2012年6月30日土曜日

図書館のレストラン、チャールズ川


レストラン
 夫とボストンで落合い、ボストン公立図書館の中庭でハープのコンサートを聴きました。ニーノ・ロータその他現代音楽を演奏していました。ハープのソロ演奏とは珍しいです。パトカーのサイレンやクラクションが気になりますが、きれいな中庭で演奏が楽しめます。

その後、図書館のレストランで食事をしました。とても混雑していて、「15分待ってください」と言われて実際の待ち時間は約1時間でした。それに料理が出てくるのも遅いです。結局1時間半ほどもレストランに滞在する羽目になりました。私が注文したのはブリニ(ポテトパンケーキ)とスモークサーモンのセットですが、500円玉大のパンケーキ3個と、スモークサーモン3枚それにサワークリーム大さじ1杯ほどが付いて12ドルというのはコストパフォーマンスが悪すぎます。味はおいしいです。インテリアがよく、窓から中庭が見えます。これでもう少しサービスが良ければ申し分ないのですが。

いろいろな種類のベリー



コプレー広場のファーマーズ・マーケットを冷やかした後、地下鉄でチャールズMGH駅まで行ってチャールズ川沿いを散策しました。天気が良かったのでヨット遊びをしている人が多かったです。空も水もきれいで、白い帆のヨットが絵になると思いました。

2012年6月27日水曜日

「マーサの愛しい女主人」


毎年サクラの老木が実をつけると、マーサは、例の縁に透かしの入った、白くて丸いイギリス製の年代ものの皿に、尖った緑の葉と真紅のサクランボを山と盛り、牧師のもとに届けたが、牧師の妻は、夫が毎年顔を赤らめ、喜ぶと同時に恥ずかしそうに、なにか特別なことをされたかのように、マーサに感謝する、その本当の理由を知ることはついぞなかった。
(「マーサの愛しい女主人」『女たちの時間 レズビアン短編小説集』より)
 先日、古書店で買ったガラスのボウルにサクランボを入れてみました。果物はほとんど何でも大好きですが、特にこの時期はベリー類、モモやネクタリン、ブドウ、サクランボなど目に鮮やかで種類も豊富で、スーパーの果物売り場にいると幸せです(買いすぎないようにしないと!)。

『女たちの時間 レズビアン短編小説集』は女性作家による女同士の友情や愛情をテーマとした短編集で、セレクトがすばらしいです。「レズビアン」とタイトルに入っているためなんとなくいかがわしいようでもありますが、中身は全くいかがわしくないです。「マーサの愛しい女主人」(セアラ・オーン・ジュエット著)はその中の一篇です。舞台はニューイングランドで、由緒ある田舎の屋敷に仕える女中のマーサが主人公です。不器用な娘だったマーサはボストンからきた魅力的なミス・ヘレナの親切な教えにより、有能な使用人となります。娘時代に出会ったマーサとミス・ヘレナが再会したのは40年ほどもの時が経ってからでしたが、マーサは憧れのミス・ヘレナに倣い、毎年初夏には庭の木からサクランボを収穫し、年代物の皿に盛って牧師館に持って行くのでした。久しぶりに読み返してみましたが、ニューイングランドであること、作品のハイライトとなる季節がちょうど今頃であることなどから情景が目に浮かぶようで、今の気分にぴったりでした。旧き良き時代のエッセンスが抽出されている感じで、さわやかです。


2012年6月26日火曜日

フェンウェイのお宅

フェンウェイ球場
 YMCAの英語クラスの最終日、学校の近くに住むMさんのお宅にお招き頂きました。野球場の近くの、ホテルのような豪華なアパートでした(英語では、mansionはお城のような邸宅のことで、どんなに豪華でもビルにある集合住宅はapartmentというようです)。

パスタと鶏肉の昼食を一緒に作り、私が持参したレモンクッキーとブラウニーを食べました。その後屋上に案内していただきました。ボストンは意外と高い建物は少ないです。

Mさんは旦那様のお仕事で夏には別の国に引っ越すそうです。いつかその国も訪れたいと思っています。また会おうね!と約束しました。 学校へ行くといろいろな国の友達ができていいなと思いました。

