2016年8月28日日曜日
一橋大学図書館
夏期講習やレポートに追われるうちに夏が終わってしまいました。ブログのような娯楽目的の作文に限らず、とにかく書いてさえいれば満足なので、課題に追われるのも良いのですが、それだけではつまらないので、スイカを買いました。一抱えほどもあるのが安かったので、それにしようと思ったのですが、夫婦二人で食べきれる量ではない、と我に返り、1/4カットのものにしました。それでも、切ってみると大きなボウルにあふれそうでした。
レポートの資料は、一橋大学の図書館で探します。学外者なので、借りることはできませんが、一橋とKOは提携しているので、閲覧したい資料を特定しなくても利用できます。一橋大学は建物がきれいなので、しげしげと通っては、良い所だなと思っています。必要な資料は揃っているので、レポート作成がスムーズです。市立図書館では、こうは行きません。
アメリカにいたころは小説のようなものしか読まなかったのに、最近は小説のようなものは一切読まなくなってしまいました。読むのは、法律のテキストとか、中国からいかにビジネスを撤退するかの関連書籍、あとは雑誌(『ジュリスト』、『NBL』、『国際商事法務』等)ばかりです。平日は会社で契約書その他の書面作成のための調査と、書いて明け暮れし、週末はレポートと職務論文のための調査と、執筆で終わってしまうので、私の人生、調査と書くことで8割は埋まるようです。先日、庭園美術館の子供のファッションの展覧会に行きました。展示されている古い子供服には、刺繍などの細かい手仕事がふんだんに施されていて、これに比べれば、調査と書くことが食事のタネになるのだから、私の人生はなんて楽なのだろうと思いました。
2016年8月13日土曜日
終わり良ければ総て良いのか
山の日が祝日に定められたことは知っていましたが、諸事情により、当社はその日は休日にならないものと思っていました。それで、特段の疑問も持たずに出社し、オフィスに到着して初めて、休日出勤をしてしまったことに気付きました。学生の頃も、休日に誤って登校することが2回くらいはあったので、まあよくあることです(ちゃんとした人ならあまりないとは思います…)。前日まで夏期講習で、しばらく出社しておらず、仕事が溜まっていたので、昼までは片付け作業に費やしましたが、誰もいないオフィスで(そこまで急ぎの仕事でもないのに)一人作業をするのが嫌になってきて、午後は会社からも近い、三井記念美術館に「アール・ヌーヴォーの装飾磁器」展を見に行きました。
建物が美しい美術館といえば、都内では庭園美術館と三菱一号館美術館と思いますが、三井記念美術館も歴史ある美しい建物です。内装が重厚です。展示物は200点もありました。美しいよりも、奇妙な、珍しい、変わった、グロテスクなものが多いです。ポスターのピンク色や、美女の写真だと、ロココ風とか、少女趣味なものを想像しますが、バッタの大量発生が絵付けされた大きな花瓶や、カタツムリや、トンボなどのリアルな表現をして「少女趣味」とはとても言えません。ややミスリーディングなポスターと思います。バッタやカタツムリに狂喜することはないものの、植物の表現が好みでした。色や、繊維の感じが繊細です。花弁の質感を、磁器にうつすとこうなるのか、と思いました。家に遊びに来た友人が、ロイヤルコペンハーゲンのフィギュリンを見て「宮川香山みたいだね」と言っていました。展覧会には宮川香山の作品もあって、やはり通じるものがあるのか、と思いました。
ヤケクソになって色々散財してしまいました。香原料セットはミュージアムショップで購入しました。 「匂ひ袋」の中身がどうなっているのか、気になって仕方がなかったので、買ってみました。色々な種類が少しずつあって、外来の物が含まれること、古代から珍重されているなど、ヴンダーカンマー的です。
また、スペイン産蛍石も買いました。物を増やすと後悔するので、2週間以上考えるか、所有していることを後からもずっとうれしく思うだろうな、と一瞬にして分かるものしか買わないことにしています。久々に鉱物ショップを冷やかしに行って、この透明度と、淡いアイスブルーが気に入りました。
神保町にも寄りましたが、紙の本は重いので、何も買いませんでした。神保町に行って空手で帰るなど、10年前には考えられないことです。
