、土の中で球根が溶けたのだろうと思いましたが、3月になって芽が出ました。フリージアは、最も早く発芽したものの、花を咲かせる気配はありません。チューリップ、ダッチアイリス、クロッカス、ユリ、スズランの今後に期待します。

2018年3月3日土曜日

シフォンケーキ修行






アメリカ滞在中は、お菓子は自作することが多かったです。市販品はあまりおいしくなく、原材料、特にバターが安価ですし、私がニートでヒマだったためです。日本だと、市販品がおいしいですし、バターが高価で、平日は仕事があるので、そこまで熱心にお菓子作りはしません。ただ、シフォンケーキだけはしげしげと作ります。バターを使わないため、材料費が安いですし、設備投資が結構かかるので、遊ばせておいたらもったいないですし、自分でする作業は合わせて20分くらいだからです。シフォンケーキは、製造コストがそれほどかからない割に、市販品を買うと、小さい一切れが結構高いです。何回作ると設備投資を回収できるか、考えてみました。


【設備投資】
シフォン型  2,000円
電動ミキサー 1,500円

【1個当たり製造コスト】
卵   20*4=80円
粉     約15円
砂糖   約15円
牛乳   約10円
油     約30円
レモン等フレーバー 約50円
電気、水道等  約50円
合計 250円

【市販品との差額】
市販品ホールが1,500円/個とすると、1,500-250=1,250円

上記の計算で正しいのかどうか分かりませんが、3回作れば、設備投資を回収できることになると思います。

レシピは、なかしましほさんの「とてもくわしいシフォンケーキのレシピ」を使わせて頂いています。卵黄と卵白の数が一致しているのがありがたいです。バニラの香りが苦手なので、レモン、オレンジ、紅茶、抹茶などを入れています。レモンやオレンジジュースを入れると、香りは良いですが、底上げが起きやすいようです。紅茶の葉っぱを入れると、食感が悪くなります。工程としては特に難しいところはないと思いますが、なかなか、うまくきれいには焼けません。冷蔵庫にある材料でできますし、食感も軽いので、「今日こそはきれいに作りたい」と思って、何度も作ってしまうのでした。

そんなにシフォンケーキばかり食べることで良いのか、というのはまた別問題です。