2012年6月24日日曜日

イサベラ・スチュアート・ガードナー美術館


 ボストンの私立美術館、イサベラ・スチュアート・ガードナー美術館に行きました。ボストン美術館のすぐ近くです。
 
屋根のある中庭がガードナー美術館の特徴ですが、中は入れません。15世紀ヴェネツィア建築を模したという建物が美しいです。絵画もありますが、家具や骨董品が多い印象でした。中庭に面した窓は開け放されており、庭には噴水もあるので美術品のためにあまり良くないのでは、と余計な心配をしてしまいます(写真撮影より湿気の方が悪いと思う)。美術愛好家よりは、アンティーク好きのお金持ちターゲットという感じです。照明が非常に暗く、すべての絵画には茶色い紗がかかっているようで詳細はよく見えず、雰囲気重視の美術館でした。この美術館は写真撮影はできません。1990年にフェルメール、レンブラントなどの作品数点が盗難に遭い、未だに帰ってきていないためか、警備員が各部屋にいます。盗まれた絵画が飾ってあった箇所には、現在空の額が展示されています。

カフェで食事をしました。あまりおいしくなくて高いです。私が注文した「ポークリエット」はマヨネーズで和えたツナに甘酢ラッキョウを添えたようなものでした。それは仕方ないとしても、請求書に18%ものgratuityがあらかじめ加算されているにもかかわらず、さらにチップを支払わせようとするのがえげつないです。ウェイターにその旨尋ねると払わなくていいとは言われましたが。

ボストンの観光名所の一つなので一度は行っておきたいと思っていたので、行けて良かったです。ただし、数日間でボストン観光をする場合優先順位はそこまで高くはないのでは、とは思います。

2012年6月23日土曜日

YMCAの英語講座終了

YMCA of Greater Bostonでの8週間の英語講座が終了しました。今後、受講を検討される方の参考になるか分かりませんが、コースを終えての印象を書いてみます。

【良かった点】
  • 文法の復習ができた。
  • 友達ができた。(クラスは約10人、南米からのクラスメートが多かったです)
  • クラスメートに他の英語学校についての情報を教えてもらえた。
  • リスニングの練習ができた。
  • アメリカの文化や社会情勢などについて少し知ることができた。

【悪かった点】
  • リスニング以外の教材が簡単過ぎる。
  • 作文の練習ができない。
  • 課題やテストがない。
  • 語彙が増えない。
  • 会話は基本的にフリートークで、話し方の指導はなく、あまり効果的とは言えない。

【おすすめ度】
★★☆☆☆

最後の2週間は朝一から30分程度、TOEFLの練習問題を解きました。最初の2回ほどは間違いが多く、時間内にすべて回答することすらできませんでした。先生にアドバイスをお願いしたところ、「問題文を最初に読むと良い。それとNew York Timesなどの新聞記事を読むと良い」と言われたのでそうしました。そうすると早く解けるようになり、間違いも1回(約20問)につき3個以内におさまるようになりました。目から鱗でした。このことが今回受講したことの一番の収穫です。

非営利の組織のため、先生によって当たり外れが大きいです。上級者を対象とした会話の講座も行われており、その方が良かったと言っていた人もいました。YMCAのコースは他のESLと比較して授業料がかなり安いのですが、内容が料金に見合っていたとは言えないように思います。こればかりは実際に食べてみないと分からないので仕方がありません。快く授業料を払ってくれた夫に感謝します。

私は怠惰なので「英語を向上させる、色々な人と話す」というような漠然とした目標の下勉強しようとしても緊張感がなく、あまり捗りません。明日からは、TOEFL対策で別のコースに通う予定です。