その後、夫と落ち合って燻製サラダやステーキなどを食べました。お店が気に入って、また来ましょう、と話しました。始まりは散々な休日でしたが、結局のところは楽しい一日でした。それでも、会社の休日はちゃんと把握しておくべきだと思いました。
2016年8月10日水曜日
夏期講習
慶應大学の通信部(法学部)に在学しています。テキストを自習し、レポート提出して、試験を受ける、というテキスト学習が中心ですが、卒業するために、所定の単位はスクーリング(講義の視聴)を受けなければなりません。スクーリングは、インターネット配信や週末、夜もありますが、夏の集中講座が中心となります。4日間、有休を取って一日7時間×6日間の夏期スクーリングを受けました。
8月中に3期、開講されますが、休んでばかりいるわけにもいかないので、1期のみ、受講しました。法学部の専門科目2科目を受けました。企業法務をやっていると、ほとんど使うことのない分野なので、何も知らずにテキストを読んでレポートを書くよりも、まずは先生に教わる方が取り掛かりやすいのでは、との安易な考えで選択しました。会社を4日間も休むことや、その休暇を全て自分のためだけに使うことは心苦しいですが、スクーリングは日吉か三田のキャンパスでしか開講されず、私は通学に片道1.5時間かかるとはいえ、通える範囲なので、ありがたく通わせてもらうことにしました。
学校を卒業して10年近く経過してから、自分の興味のある学科を教わるのは本当に楽しいことでした。今回受講した科目については疑問があるものの、法律の勉強は、将来、必ず仕事に使えるだろうと思っているので、学生の頃よりモチベーションが上がります。慶應法学部の通学の方には、昔入学する機会があったのに、別の大学に行ってしまったので、法務の仕事をするようになってから、その選択を後悔するに至りました。こういうことを言うと単なるミーハーですが、以来、慶應に対する憧れのようなものがあって、「憧れのKOで勉強できる!」ということも原動力になりました。テキストで学習して、参考文献を読んで、という作業も学習には必要ですが、専門家がきれいに整理された内容を、分かりやすく伝授してくださるのですから、やはり他人様に教わる方が格段に効率が良いです。●●法の先生は、穏やかで奥床しいお人柄で、授業は「味わい深い」という感じでした。■■法の授業はシステマティックで予備校っぽく、「新しいことを学んでいる」感があってワクワクしました。
●●法の先生は、慶應通信のご出身だそうです。慶應通信は知名度はあまりありませんが、超レアケースであるとしても、学者になる方もいらっしゃるということがとても励みになりました(私自身は学者を志しているわけではないですが)。レポートについては、課題を見て、1か月くらい勉強して、再度課題を読んで、書いて、すぐに提出しないで半年くらい寝かせておく。その間に勉強し、半年後に見直すと、当初書いたレポートの粗が分かるので、書き直して提出するようにすれば、単位を落とすことはない、と教えて頂きました。私はメディア授業で民法を受けて、テキストの民法総論と物権法のレポート課題を見たら、なんとなく書けそうだったので、大学図書館でちょこちょこっと調べて、さっさと仕上げてすぐ提出してしまいました。なんとか合格はしましたが、内容的に充分であるはずがなく、大いに反省しました。これに関連して、■■法のレポート課題を、同じテーマで3回くらい書いたのですが、授業中に受けたアドバイスを元に書き直すと、前に書いたものがまるでお話にならないと分かり、最終的に提出したものは先生から「大変良く書けています」とのコメントを頂戴したことから、課題を慌てて提出するのはダメであることを実感しました。
慶應通信の入試はあってないようなもの、という程度のようですが、卒業できる人は入学者の10%未満です。精いっぱいやらないといけないなと思いました。高校生や大学生の時も夏期講習や夏休みの集中講座が好きで、その時は大変でも、半年間、毎週1コマずつ受ける授業よりもずっと印象に残るし、思い返すにとても楽しい経験でした。来年も、事情が許せばスクーリングは受けたいと思います。
月~木まで仕事をし、金~水まで休日なく勉強し、木、金と仕事で、いくら楽しいといっても体力的には大変なので、自分に甘くなり、帝国ホテルのクッキーを買いました。半分以上はFLW風な缶が目当てです。
登録:
投稿 (Atom)