2012年6月22日金曜日

箸置き


 高校から仲良くしてもらっている友達に箸置きを頂きました。きれいな曲線で、薄い青い色も好きです。鳥は鳩だそうです。夫は「かわいい〜」と大喜びで、プレースマットの上を泳がせたり果物を乗せて「お、重い…」と言ったりして遊んでいました。夫の最近の悩みはどこへ行っても中高生に見られることですが、彼のメンタリティはそれよりもさらに若いようです。

日本人は小さいものにこまかく細工をするのが好きですね。アメリカの美術館でも「根付け」は人気があるのか、ほとんどの美術館に根付けコレクションがあります。しかしアメリカ自体はThe bigger, the better.というお国柄なので小さくてかわいいものはあまりありません。日本にはボタンの博物館があるくらいなので、箸置き博物館もかなり将来性があるものと思います。ただ私の膨大な箸置きコレクションは現在のところ2点で、展示するには少し足りないので、このアイディアどなたでも気軽にお使いください。

2012年6月20日水曜日

インスタント食品の食べ方

そうめんをバカにしてはいけない



遠くの日本食スーパーで高いお金を出して買った日本のインスタント食品を一度に食べてしまうのはもったいないです。そこで、パスタソースを使うときはパスタ2人分を茹でて、半分はインスタントのソースを使い、残り半分は自作のトマトソースなどをかけて食べます。
インスタントラーメンを食べるときは二人で一袋を半分ずつ食べ、他おにぎりや野菜炒めを出します。

そうすると、夫は性格がいいですから「ずいぶん豪勢やね。二種類も作ってくれてありがとう」と言います。インスタント食品は一人分を全部食べると途中でちょっと飽きてくるので、ちょうどいいかなと思っています(朝三暮四?)。ただ、たらこソースとトマトソースはあまり合いません。

パスタは細い種類のカッペリーニを茹でました。夫は「そうめんよりおいしいねぇ」と言いますが、麺類は細ければ細いほどエラいと(私が)言うので、そうめんをけなさない方がいいです。

Deception(本)

【書誌情報】
Deception, Denise Mina, Little,Brown and Company, 2003

【あらすじ】
精神科医のスーザン・ハリオット医師は連続殺人犯の男を殺害した疑いで投獄された。ハリオット医師の夫ラクランは妻が殺人を犯したとは信じられず、妻のパソコンに納められていたファイルを読み、関係者に会うなどして妻の裁判に関する不服申立てに役立つ証拠を収集しようとする。しかし、ハリオット医師の記録の内容はラクランを失望させるものだった。

【コメント】
図書館で開催される読書会の課題本だったため、普段あまり読まないミステリー(サスペンス?)を読んでみました(しかし、別の用事が入ったため読書会は参加できなくなってしまいました)。

殺人犯である女性精神科医の、夫で専業主夫だったラクランが語り手です。そしてこの語り手は『嵐ヶ丘』の主人公の息子、リントン・ヒースクリフ以来の最低のクソ男(すみません)です。ネタバレしてしまうと、連続殺人犯のアンドリュー・ガウとその妻を殺害したのが結局誰だったのか、最後までその解はあかされません。徐々に明らかになるのは殺人にまつわる謎ではなく、裕福で一見幸福そうだった夫婦の関係がいかに欺瞞に満ちた脆いものであったか、ということです。ラクランの推測、暴走ぎみの妄想が語られ、殺人の「真実」に迫っていない点はやや不満が残ります。

似た種類の本ばかり読んでいると、 別のジャンルの本を読んだときに英語が十分理解できず、情報を読み落とすことがあると思いました。幅広く英語を理解するため、文学、小説以外の文章も読まないといけないな、と思いました。


2012年6月18日月曜日

花が咲いた


 ユリの花が咲きました。花粉は服に着くと色がとれないので、外しました。首のところから折れてしまった1本は短く切って砂糖いれに飾りました。匂いはほとんどありません。子供の頃見た降誕劇でガブリエル役の子がユリの花(冬なので造花だったでしょうが)を持っていたのを見て以来、ユリは憧れの花でした。その辺でよく見るのはパンジーやペチュニア、ニチニチソウなどでしたが、そんな頑丈そうな野暮ったい花ではなく(失礼)全部ユリの花を植えればいいのにと思いましたが、費用的に無理ですね…今回飾った花は上向きに付いていて、萼片が大きく開くタイプのようです。

花瓶の大きさに対して花が少なすぎる気もしますが、それでも花があると部屋の雰囲気が随分違います。1週間に一つ花を買うのはちょっときついですが、1ヶ月に一つ飾れるといいなと思いました。

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2012年6月17日日曜日

ファーマーズ・マーケットとガーデニング用品店

夫です(腕の部分)



隣町、ウィンチェスターのファーマーズ・マーケットに行きました。新鮮な農産物を安く買えることを期待して行ったのですが安くなくて、卵1ダース5ドル、パン1斤6ドル、野菜の価格はWhole Foods Marketの1.5~2倍という具合でした。それに出店の数も少なくて、15くらいしかない上、個々の店の商品数も少なくて我が家の食卓よりも小さいテーブルに10個前後の商品が申し訳程度に陳列されているというものでした。チャイのもとを買いました。ウィンチェスターは見るからにお金持ちそうな豪邸が立ち並ぶ街で、農業はあまりやっていないようなので、きっと家庭菜園の作物を持ってきたのでしょう(?)。

ゼラニウム
 Mahoney's Garden Centerに寄りました。広大な敷地で植物の苗、園芸用品、庭用の家具などが販売されています。アメリカの家は庭が広いですからこういう店はあちこちにあり、需要も多いらしくどこも賑わっています。建物が5つくらいあって、それぞれ野菜、家具、苗、芝生等を扱っています。切花が欲しかったのでどこにあるか尋ねたら、「向こうの温室に売っているから車で移動したらいいよ!」と言われました。「向こうの温室」までの距離は50メートルくらいでした。売っていない苗木はないのではないか、というくらいあらゆる植物があって見ているだけで楽しいです。たとえば「サカタのタネ」や「タキイ種苗」のカタログを全部実物にしたようなものです。夫は意外と植物が好きなようで、ガーデニングを勧められました。確かに良い趣味だとは思いますが、なまやさしいものではないし、私は忍耐力がないのでダメです。百合の花を買って帰りました。

開花が楽しみ

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2012年6月16日土曜日

ケンブリッヂ・アンティーク


アメリカに来たらアンティークや蚤の市を見たいと思っていました。yelpで検索するとこの付近では、地下鉄グリーン線の終点レッチメアLechmereにあるCambridge Antique Marketが大規模で評価も良かったので、英語の授業の帰りに行ってきました。

4階建ての建物に50以上のディーラーが出店しています。クレジットカードも使えます。商品も陶磁器、アクセサリー、家具、リネン、洋服など様々な種類があります。

価格は日本で買うよりは安いですが、店舗を構えている分、ebayよりは高いです。きれいな物や珍しい物がたくさんあって、ウィンドウショッピングが楽しいです。ただ、案外欲しい物はなくて(よく見るとガラクタ的な物が多い)安い一輪挿しを1個買っただけでした。1時間も滞在したのにそれしか買わなかったので店員さんに「これだけでいいの」と言われてしまいました…

誰ですか、IKEAに売ってそうな感じとか言うのは
インテリアについてのこのブログ記事に触発されて買いました。ガラスの美しさを写真に撮るのは難しいので、実物はもう少し良いと思います。しかし、花屋さんが近くになく、花を手に入れるだけの目的でわざわざ車を出してガソリン代をかけて遠くまで行く気はしないので飾るのはとりあえず保留です。

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2012年6月14日木曜日

ガイド付きボストン美術館

YMCAの英語クラスでボストン美術館の無料ツアーに行きました。ガイドさんがエジプト美術とネイティブ・アメリカン美術の案内をしてくれました。エジプトやネイティブ・アメリカンの展示は自分で行ったとしたらまず見ない分野ですが、ガイドさんの説明があったので興味深く見ました。


ガイドさん曰く
「ボストン美術館には約60万点のエジプト関連の所蔵品があります。この石像は最古の二人組の彫刻です。作られた時代にはまだ彫刻等のような道具はありませんでしたから、尖った石のかけらを使ってこれは製作されました。左足を前に出しているのは王族である印です。王の足には爪があり、王妃の足には爪が彫られておらず、上半身は磨かれていますが下半身は磨かれていないことなどから、この作品が未完成であることが分かります。ファラオの顎ヒゲは付けヒゲです。古代エジプトには少なくとも一人の女王、ハトシェプストがいたことが分かっていますが、彼女もやはり付けヒゲを付けていました」

この隣には王の弟で、財政を管理していた男性の像があり古代に製作された物としては珍しく模式化されていない、リアルな姿であるので価値があります、と説明を受けましたが、カメラのソニータイマーが発動され、うまく動作しなかったので写真はありません。

約1時間のツアーの後は好きなように美術館を見てOK、と言われたので2時間ほど見ました。




上の写真の、白黒デッサンは前回来たときには存在に気付きませんでしたが、繊細できれいな絵でした。顔が半ば背けられているので、はっきりとは分からないところにひかれます。大きい美術館は、気に入った作品を何度も見て安心するのも良いし、新たな発見があるのもうれしいです。


 特殊な眼鏡をかけ、三人がかりで絵画の修復をしているところです。すごく手間がかかる仕事だと思いますが、おもしろそうでずっと見ていたい気がする作業でした。こういう作業を見せてくれるのは良いサービスですね。

館内が寒すぎて、あまり体調が優れなかったのと、カメラが不調だったことから長居せずに帰りました。
頭痛いよ
 なお、ボストン美術館は水曜日の16時以降は入場無料で入れるそうです。通常入場料は大人1人22ドルかかるので、皆さんふるってご来館ください、とガイドさんが言っていました。

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2012年6月10日日曜日

七破風の家






ピーボディ・エセックス美術館を見た後、ホーソンの小説のモデルとなった「七破風の家」を見に行きました。夫が「せっかく来たんだし、もう来ることもないだろうから、ええよ」と言って一人12.50ドルの高い入場料を出してくれました。

ガイドさんが家の中を案内してくれます。この家は1600年代に建てられたアメリカ最古の木造建築物の一つで、東方貿易で財を成したジョン・ターナーが初代の所有者でした。中国で陶磁器を買い付け、アメリカに持ち帰り、8000倍ほどの値段で販売していたそうです。その後、息子、孫と三代にわたり家を所有しましたが、孫の代で莫大な財産を失い、競売にかけられ、ある船乗りの手に渡りました。その娘のスザンナさんがホーソンのいとこだったそうです。ただ、船乗りは家の中で気に入らない部分を取り壊してしまったため、ホーソンが訪れた頃には家は「七破風」ではありませんでした。いとこから「昔はこの家は七破風あったらしいわよ」という話を聞いたホーソンがこの家に関する小説を書きました。その後この家を手に入れた人物により、家は当初のように復元されました。…と、ガイドさんは言っていました。この話にどの程度信頼性があるかは分かりません。

家の中は撮影禁止のため、写真はありません。ガイドさんがジョン・ターナー氏がいかに裕福であったかを繰り返し説明してくれるのですが、さすが300年以上の年月を経ているだけに、家の中はかなり古いです。ペンキなども昔のまま保存されているようなことを言っていましたが、もう少し丁寧に塗った方がいいんじゃないかと思いました。家の構造はおもしろいです。間取り図はどんな感じになるのだろうと思いました。

庭がきれいでした。バラが満開です。井戸と藤棚があります。庭から数十メートル歩くと海です。貸し切りで結婚式などをする人もいるそうです。海を臨む結婚式はいいかもしれませんが、嵐がきたら酷いことになりそうです…

ホーソンは昔通っていた大学の米文科で異常に人気のある作家でした。『緋文字』The Scarlett Letterは名作と言われていますが、かなり暗くてイヤな話です。短編の「ウェイクフィールド」もなんだかわけが分かりません。『七破風の家』は近付くなオーラを発しているように思えて読んでいません。

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セイラム、Peabody Essex Museum


 Salemセイラムはボストンの30kmほど北にある港町です。インドや中国との海上貿易で栄えました。17世紀には魔女狩りが行われ、作家、ナサニエル・ホーソンの出身地でもあります。魔女狩りはむしろ負の歴史のような気がしますが、現在でも魔女博物館や、運命占いなど魔女をテーマとした観光客集めが行われています。ピーボディ・エセックス美術館に行きました。

例によって、図書館で割引券をもらいます。入場料1人15ドル→5ドルになります。展示品は船関連の物とアジアの物が多いです。夫と船の模型いいね、と話しました。風格があり、海を思わせるので家に飾りたい気がします。中国、韓国、日本の物があって、私には日本と中国、韓国は違う物に見えますが非アジア人から見れば全部同じような感じなのでしょう。中国の工芸品は大変に細かく細工がされていてすごいです。ただ美しいかどうかは疑問です。アメリカの美術館でよく見る日本の物は根付けです。空いていましたが、特別展でアンセル・アダムスの写真展が開催されていて、その部屋だけ大人気でした。ガラス張りの屋根のある建物で、中に光が入ってくる様子がきれいなので晴れた日に行くのが良いと思いました。



このメロンの置物ほしいわぁ。磁器


船の模型や絵が多かった
懐にヒヨコを入れている

昼食は美術館内のレストランで食べました。展示してあった古いキャビネットのフレームと、レストランの作り付けキャビネットのフレームが同じ柄でおもしろいです。


中庭でも食べられます

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2012年6月9日土曜日

ポップス・コンサート



所属しているオーケストラがポップス・コンサートを行いました。ポップスは難しそうであまり気乗りがしなかったので、今回は私は乗りませんでした。夫が参加したので聴きに行きました。

3ドルでイチゴ付きアイスクリームが買えて、それを食べながら聴くことができますが、私は止めておきました。

なぜなら、
大学生になったばかりのころ、出身高校で文化祭があったので出かけました。とても暑い日だったので、着いてからまずかき氷を食べました。友達に会ったので一緒にアイスクリームを食べました。そしてお世話になった先生にご挨拶に行きました。すると、先生が「今日暑いな、アイスクリーム買ってやるよ!」とおっしゃるのです。「いえ、先ほど食べましたので」とお断りしたのですが、「若いんだから食べられるだろう。クッキー&クリームダブルで」と言って買ってくださいました。クッキー&クリームはアイスクリームの中でも特にこってりした種類だと思います。物がものだけに、半分くらい食べてあとはおやつにしますといってカバンに入れることもできず、恩師に失礼にならぬよう、半泣きになりながら必死で食べました。アイスクリームを外で食べようとするときは十分慎重にならなくてはいけないという教訓を得ました。

閑話休題。
曲目は映画やミュージカル音楽、ビートルズ、スティーブン・フォスターなどです。よく知らない曲が多かったのですが、指揮者が「もし歌いたくなったらどうぞ」と言ったら口ずさんでいた人が多かったので、アメリカではポピュラーなのでしょう。私はコープランドの「ホーダウン」が好きでした。「藁の中の七面鳥」に似た雰囲気の曲です。



学校は5月末で終わり、6月21日(夏至)から夏が始まります。夏の到来と休暇を祝うお祭り的なコンサートだったため、宝くじがあり、最後には風船を飛ばし、愛国的な曲を演奏して大騒ぎします。それにしても、3時間に及ぶコンサートはちょっときつかったです。


合唱団との合同のコンサートでした。オケ、合唱団ともに高齢のメンバーが多いのですが、夫曰く「老眼鏡かけた合唱団員が楽譜を見るために腕を目一杯伸ばすから、前の人の頭に楽譜が当たってその人めっちゃ歌いにくそうやったで」

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2012年6月6日水曜日

和食を自作する

近所に韓国食品スーパーがあり、そこで買える日本の食材もありますが、輸送コストが加算されているので高価で、付近のアジア系の住民がこぞってそこを利用するため、いつも混雑していて頻繁に行こうとは思いません。手に入りにくいものは自作してみることにしました。

飛龍頭
レシピはこちらを参考にしました。一度レンジで加熱して固めてから油多めで焼き、焼き色をつけました。瓶に入っているのは食べるラー油です。和食ではありませんが、こちらも自作しました。買う場合の1/3以下の出費で自作できますが、作った後に家全体がニンニク臭くなって2、3日臭いが取れないのが難点です(アメリカの換気扇は性能が悪いです)。私はラー油は食べないので、なおさら臭いが気になります…

塩昆布

ワラヒタマヘ

塩昆布は韓国スーパーにはなく、少し遠くまで行かないと手に入りません。日本から出汁用昆布をたくさん送ってもらったので自作してみました。レシピはこちら。昆布が少し固めなので、戻し時間はレシピよりも長く取るようにしています。この料理で一番面倒なのは昆布を切ることです。戻す前に切ると固くて思うように切れず、細かい粉が飛び散ります。戻してから切ると、大変ヌルヌルして包丁が滑ります(そのためレシピのように刻み昆布を使えるといいと思います)。それでも少し遠くまで行って縦列駐車の危険を冒すよりはいいです。「おにぎりの具は昆布が好き」と言う夫が喜んでくれました。

湯葉。左手奥の小皿
 ヴェーガン(卵、乳製品も食べないベジタリアン)向けか、豆乳はポピュラーです。作り方はフライパンなど、浅い鍋に豆乳を熱し、膜ができたらすくいます。日本の豆乳で湯葉を作る場合のように、きれいな白い色にはなりません。製作時間は写真の小皿に乗っているくらいの量で約1時間です。作業は単調で待ち時間が長いので他のことをしながら作ります。豆乳の質が日本と異なり、甘ったるいような臭いであまり酬われない味でした。残りの豆乳はホットケーキにでも使います。

本来は特段自然志向でも手作り志向でもないので、これらのものが簡単に買える状況にあるならわざわざ自作はしないところです。しかし、自作できないと思っていたものも、インターネットさえ見れば意外と簡単にできるということが分かり、テクノロジーのありがたさを実感しました。レシピを考える人もすごいですね。

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2012年6月3日日曜日

御礼

夫作
本ブログがにほんブログ村 ボストン情報でランキング1位になりました。ありがとうございました。

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運転免許 路上テスト

夫が描いた


筆記試験受験から随分間が空いてしまいましたが、路上テストを受験しました。

5月初旬にWatertownのRMVで一度受験したのですが、速度が遅すぎたこと、縦列駐車に失敗したことから不合格でした。縦列駐車は事前に何度も練習したのですが失敗したので、諦めて自動車学校の運転レッスンを受けることにしました。

路上テストも行っている自動車学校は、Dr.Kazuのサイト でも言及のあるBrookline Driving Schoolしか見つからなかったため、試験の2日前に1時間のレッスンを受けるべく、メールで予約しました。運転レッスンは1時間40ドル、路上テストは120ドルです。路上テスト代金にはRMVに支払う手数料70ドルは含まれていませんので別途支払う必要があります。レッスンは実際の試験コースで行い、縦列駐車を重点的に練習したい旨を伝えました。この自動車学校は日本人のお客さんが多いようで、先生は日本語で「ミギ」とか「マッスグ」などと指示します。「試験の日には、私がスポンサーとして同乗するし、土曜日に私の車に乗る試験官は一番いい人だから大丈夫だよ!」と言われました。

試験日は雨が強く、約1時間も外で傘を差して待っている必要があり、びしょ濡れになりました。試験車は2台あり車の種類はトヨタのカムリでした。受付で「2日前に○○先生のレッスンを受けたので、○○先生がスポンサーの車で受験したい」と伝えると、「じゃあ青い方の車に乗ってね」と言われたのでそうしました。受付の人が「ゆっくり走る、必ず目視でチェックする、三点ターンが四点、五点ターンにならないように」などの注意事項を説明しました。

試験コースなどはDr.Kazuに書いてあるとおりです。試験時間は5分くらいです。2000年代初頭のころは、縦列駐車や三点ターンが試験にない場合などもあったようですが、その後縦列駐車・三点ターンは試験の必須項目になったらしいです。縦列駐車や三点ターンの時はうしろを向くと後部座席でスポンサーが「もっとバックする」、「止まれ」、「ハンドルを右に切れ」などのジェスチャーで合図してくれました。縦列駐車をしたとき、縁石と車の間が空きすぎていたのですが、調整もさせてもらえました。最初に縁石から離れていた時点でかなり焦って頭の中が真っ白になっていたので、スポンサーに合図をしてもらえてとても助かりました。車にキャンディを積んでいて、試験官(警官)とスポンサー(ウクライナ出身の大男)が試験中に話していたことは「ロシアのキャンディ食べる?」「いや、遠慮する」などです。

なんとか合格できたので、30日以内にRMVに行って手数料を支払い、免許証の発行を受けてきます。雨の日に送迎してくれ、自動車学校等の費用を出してくれた夫に感謝します。

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2012年6月2日土曜日

日本からのお土産


英語のクラスで仲良くしてもらっているブラジル人の某さんの誕生日だったので、写真の扇子を贈りました。勤めていたときに取引先から暑中見舞いで頂いたもので、箱に会社名が書いてあったので千代紙を張って隠しました(ちょっとダメですね)。包装紙がなかったので、鶴を折って貼り付け、半紙で包装しました(さらにダメです)。"Beautiful!"と喜んでもらえました。

ブラジルは工業製品の物価がとても高く、例えばこんなパイサーバが、アメリカに来て10ドルで買えることに驚いたそうです。ブラジルでは同じものが50ドルほどもするそうです。南米は地下資源が豊富で、ブラジルは消費税がとても高く、キッチン用品は上記のとおりですし、自動車を買おうとするとアメリカの10倍くらいかかるそうです。従って政府は裕福ですが、お金は政治家の懐に入ってしまい、国民に還元されることはほとんどないと言っていました。貧富の差が激しく、大半の地域は危険で、昼間でも一人で歩かない方がいいとか、歩きながら携帯電話で喋っていたら強奪されるとか、車の窓を開けていたら信号で止まったときに窓から子供たちが入ってきてお金ちょうだい、と言われるとか、そんな話をしていました。日本で100円くらいで買えるものが50倍の価格で販売される一方、貧困と危険もあるというのは想像を絶する話でした。

世界地理を勉強した時に、資源や都市の形態、経済状態などについて勉強したはずですが、その時は単に教科書の中の話で試験に向けて必死になって覚えようとするだけで、実際のところどうなっているかと考えもしませんでした。世界各国に住んだり、旅行することは難しいですが、もっと視野を広げたいと思った次第です。

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2012年6月1日金曜日

パッションフルーツ



パッションフルーツはクダモノトケイソウの果実です。「パッション」は情熱ではなく、キリストの受難を表しているそうです。

硬い皮に覆われたトロピカルフルーツです。酸味が強く、花のような芳香があります。半分に切るとたくさんの小さい種の周りにゼリー状の果肉がついています。半分に切った姿は夫が「グロいね」と言うので、写真は載せません。スプーンですくって果肉の部分を食べようとするのですが、柔らかい割にしっかりと種の周りにへばりついていて、うまく食べられません。廃棄率85%は下らないものと思います。コストパフォーマンス最悪の果物です。パッションフルーツは清涼飲料水やアイスクリームなどに加工されて食べられる事が多く、生食はあまりしないみたいですが、食べているとフラストレーションがたまるからだと思いました。私も加工品を食べる方がいいです。

ドラ様ご尊顔

日本に一時帰国された方からお土産を頂きました。珍しいので記念撮影しました。夫が「うまい、うまい、やっぱり日本最高」と言って食べているのを見ている方が面白かったので、私はお相伴しませんでした。

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